星の子
を観ました。
大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親は、病弱だった幼少期のちひろを治した“あやしい宗教”を深く信じていた。
中学3年になったちひろは、一目惚れした新任のイケメン先生に、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を見られてしまう。
そして、彼女の心を大きく揺さぶる事件が起きるー。
大森立嗣監督・脚本です。
ちょっと上映規模が大きいので大衆向け映画なのかな?と懸念しましたが。
この監督で東京テアトル配給なのでやっぱりハイセンス系映画でした。
各シーンは映画ビギナーにも伝わるくらいのポップさで描写されていますが、映画の全体像はなかなか難解でした。
わかりやすい起承転結があるわけでもなく、わかりやすいオチがあるわけでもなく。
展開としてはわかりやすいのですがやっぱり期待したような着地はなかったです。
それが好まない人も居るでしょうがこの手の映画が好きな人間には良い着地で好みでした。
映画の終わらせ方も非常に好みでした。
怪しい宗教にハマってしまった一家ですがこんな感じの宗教や家族はいますからね。
今は昔ほどじゃないでしょうが、僕が子供の頃はもっと盛んだったと思います。
オウム真理教以降は恐らく宗教団体もやりにくくはなったでしょうが。
宗教にハマってしまった人は外から見れば明らかにおかしいですが本人たちは誰よりも正しいと思ってるので。
この平行線を壊して宗教を辞めさせるのは改めて困難だと思いました。
だからこそ世の中にそういう宗教が無くならないのでしょうが。
この映画の主人公みたいに宗教2世とでも言いましょうか。
親の影響で宗教やってる人の難しさですね。
それが思いっきりテーマだったと思いますが。
学校の友達とかは普通に宗教にツッコんでますからね。
「怪しい宗教で家族はどんどん貧乏になってるって言っておいた」とか
「そんな高い水ならもっと大事に飲めば」とか
その水をマズいって言ったり。
新たに友達の宗教事情を知った友達も特別深刻な感じにもならず自身の感想を平気で言ってしまう感じでした。
シリアスですが全体的にはコメディって言ってもいいくらいシュールな笑いも多々ありました。
場内はなかなかクスクス笑いが上がっていたし自分も笑ってしまいました。
客層はいかにも映画好きそうな一人客が殆どって感じですが。
親族は主人公一家に宗教をやめさせようと意地悪なことをします。
自分は徹底した宗教反対人間なので。
とかく日本のこういう民間宗教団体みたいのは論破したくなるタイプなので。
こういう意地悪は痛快で大好きです。
本人たちはそれで救われるかもですが、運営者は悪人ですからね。
どうして許されてるのかはずっと謎ですが。
それでつながる関係性があるのは悪くは無いでしょうが。
親と同じ宗教に強制的に入っているって時点でもう矛盾だとは思ってしまうので。
自分は子供の頃から、宗教のルールだからと思考停止してる全てが違和感だったので。
子供の頃からちょいちょい調べ学び、とりあえず仏教にもキリスト教にも従わないことに決めたので。
それより小さい宗教に入っている人は正したくなってしまいますね。
幼子を救うためにあの手この手の治療を試して。
それで行き着いた謎の水が偶然でも効果があったらこうなってしまうこともあるのかもですね。
自分も我が子の命を救うためにはこうなる可能性もあるのかと。
そんなことを久しぶりに考えさせてくれる映画でした。
主演は芦田愛菜です。
言わずもがなすっかり成長して素敵な女優になってますね。
整った魅力ではないかもですがとても深い魅力を放っています。
あんな幼い頃から見てるので奇妙ですが、もう女性としては見てしまいますね。
映画の売り文句になってるだけあって素晴らしい演技でした。
父親は永瀬正敏でした。
宗教を持ち込んで来てその後は仕事をしてるのかもわからない変な人間になって行きます。
劇中では殆どジャージで見事に洗脳された人間の演技でした。
母親役は原田知世でした。
相変わらず美人ですが今作はそんな彼女の魅力を押し殺してやはりがっつり洗脳された演技でした。
淡々とロボットみたいなキャラでしたが彼女らしいと言えばらしい役作りでした。
おじさん役は大友康平でした。
家族を洗脳から解こうと親身になるいいおじさんで。
自分の世代ではまだまだロックミュージシャンのイメージ強いですがすっかり名優になってきましたね。
行方をくらます姉役を蒔田彩珠が演じていました。
この子はかなり雰囲気あってかなり気になりました。
ハイセンス系や作家性強い作風の監督さんに好まれそうな女優さんって感じですね。
自分が映画作るとしたら出演してもらいたいタイプでした。
岡田将生が学校の先生役でした。
デリカシー無いタイプでらしかったです。
告白の先生役を思い出してしまいましたね。
高良健吾も少しですが宗教団体の幹部役で出ていました。
ロボット的な雰囲気で見事に宗教団体の人って感じでした。
同じく黒木華も宗教団体の特別な人間の役で。
なんか超能力者みたいなめちゃくちゃミステリアスなキャラでした。
同級生役の新音はモデルみたいでかなり良い雰囲気出てました。
同級生役の田村飛呂人も不思議なコミカルキャラでかなり良かったです。
おもしろセンス凄かったのでゆくゆく矢本悠馬みたいになってほしいです。
同じ宗教に入ってる同級生役の赤澤巴菜乃も良い雰囲気でルックスもなかなか良くて将来有望でした。
期待通りのハイセンス映画でかなり好みでした。
そんなわけで8点。
