秋は本当に過ごし易く
布団の中で目を閉じると無限の宇宙が広がってしまう。
まさに秋の夜長である。
そんな夜には
空想の黒猫が窓辺に座り
空想のSL列車がアパートの前に停まり
空想の飛行艇が夜空に浮かぶ。
空想の古い振り子時計が時を刻み
空想の空飛ぶベッドで街を見下ろし
空想の2本目のタバコに火をつける。
綺麗に鳴く虫の声だけが現実だ。
こんな夜は永遠に明けて欲しくないと真に願う。
いつまでも眠りたくないし
本当に明けてくれるなと願う。
僕はそれなりの時間を生きてきて
もう幾千もの夜が僕を訪れたが
明けなかった夜が無い
こんなにも沢山の夜があるのだから
ひとつくらい明けない夜があってもいいようなものなのだが
不思議と
明けない夜がひとつも無い。
僕はそれに納得していない。
布団の中で目を閉じると無限の宇宙が広がってしまう。
まさに秋の夜長である。
そんな夜には
空想の黒猫が窓辺に座り
空想のSL列車がアパートの前に停まり
空想の飛行艇が夜空に浮かぶ。
空想の古い振り子時計が時を刻み
空想の空飛ぶベッドで街を見下ろし
空想の2本目のタバコに火をつける。
綺麗に鳴く虫の声だけが現実だ。
こんな夜は永遠に明けて欲しくないと真に願う。
いつまでも眠りたくないし
本当に明けてくれるなと願う。
僕はそれなりの時間を生きてきて
もう幾千もの夜が僕を訪れたが
明けなかった夜が無い
こんなにも沢山の夜があるのだから
ひとつくらい明けない夜があってもいいようなものなのだが
不思議と
明けない夜がひとつも無い。
僕はそれに納得していない。