残穢【ざんえ】‐住んではいけない部屋‐
読者からの投稿を短編小説にするホラー小説家の私の元に届いた一通の手紙。
久保さんという女子大生が新しく借りたマンションの和室から変な物音が聞こえるという。
それを調査する私と久保さん。
マンションの歴史を調べてもおかしいことはないが別の部屋でも同じような怪奇現象が起きている事を知る。
不自然な死に方をした前の住人、マンションが立つ前に立っていた4軒の民家で起きていた不思議な出来事。
更にその元をたどると・・・というお話です。
ホラー映画です。
全然ホラーのイメージが無い中村義洋監督です。
結構評価高い監督さんなので何故ホラーを?はかなり強く思いました。
昔はジャパニーズ・ホラーは非常に好きだったのですが、
今やすっかり衰退して全然名画が出てこなくて相当酷いジャンルになっている気がします。
リングも呪怨もただのうるさい子供騙しお化け屋敷映画に成り下がってしまいましたし。
しかしコレは久々に面白いジャパニーズ・ホラー映画でした。
小さなきっかけを実に論理的に調査する登場人物たち。
ホラーを生業にしてるがゆえに簡単に心霊現象も信じないで科学的な見地も持っていて。
全く脈絡が無いように見える幾つかの怪奇現象がうまい事つながっていて。
なんというか露骨に同じ現象があったりはしないけどうっすらそれを想起させるような事件や出来事が過去にあったりで。
今起きている現象はコレが原因なのでは?
別の住人や過去の住人に起きていた出来事はコレと同じなのでは?
みたいなほんのりかするような出来事が幾つも積み重なってようやく本丸に辿り着く様なストーリーで。
プロローグ的にどういう映画か?
みたいな説明用に紹介されていた短編ホラーですら見事に繋がっていきました。
観ている間、何処まで続くの?って思うくらい過去の連鎖で。
ここが終着点だろう、と思った過去の出来事も、何故その人にそんなことが起きたか?
を調べていくと更に過去に原因があっての無限地獄を思わせる感じでした。
僕が嫌う、突然ドーン!で脅かしてきて、登場人物たちがキャーキャー騒ぐようなチープホラーでは無く。
僕が好む、精神的にじわりじわりと染みこんでくるようなホラーです。
映像も実はそこまで怖くないですが、ほんのりゾワッとさせる恐怖感は見事に表現されていました。
物語は全然違いますが手法や雰囲気はリングみたいです。
沢山の怪奇要素が出てきますが、一点だけ「あれ?コレで終わり?全然解決してないし何か不自然。この後ちゃんと回収してくれるのかな?」
と思っていたポイントがあったのですが、回収される気配無く物語は終わってしまいますが、ちゃんとエンドロールで回収してくれて良かったです。
流石中村義洋監督ですね。
腕のある監督はホラーを撮らせても一流ですね。
久々に面白いジャパニーズホラーと出会いました。
そんなわけで8点です。
読者からの投稿を短編小説にするホラー小説家の私の元に届いた一通の手紙。
久保さんという女子大生が新しく借りたマンションの和室から変な物音が聞こえるという。
それを調査する私と久保さん。
マンションの歴史を調べてもおかしいことはないが別の部屋でも同じような怪奇現象が起きている事を知る。
不自然な死に方をした前の住人、マンションが立つ前に立っていた4軒の民家で起きていた不思議な出来事。
更にその元をたどると・・・というお話です。
ホラー映画です。
全然ホラーのイメージが無い中村義洋監督です。
結構評価高い監督さんなので何故ホラーを?はかなり強く思いました。
昔はジャパニーズ・ホラーは非常に好きだったのですが、
今やすっかり衰退して全然名画が出てこなくて相当酷いジャンルになっている気がします。
リングも呪怨もただのうるさい子供騙しお化け屋敷映画に成り下がってしまいましたし。
しかしコレは久々に面白いジャパニーズ・ホラー映画でした。
小さなきっかけを実に論理的に調査する登場人物たち。
ホラーを生業にしてるがゆえに簡単に心霊現象も信じないで科学的な見地も持っていて。
全く脈絡が無いように見える幾つかの怪奇現象がうまい事つながっていて。
なんというか露骨に同じ現象があったりはしないけどうっすらそれを想起させるような事件や出来事が過去にあったりで。
今起きている現象はコレが原因なのでは?
別の住人や過去の住人に起きていた出来事はコレと同じなのでは?
みたいなほんのりかするような出来事が幾つも積み重なってようやく本丸に辿り着く様なストーリーで。
プロローグ的にどういう映画か?
みたいな説明用に紹介されていた短編ホラーですら見事に繋がっていきました。
観ている間、何処まで続くの?って思うくらい過去の連鎖で。
ここが終着点だろう、と思った過去の出来事も、何故その人にそんなことが起きたか?
を調べていくと更に過去に原因があっての無限地獄を思わせる感じでした。
僕が嫌う、突然ドーン!で脅かしてきて、登場人物たちがキャーキャー騒ぐようなチープホラーでは無く。
僕が好む、精神的にじわりじわりと染みこんでくるようなホラーです。
映像も実はそこまで怖くないですが、ほんのりゾワッとさせる恐怖感は見事に表現されていました。
物語は全然違いますが手法や雰囲気はリングみたいです。
沢山の怪奇要素が出てきますが、一点だけ「あれ?コレで終わり?全然解決してないし何か不自然。この後ちゃんと回収してくれるのかな?」
と思っていたポイントがあったのですが、回収される気配無く物語は終わってしまいますが、ちゃんとエンドロールで回収してくれて良かったです。
流石中村義洋監督ですね。
腕のある監督はホラーを撮らせても一流ですね。
久々に面白いジャパニーズホラーと出会いました。
そんなわけで8点です。