メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

80、ドーハの悲劇・俺版

2013年04月25日 | 魂の旅立ち
遂に終わってしまう僕の旅。

最後の朝はやはり2、3時間ほどしか眠れなかったがもうナチュラルハイ。
ホテルの人々と軽く挨拶をして去る。

再び長い駅までの道のりを歩く。
こんな経験も恐らく最後である。
もう不安も怖いものもない。

そしてヴェローナ駅からヴェネチア・メストレ駅へ。
かなりぞんざいな空港への案内。

イタリアじゃそれなりに大きな空港があるターミナル駅だが非常にローカル。
空港行きのバスのチケットは実にワイルドな感じに営業している駅の隅っこの売店で買えた。
旅慣れてきたから買えるが、初期だったら”そんなわけない!こんな所でチケットが買えるわけない!”ってなってさぞ迷子になったであろう。

みんな日向ぼっこしてる感じで空港行きのバスを待つ。
とてもイタリア的である。

そしてヴェネチア・テッセラ空港に到着。
すんなりチェックインも出来た。

あまり設備が多くない空港なので時間を潰す術がない。

とにかくこれだけ滞在したイタリアが名残惜しくてイタリア人とコミュニケーションを取りたかったので、
空腹じゃなかったがフードコートでピザを食べた。
店員さんとイタリア語のキャッチボールをしたかったから。

ようやく飛行機へ。
隣には50代くらいの韓国人の夫婦が、フレンドリーな方々だった。


飛行機のエンジンが起動する
徐々に動き加速を始める
加速はGを生み僕の体を押さえつける
遂に飛行機の車輪が地面を離れる
二ヶ月半お世話になったヨーロッパの地を今離れた

溢れそうなほど
感情も、思考も、吸収したことも、学んだことも
溢れそうなほどあった
あまりにも量が多いので取り敢えず涙だけ溢れさせた

2月冒頭のある日、ぼんやりと家を出発して。
ただぼんやりと家を出ただけだった。

思いもよらない軌跡を描いて今日本へ向かう。

行きはずっと昼の中を移動したが、帰りは夜の中の移動。

毎度飛行機では寝れないのでずっと映画を観ていた。
そこで岡田准一の天地明察がやっていて、本当に久々に日本語メディアに触れてとても癒された。
日本語いいわー って思っていた。
CAさんの中に一人日本人女性が居たので少し話をした。
日本人いいわー 安心するわー って思っていた。

そうして本来とは全然違うルートで日本へ向かう。
20時間もかかる道程である。

乗り換え場所のドーハに着いたのはもう深夜1時。
到着前に上空から見た夜のドーハはとてもきらびやかで何重かに円の光が重なった構造だった。
そこで3時間くらいぼんやりと過ごして次の飛行機を待つ。
かなり大きい飛行場。

飛行場の中から見た飛行場の外の世界観はどっぷり中東という感じだった。
蒸し暑かった。
アバヤをまとった女性たちが沢山居た。
アラビア語だらけの空間。
そんな所にいる自分はとても奇妙だった。

全く予定に無かった地、一生縁がないと思っていたドーハに不本意ながら来てしまった。
兵隊さん達が沢山居て警備してるのが逆に僕に怖さを感じさせた。

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