メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ドラマ批評 2017秋

2017年12月30日 | テレビ
秋ドラマも一通り終わったので批評。


・民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~(フジテレビ)
篠原涼子演じる無知な主婦が市長となって常識にとらわれない政治を行うお話。
一昔前のフジテレビコメディらしさもありつつ、政治をテーマにした新しい設定。
ただ内容やセンスも一昔前で結構痛々しい仕上がりでした。
高橋一生や石田ゆり子や古田新太という実力派をもったいない使い方している。
フジテレビドラマ最近の失敗パターンの王道ですかね、過去の成功例に囚われセンスの悪さが際立つやつです。
個人的には月九ではワースト3に入れたいくらいつまらなかった。
2点。


・明日の約束(フジテレビ)
いじめ自殺問題とモンスターペアレントを描いたノンフィクション作品。
井上真央が久々に女優復帰の作品だが、想像したたのとはだいぶ違うダークな作品でした。
ひとつのテーマをじっくりと描くのであまりエンターテイメントっぽくないと思いましたがノンフィクションなのですね。
なかなかショッキングで複雑な物語でもなく、シンプルに悩ましいドラマでした。
意外と感動しました。
6点。


・監獄のお姫さま(TBS)
クドカン脚本、女6人が男への復讐劇を描いたコメディ。
描写する時間軸の設定が見事で現在と過去のバランスが良かった。
そしてクドカンドラマならではのセリフの言い回しは相変わらず秀逸で素晴らしい。
小泉今日子を筆頭に豪華女優陣の掛け合いは文句なく面白かった。
7点。


・奥様は、取り扱い注意(日本テレビ)
元特殊工作員という過去を隠しセレブな専業主婦の生活を送る女性のお話。
住宅街で起きるいざこざや事件を正体を隠しつつ解決する痛快なお話でした。
綾瀬はるかのアクションがなかなか頑張っていて結構見れました。
広末涼子、本田翼という好みの二人がパートナーでとても良かったです。
ラストだけちょっと残念でしたがダークな要素もダーク過ぎず、単純に楽しめるドラマでした。
7点。


・ドクターX~外科医・大門未知子~5(テレビ朝日)
言うまでもない人気ドラマのシーズン5。
いつもより内容が軽くなったような印象も無くはないですが。
安定の面白さはあります。
毎度言ってますが、面白いですがここまで人気あるのは謎です。
最終回だけなかなかのインパクト、ついにそう来たかって感じでした。
6点。


・刑事ゆがみ(フジテレビ)
型破り刑事と腹黒刑事のバディを組んで事件に立ち向かうドラマ。
浅野忠信演じる弓神の型破りっぷりがなかなかで、クズっぷりも素晴らしい。
それに対する神木隆之介のツッコミが見事で、お笑いコンビの様な掛け合いの連続でした。
適度にダークな事件とぶっ飛んだ捜査、毎度のどんでん返しは痛快でした。
山本美月がほぼ喋らなかったですが非常に可愛かったです。
他局のドラマ・オトナ高校をいじってるシーンがあってちょっと驚きました。
最近のこういう演出は大分ハードルが下がりましたね。
7点。


・コウノドリ2(TBS)
産婦人科医でジャズピアニストの鴻鳥を綾野剛が演じるドラマのシーズン2。
シーズン1も非常に素晴らしかったですが、ここまで真摯に出産に向き合ったドラマもそうそう無いでしょう。
毎度リアル過ぎるテーマに素晴らしい登場人物たちの言動。
涙無くしては見れないエピソードも多々ありました。
そして実際の新生児をつかってるとしか思えないシーンが多々あり、それも何か凄いと思いました。
綾野剛、吉田羊、松岡茉優、坂口健太郎、星野源、大森南朋など全員素晴らし過ぎる演技でした。
大好きな清野菜名が居なくなったショックを引きずりながら観てましたが最終回に戻ってきてかなり嬉しかったです。
9点。


・新宿セブン(テレビ東京)
歌舞伎町の質屋を舞台にしたハードボイルド作品。
大野いと演じる謎の女の子がいい感じにトラブルを運んでくる。
この役をやるには上田竜也はちょっと見た目が可愛すぎるかな?と思いました。
中村倫也は最近何をやらせても秀逸です。
4点。


