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ミケランジェロ・プロジェクト

2015年11月13日 | 映画
ミケランジェロ・プロジェクト を観た。

第二次大戦終盤、ナチスによる美術品強奪や、連合軍の戦火から美術品を守るため結成されたチームのお話。


主演のジョージ・クルーニーが監督も兼任してます。
実話だそうです。

知らなかったですがよくよく考えればこういう人たちが居たのは納得ですね。

自分はヨーロッパに3ヶ月居た際に主に美術館巡りをして色んな歴史的美術品を見て回りましたが、
ちょいちょい第二次大戦中に・・・的な解説は目の当たりにしました。

ナチスは非道にも各地の美術品を膨大に強奪してヒトラー美術館の建設計画を立てていたんですね。
チームは歴史的な美術品を守りたい!と提案しますが、
連合軍も命がけなので美術品を避けてナチスと戦ってられない!と協力も拒まれます。

なのでチームは合間をぬって必死に美術品を守ったり奪われた美術品の隠し場所を探します。

パリの美術館で働いていた女性が独自で奪われた美術品の目録を作っていてそれが結構役立ったりします。

映画の演出としては史実に忠実にしようとしてるからか、
結構淡々としてて退屈さもあります。

場面場面継ぎ接ぎの様に描かれていてストーリーにドラマティック性は少ないけど、
それを補うかのようにコメディ演出がちょいちょい入っていて、それはそこそこ笑えました。

とかく隠れナチスをあぶり出すシーンは面白く、場内はなかなかの笑い声が上がっていました。

歴史には残らないことがわかっていてもコレは重要なミッションだと命をかける男達はかなり好感持てます。

人の命より尊い美術品などない!と言われますが、
ジョージ・クルーニーはその通りだけど人類が長い年月をかけて築き上げた文化が美術品には込められているから、
それを失うのは人類の損失だと信念を貫くのは非常に考えさせられました。

結構深みのある台詞、演説があって印象的でした。

因みに自分は命より文化のほうが大事だと思う方です。

で、いつも通りの悩みですが。
相変わらずナチスの極悪っぷりが凄いです。
なぜこんなに狂気に満ちた行為を数々行ったのか?
今の北朝鮮の比ではないです。

つい数十年前のドイツである。

今のドイツとのギャップに悩みが尽きない。

近年のハリウッドはノンフィクション作品ブームですが、その題材選びは非常に重要。
映画にはこうした史実を視覚的に分かり易く後世に伝える役割もあると思いますからね。

今作のテーマは個人的には非常に興味が持てるもので勉強になりました。

今後、ちょっとこの辺の視点からも第二次大戦を掘り下げていこうというきっかけを頂きました。

因みに似たような題材の映画が近々もう一つ(黄金のアデーレ)公開されますね。
ちょっとしたブームなのでしょうか?


そんなわけで6点です。

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