マイ・インターン

マイ・インターン　を観た。

立ち上げ僅か１年半で急成長したファッションサイトの若手女CEOジュールズ。
社会貢献活動として雇った70歳のインターンのベン。
引退後生きがいを無くしていた彼はこのチャンスを活かそうと頑張る。
最初は否定的だったジュールズも彼の優秀さと人望に気づいて徐々に頼りにしていく。
仕事のピンチや家庭のピンチを迎えるがベンの活躍で乗り越えていく。
ってお話。


アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロによるヒューマンドラマです。
なんとなく結構期待してたんですけど、期待以上に非常に名画でした。

ナンシー・マイヤーズ監督作品です。
いやはや、コレはかなり面白い映画ですよ。

王道大衆映画なテイストではありますがかなり面白いです。
ナンシー・マイヤーズらしいハッピーな仕上がり。

アン・ハサウェイ演じるジュールズのCEO像やこの会社のフリーダムでクリエイティブな雰囲気は僕の目指すものでかなり嫉妬心を抱きました。
僕も会社をこんな感じにしたいし、こんな感じのCEOになりたいのです。
相当刺激を受けてしまいました。

ベンはそもそも優秀で、ジュールズは最初警戒するけど狡猾に他の社員の信頼を次々と得ていくし、
何をすればジュールズに認めてもらえるかもよくわかっている。
若い社員と混ざって恋愛のアドバイスをしたり、引越しのアドバイスしたり。
遂にはジュールズに頼られて秘書にまでなってしまう。

コメディ要素も非常に秀逸で場内はかなりの笑い声に満ちていました。
自分もこの手の映画でこんなに笑えるとは予想外でした。

途中、急にスパイ映画の様になってベンが若手社員たちを率いてジュールズの母親の家に侵入するシーンとかかなりの遊び心でした。

アン・ハサウェイとその娘の子守りすらするようになるけど。
二人が全く同じリアクションした時のデ・ニーロ顔はかなりウケました。

ベンのアドバイスは真を突いていていいのですよね。
優しくて懐深くて賢くて出しゃばらず。
年配者への敬意を払うきっかけになるいい映画だね。

また若い人々の会社には確実に抜けている部分があるというメッセージも含んでると思います。

物語の展開も非常に分かり易く綺麗な転結で痛快です。

最初はさほど好きじゃなかったアン・ハサウェイですが、今やすっかり好みの女性のタイプです。

デ・ニーロもすっかりジジイ名優になったけど相変わらず何をやらせても一級品。
この世代の名優たちが今老人役やるようになって最近この辺の層が厚いですね。

仕事を頑張る気持ちをもらえるハッピーな映画でした。
コレは名画の仲間に入れても良いでしょう。


そんなわけで８点です。