・セトウツミ(テレビ東京)
河原で男子高校生2人が話しているだけの青春。
漫画原作で映画にもなっていますが、映画も最高でしたがドラマも負けず最高でした。
尺が長い分様々なエピソードが堪能できて、映画の続きを観てるようで嬉しかったですね。
そして大好きな清原果耶が絶頂に可愛かったです。
片山友希って子も初めて観ましたが独特の可愛さでかなり気に入りました。
こういうハイセンス過ぎる先鋭的な作品を作る人には心底嫉妬してしまいます。
9点。


・アシガール(NHK)
現代の女子高生が戦国時代にタイムスリップしてイケメン若君のために戦国の世を足軽として走り回る。
大好きな黒島結菜のキュートさがふんだんに発揮されていて素晴らしかったです。
その健気さも素晴らしく意外と感動すらしました。
健太郎はもう少し演技が上手くなった方が良いかもですね。
ストーリーもキュートで娯楽作品としてなかなかでした。
6点。


・フリンジマン~愛人の作り方教えます~(テレビ東京)
愛人の作り方を教える教授とそれに師事する男たち。
なかなか艶っぽいドラマで毎度のゲストキャストの女性たちが素晴らしかったですね。
愛人の作り方としてはさほど参考になりませんでしたが、板尾創路演じる教授の策略家っぷりがかなり素晴らしかったです。
5点。


・オトナ高校(テレビ朝日)
30歳以上の童貞、処女が入学させられるオトナ高校を舞台にした新しいタイプの学園ドラマ。
演出も斬新でテンポもいい感じ、フリの強烈さとそれに見合うオチがちゃんとあって見心地良かったですね。
三浦春馬のコメディとしてはなかなか良かったと思いました。
好みの松井愛莉が低層観念低い役で非常に嬉しかったです。
先の読めない展開と大胆なクライマックスで印象的でした。
7点。


・先に生まれただけの僕(日本テレビ)
商社マンが私立高校の校長となり斬新な政策を次々と実行して行く物語。
教育の現場というのが実際どういう空気感で運営されているのかわかりませんが、意外と良い刺激になりそうなドラマでした。
先生はマンネリしてても生徒にはかけがえのない3年間ですからね。
櫻井翔は年々丸くなってきた気がしますが演技は年々良くなって来ますね。
多部未華子、蒼井優、森川葵という豪華な女優陣も素晴らしかったです。
森川葵の天然先生の感じは良かったです。
8点。


・おんな城主 直虎(NHK)
井伊直政を育てた女城主の井伊直虎を題材にした大河ドラマ。
昨年の真田丸からパワーダウン感は否めませんが、結構楽しめました。
何より毎週の副題が面白かったですね。
あまり知らない歴史上の人物だったので勉強にはなりました。
5点。


・今からあなたを脅迫します(テレビ朝日)
武井咲演じるお金持ち女子大生と脅迫屋というディーン・フジオカによるドラマ。
ほのぼのなドラマで気軽に見れて結構面白かったです。
結婚発表後のドラマでしたが武井咲の変わらなさは良かったです。
こういう可愛らしい役が良いですね。
ディーン・フジオカは日に日にブランド力を下げてる気がしますが、
もっとハイセンスな作品専門にすればかなりいい感じになれそうなのですが、
意外とアイドル的な路線ですね。
顔はかなりハンサムなので今後いくらでもシフトチェンジ出来るでしょうが。
6点。


・陸王(TBS)
100年続く老舗足袋屋「こはぜ屋」がマラソンシューズ開発に挑戦する物語。
池井戸潤原作、役所広司主演で非常に日曜劇場らしいドラマ。
更に寺尾聰、山崎賢人、竹内涼真、風間俊介など豪華キャスト。
ドラマとは思えない様なスケール感で重厚でシリアスで社会派で、会社経営の参考にもなるドラマでした。
ただ同じような展開を繰り返す感じで、毎度同じパターンだなーとちょっとげんなりしました。
それでも毎回の盛り上がりは気持ちよく、最終回は結構感動しました。
6点。


特別記憶に残るような面白いドラマは無かったですかね。
コウノドリ2とセトウツミが個人的にはトップだったな、と思える秋ドラマでした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。