を観ました。
大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親は、病弱だった幼少期のちひろを治した“あやしい宗教”を深く信じていた。
中学3年になったちひろは、一目惚れした新任のイケメン先生に、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を見られてしまう。
そして、彼女の心を大きく揺さぶる事件が起きるー。
大森立嗣監督・脚本です。
ちょっと上映規模が大きいので大衆向け映画なのかな?と懸念しましたが。
この監督で東京テアトル配給なのでやっぱりハイセンス系映画でした。
各シーンは映画ビギナーにも伝わるくらいのポップさで描写されていますが、映画の全体像はなかなか難解でした。
わかりやすい起承転結があるわけでもなく、わかりやすいオチがあるわけでもなく。
展開としてはわかりやすいのですがやっぱり期待したような着地はなかったです。
それが好まない人も居るでしょうがこの手の映画が好きな人間には良い着地で好みでした。
映画の終わらせ方も非常に好みでした。
怪しい宗教にハマってしまった一家ですがこんな感じの宗教や家族はいますからね。
今は昔ほどじゃないでしょうが、僕が子供の頃はもっと盛んだったと思います。
オウム真理教以降は恐らく宗教団体もやりにくくはなったでしょうが。
宗教にハマってしまった人は外から見れば明らかにおかしいですが本人たちは誰よりも正しいと思ってるので。
この平行線を壊して宗教を辞めさせるのは改めて困難だと思いました。
だからこそ世の中にそういう宗教が無くならないのでしょうが。
この映画の主人公みたいに宗教2世とでも言いましょうか。
親の影響で宗教やってる人の難しさですね。
それが思いっきりテーマだったと思いますが。
学校の友達とかは普通に宗教にツッコんでますからね。
「怪しい宗教で家族はどんどん貧乏になってるって言っておいた」とか
「そんな高い水ならもっと大事に飲めば」とか
その水をマズいって言ったり。
新たに友達の宗教事情を知った友達も特別深刻な感じにもならず自身の感想を平気で言ってしまう感じでした。
シリアスですが全体的にはコメディって言ってもいいくらいシュールな笑いも多々ありました。
場内はなかなかクスクス笑いが上がっていたし自分も笑ってしまいました。
客層はいかにも映画好きそうな一人客が殆どって感じですが。
親族は主人公一家に宗教をやめさせようと意地悪なことをします。
自分は徹底した宗教反対人間なので。
とかく日本のこういう民間宗教団体みたいのは論破したくなるタイプなので。
こういう意地悪は痛快で大好きです。
本人たちはそれで救われるかもですが、運営者は悪人ですからね。
どうして許されてるのかはずっと謎ですが。
それでつながる関係性があるのは悪くは無いでしょうが。
親と同じ宗教に強制的に入っているって時点でもう矛盾だとは思ってしまうので。
自分は子供の頃から、宗教のルールだからと思考停止してる全てが違和感だったので。
子供の頃からちょいちょい調べ学び、とりあえず仏教にもキリスト教にも従わないことに決めたので。
それより小さい宗教に入っている人は正したくなってしまいますね。
幼子を救うためにあの手この手の治療を試して。
それで行き着いた謎の水が偶然でも効果があったらこうなってしまうこともあるのかもですね。
自分も我が子の命を救うためにはこうなる可能性もあるのかと。
そんなことを久しぶりに考えさせてくれる映画でした。
主演は芦田愛菜です。
言わずもがなすっかり成長して素敵な女優になってますね。
整った魅力ではないかもですがとても深い魅力を放っています。
あんな幼い頃から見てるので奇妙ですが、もう女性としては見てしまいますね。
映画の売り文句になってるだけあって素晴らしい演技でした。
父親は永瀬正敏でした。
宗教を持ち込んで来てその後は仕事をしてるのかもわからない変な人間になって行きます。
劇中では殆どジャージで見事に洗脳された人間の演技でした。
母親役は原田知世でした。
相変わらず美人ですが今作はそんな彼女の魅力を押し殺してやはりがっつり洗脳された演技でした。
淡々とロボットみたいなキャラでしたが彼女らしいと言えばらしい役作りでした。
おじさん役は大友康平でした。
家族を洗脳から解こうと親身になるいいおじさんで。
自分の世代ではまだまだロックミュージシャンのイメージ強いですがすっかり名優になってきましたね。
行方をくらます姉役を蒔田彩珠が演じていました。
この子はかなり雰囲気あってかなり気になりました。
ハイセンス系や作家性強い作風の監督さんに好まれそうな女優さんって感じですね。
自分が映画作るとしたら出演してもらいたいタイプでした。
岡田将生が学校の先生役でした。
デリカシー無いタイプでらしかったです。
告白の先生役を思い出してしまいましたね。
高良健吾も少しですが宗教団体の幹部役で出ていました。
ロボット的な雰囲気で見事に宗教団体の人って感じでした。
同じく黒木華も宗教団体の特別な人間の役で。
なんか超能力者みたいなめちゃくちゃミステリアスなキャラでした。
同級生役の新音はモデルみたいでかなり良い雰囲気出てました。
同級生役の田村飛呂人も不思議なコミカルキャラでかなり良かったです。
おもしろセンス凄かったのでゆくゆく矢本悠馬みたいになってほしいです。
同じ宗教に入ってる同級生役の赤澤巴菜乃も良い雰囲気でルックスもなかなか良くて将来有望でした。
期待通りのハイセンス映画でかなり好みでした。
そんなわけで8点。