メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

太陽の坐る場所

2014年10月09日 | 映画
太陽の坐る場所 を観た。

学校中の人気を集め、クラスの女王として君臨していた響子(水川あさみ)。
自分の立場も、好きな人も、友達すらも、欲しいものは何でも手に入ると信じていた完璧な高校時代。
彼女の傍には、いつも、同じ名前を持つ同級生の今日子(木村文乃)がいた。
光り輝く太陽と、その光に付き従う影のように。
高校卒業から10年。
過去の輝きを失い、地元で地方局のアナウンサーとして満たされない毎日を過ごす響子と、彼女とは対照的に、東京に出て、誰もが憧れる人気女優として活躍している今日子。
そんな2人の元に、クラス会の知らせが届く。
これまでにも、度々開かれてきたクラス会で話題にあがるのは、女王、・響子ではなく、女優となった今日子のこと。
かつての光と影が入れ替わり、卒業以来、言葉を交わすことすらなかった2人がそこで再会を果たす…2人が向き合い、初めて語られる10年前の真実とは?

って話。


なんの前情報も無しにどんな映画かも知らずに観に行きました。

かなり興味無くて、仕事のようにだるい気持ちで見始めましたが・・・コレがまたかなり面白かったです。
かなり僕好みな日本映画らしい日本映画でした。

全編通して静かで意味深で説明少なくて切なくて。

冒頭の謎めいた二人の少女のやり取りのシーン一発で心掴まれました。
「太陽はどこに居ても明るいの、太陽の位置は私が決めるわ」
という少女と黙って聞いてる少女。
非常に叙情的でノスタルジックな映像で素晴らしい掴みでした。

絶対どこかで出会ってる監督さんだろうなーと思ったら、
俺の大好きなストロベリーショートケイクスの矢崎仁司監督でした。

どうりで僕好みのセンスなわけですね。

楽しげな高校時代と何処かさみしげな現代を行き来する見せ方。
二人のキョウコ、高校時代の輝きや友情からどうして現在の人間関係や立ち位置になってるのか?

その肝心の中間、核心が抜けててうまいこと想像力を掻き立てられるパターンです。
でも決定的な事件があったわけじゃないという僕の大好きな程よい塩梅のやーつでした。

学園のスターがそれに見合う社会人を送れないパターンの物語って幾つか見たことありますが、
この手の物語は結構たまらなく切なくなりますね。
自分を重ねやすくて基本的に好きなパターンですね。

水川あさみってバラエティだと明るいイメージありますが、
女優としてはこういう影のある役をやった方がハマりますね。
特別好きでは無いですがいい女優だと思います。

木村文乃は結構好きな方の女優さんですが、
こういう謎めいた役でもいい感じでした。

脇役の三浦貴大もちょっと切ない影のある役柄でしたが、
なかなかいい味出しますね。
失礼かも知れないですが、ハンサム過ぎなくて二枚目で売ってないので需要があると思います。

矢崎仁司監督って一人暮らしの孤独感とか切なさ描くの上手ですね。
見終わったあとなんだか寂しくなってしまいました。


そんなわけで8点です。


上映規模小さめだし興味ゼロでしたが、観に行って本当に良かったです。
相変わらず映画って観てみないとわからんのよね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。