ナイスガイズ！

ナイスガイズ！
を観ました。


シングルファーザーで酒浸りの私立探偵マーチ（R・ゴズリング）は、腕力で揉め事を解決する示談屋ヒーリー（R・クロウ）に強引に相棒にされ、失踪した少女の捜索を開始する。
凸凹コンビに、13歳で車の運転までこなすキュートなマーチの娘・ホリーが加わり捜索を進めていくと、簡単なはずだった仕事は、１本の映画にまつわる連続不審死事件へと繋がり、やがて3人はアメリカ国家を揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれていく―。
コードネーム“オールドガイ”“ブルー・フェイス”“ジョン・ボーイ”…
次々と襲い来る凄腕の殺し屋に標的とされ、３人は命がけで事件解決に奔走する―


シェーン･ブラック監督・脚本、ヒットメーカーのジョエル・シルヴァー製作の作品です。

予告編とキャスティングでかなり好みの予感がしたので楽しみに観に行きました。
が、予想を上回る面白さでした。
コレは好みですねー。

クールでコメディな探偵もの、日本で言うとルパン三世辺りと作風は近い感じですかね。
困難で危険な仕事をあまり深刻さを出さずにこなしていく間抜けな探偵と武闘派な示談屋のコンビです。
ストーリーや展開はなかなか複雑で意外とスケールの大きな仕事をやっています。

セリフのやり取りがイチイチウィットに富んでいてクールで最高です。
映像も非常にスマートで劇場映えする良いテイストでした。
キック・アスやキングスマンほどじゃないですが笑わせる様な残虐性もあります。
ボルノ作品がストーリーの鍵となっているので、ポルノ女優的なエロスはあります。
R12ですがそういうシーンはわずかでしょう。

最初は敵同士だった二人が組んで、探偵のキュートな娘がイチイチ首を突っ込みたがって。
その娘が要所要所でいい仕事をしちゃうのが痛快でした。

非常に面白くて場内はなかなかの笑い声が上がっていました。
自分も久々に劇場で声を出して笑いました。
ただボケボケが多すぎてちょっとスベってるシーンもありました。

この作品の成功は何と言ってもライアン・ゴズリングにコメディをやらせていることでしょう。
元来コメディでは無い人間がほぼ無表情な感じで間抜けキャラを演じています。
ヤバいシーンを無表情でやり過ごす王道のパターンですがライアン・ゴズリングのそれは非常にハマります。
日本で言うと山田孝之辺りのコメディに近いですかね。
真面目、真顔のイケメンの間抜けという見事な面白さでした。

ラッセル・クロウが強くて武闘派な相棒ですが、コレまたナイスなキャスティングですね。
やはりさほどコメディの印象無いですが、ライアン・ゴズリング以上にシリアスなコメディです。
こっちには間抜けな要素が無く、主にツッコミ役ですね。

探偵の娘をアンガーリー・ライスって子が演じていましたが、まーかなりのキュートさんで。
一発でファンになりましたね。
健気な女の子風なオーラを出してるのに妙にませていて好奇心旺盛で。
そんな感じのかなり最高な3人組でした。

アメリアという女の子を巡るストーリーなのですが、その女の子を演じていたマーガレット・クアリーって子もかなり可愛かったですね。

全般的にかなり好みで笑えて面白くて痛快な作品でした。
なんか久々にこの手の作品を見た気がして非常に嬉しかったです。


そんなわけで8点。