メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

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白い沈黙

2015年11月06日 | 映画
白い沈黙 を観た。

フィギュアスケートをしてる娘を迎えに行った帰り、ダイナーに寄り後部座席に寝転がる娘のために買い物した僅かの隙に娘が居なくなる、しかも警察に疑われる父親。
妻にも責められ家を出る。
そして8年間ひたすら娘を探す暮らし。
すると8年後に娘を仄めかす物が母の元に現れる様になる。
ってお話。


デビルズ・ノットがかなりいい感じだったアトム・エゴヤン監督作品です。
同様に重厚でミステリアスな作品でした。

予告編が相当引き込まれる出来だったのでかなり興味がありました。
期待値高めで観に行きました。

ちなみに僕は雪に閉ざされた街で起きるミステリーって設定は大好物です!
冒頭からかなり謎めいて、説明不足で。

さらにぶつ切りなエピソードが時系列もわからないまま描かれていくので結構しんどい序盤。
でもその手法によって集中力は増したのでそれが作り手の狙いかな?
え?コレはどういうこと?
最初のシーンは何?
コレは8年前でコレは今?
どっちが前になるのさ!
みたいなことの連続です。

ちょっと卑怯な気がしてイライラもしましたが、
結局引きこまれたので成功としましょう。

ただ一番言いたいのは、8年間音沙汰無しで突然ヒントが出てくる、
”試されるのは、父の愛”などの予告編だったり煽りは嘘だと思います。
JAROに言った方がいいかな?ってくらい誇大広告な気がします。

ちょっとネタバレですが、いきなりな冒頭のシーンが結局ネタバレなので。
一体どういうミステリーなの?どうして娘は消えたの?どうして8年後にヒントが出てくるの?
みたいな映画では無いです。

そして父はずっと娘をめっちゃ愛して諦めず探し続けてて。
別に試される様なことでは無いです。

シーンの繋がりが見えてくれば中盤までにはどういう謎かはわかります。
なので見どころとしては、こんな狡猾な犯人を追い詰めることは出来るのか?

そしてこんなに娘を愛してる父親が警察に疑われるのはストレス。

警察が程よく馬鹿だがそれはあくまで観客が父親が犯人では無いという事実を知ってるからで、
僕の嫌うほどの馬鹿ではなかったかな。

デビルズ・ノット同様秀逸なキャスティングで見応えは十分です。
ライアン・レイノルズは結構好きなので良かったです、役にも良くハマっていました。

ケヴィン・デュランドはかなり個性的でインパクトある役者さんですね。
彼のポテンシャルがかなり引き出された作品だと思います。

雪の世界観にピッタリの重厚で静かで忍び寄るような恐怖と謎は非常に高品質だったと思います。
父の愛の強さを散々見せられた後のクライマックスは流石に感動的でした。


そんなわけで7点です。

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