メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

勝手にふるえてろ

2018年01月06日 | 映画
勝手にふるえてろ
を観ました。


早朝のハンバーガーショップにて。金髪店員に向かって語りかける江藤良香(ヨシカ/松岡茉優)、24歳。趣味は絶滅した動物をネットで調べること。購入したアンモナイトの化石を愛でる毎日。
「本能のままにイチと結婚しても絶対幸せになれない。結婚式当日もイチが心変わりしないようにって、野蛮に監視役続けてなくちゃならない、そんなんで幸せなんて味わえるかよ。その点ニならまるでひと事みたいにお式堪能できちゃう。ドレスのままチャペルから何だか知らんが丘駆け下りてわがままにニのこと放ったらかして、波と戯れたりデコルテあらわなドレスで肩上下させてハーハーしたりして花嫁タイムをエンジョイできちゃう」
そう、ヨシカには彼氏が2人いる――― 1人は中学時代からの片思い相手 イチ(北村匠海)
同級生からマスコット扱いされ、いじられているのを教室の片隅から見つめることしかできなかった相手。
好きだから見たい、見たいけど気づかれちゃダメという屈折した感情から、視野の端でイチを見る”視野見”という攻略法を編み出し、イチをモチーフに漫画を描くほど恋心はこじれていた。
10年前の運動会で言われた一言が、今も胸に残っている。「こっち見て、俺を見て」
もう1人は同じ会社の営業として働く同期 二(渡辺大地)
経理と営業として出会い、同期会という名の飲み会で連絡先を交換した。正確には少々強引に交換させられた。
テクノの流れるクラブでのデートの後、酔っ払ったニから「俺と付き合ってください」と本気の告白をされる。
「人生初、告られた!」とテンションが急上昇するも、正直タイプではない。
ある夜、電気ストーブが布団に引火するというボヤ騒ぎを起こし、死ぬ前にせめてもう一度イチに会いたいと覚悟が固まる。
「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこうと思ったんです」そこからヨシカは、アメリカに転校した同級生の名を騙って同窓会を計画。ニとのデートも上の空。
そして、ついに待ちに待ったイチとの再会の日が訪れるが、会話に全然入っていけないヨシカ。
イチを含む上京組のグループになんとか加わり、ニが使った強引すぎる方法で無理やり連絡先を交換、東京で再び会う約束をとりつける。
2度目の再会。夜明けのベランダでアンモナイトの生態で盛り上がるヨシカとイチ。
「あの頃に君と友達になりたかったな」しかし、次にイチの口から発せられたのは、衝撃の一言だった・・・


大九明子監督作品です。
初めて見る監督でした。

散々活躍している松岡茉優の初主演で内容もクセが強そうなので観に行ってみました。

なかなかのインディペンデント映画テイストと言いますか、
エンターテイメント映画と見せかけて映画慣れしていない人はがっつり置いていかれそうな独特のセンスの映画でした。

いわゆる平凡的な女子が妄想しまくる設定ですが。
現実と虚構の境がわからなくなるほどなかなかやりきった演出でした。
そして仕事の最中と思われるのに畳の部屋でみんなが昼寝してるようなシーンがなかなかシュールでした。

終盤、俯瞰のアングルでみんなの目覚ましでスマホが光り、みんながフレームアウトして行くシーンはなかなか印象的でした。

時々歌うようなシーンがあることもあり、その辺の雰囲気はミュージカル調のようでもありました。
好きな人との恋愛の話を街の人々と普通にしている不思議さ加減で。
会社の人とも恋愛トークをしているのでどっちがリアルなのか?わからなくなりそうでした。
会社の人たちのも妄想なのかな?そもそも存在してなかったりするパターンなのかな?
って思うくらいでした。

なかなか等身大な恋愛の描写ですが、少々主人公がメンヘラで面倒くさい展開が長かったです。
基本、面倒くさいです。
確かに女の子ってこういう面倒くささはありますがその描写が自分にはちょっと強いですかね。
なんで怒ってるのかわからない女の子って確かにいますね、
しかも理由を聞いても答えない面倒臭さ。

演出や世界観は嫌いじゃないのですが、物語がシンプルに物足りない印象でした。
この内容をくどくど描かれてもちょっと早送りしたい、って思いました。

若い女性ならば共感出来るのかも知れませんが。
基本的にはちょっと面倒くさい女の子の生態を見る作品って感じでした。

コメディ要素も強めですが、そのセンスはなかなか良かったので高評価です。
シュール系のコメディですが、時々笑ってしまうくらいのコメディでした。

松岡茉優は適度に可愛くて演技も上手で良いと思います。
かなり好みの方の女優なのですが、この作品は別の女優さんの方が良かったかもですね。
深キョン的なキュート系の女優さんだったらもっと楽しんで見れたかもって思いました。
この主人公がタモリクラブ信者ってのはなかなか良かったです。

渡辺大知はすっかり役者業もこなれていますね。
何かやたらグイグイ系の熱血男でしたが、あまり共感出来る要素は無かったです。
でも誰からも好かれそうな雰囲気は持っていて良いと思います。

北村匠海はクールなハンサム男役でした。
何か謎めきすぎて心理が良くわからなかったですが、この子の雰囲気は好きです。
片想いされる男の子の役としてはかなりマッチしてたと思います。

友人役の石橋杏奈は役柄的にもいい感じでした。
見た目の可愛さもなかなか秀逸だと思います。
地道に活躍してるようで良いですね。

その他、意外と豪華な脇役でした。

演出やコメディは良いですが、肝心の物語がイマイチという印象の作品でした。


そんなわけで6点。

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