接点

僕はニュースで起きる大事故や
殺人事件、宝くじの当選を
他人ごとのように惚けっとしながら見て聞いている

人は輪である
歪で楕円の輪である

人類や国という大きなコミュニティ
学校や友達や家族という小さなコミュニティ
それらは輪であると感じる

一人ぼっちでいてもソレは輪であると感じる

中心付近に居る人と最も外側に居る人
最も外側に居る人には外界との接点がある
よくも悪くも接点がやってきて
外側の要素と触れ合う

ソレは宝くじの当選のような幸運かもしれない
ソレは不運な事故による死かもしれない

休むこと無く蠢く輪の中で移動を繰り返し
偶然接点を持ったものがそれらと出くわす

確率は僕を果てしなく不思議な気持ちにさせる
ランダムでチョイスされる1億分の1であっても
自分は絶対にそれにならないと思うが
絶対に誰かがソレになる場面がある
当人には1分の1である

接点はそんな感じで
捉え用もなく何処かにやってくる

小学校の頃
キャンプで大勢の子どもが居た中
僕だけが蜂に刺されて
手がパンパンになり病院に連れていかれた
接点に触れていたのだ

世の中には雷に打たれて死ぬ人や
完全犯罪の密室トリックで死ぬ人もいる

自分があらゆるコミュニティのどの辺のポジションに居るのか？
一生懸命に考えてみたりする

しかしやってくるであろう外界の要素までは予測は出来ない