メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

バーニング・オーシャン

2017年04月24日 | 映画
バーニング・オーシャン
を観ました。


2010年メキシコ湾原油流出事故をモチーフとした災害パニック映画です。

ピーター・バーグ監督作品です。

今となってはあるあるな感じの予告編を見せられてきましたが、
なんだか結構関心がありました。

冒頭に実際の裁判の音声記録らしきものから始まるので、
緊迫感を作る良い掴みでした。

ドラマになってからはハリウッド大作らしいわかり易いフリの連続でした。
子供が日記で父親の仕事を分かり易く観客に説明してくれます。
後の事故を彷彿とさせる様な場面もあります。

それ以外にもさり気なさを装って説明っぽい描写がチョイチョイありました。
その点で子供でも観れる様なわかり易さはあります。

人物描写もわかりやすいです。
極端なキャラクターばかりで勧善懲悪的にイージーな内容です。

テストせずに掘るのは危険だ!
工事が遅れてるから財政的にやらないとだめだ!
の応酬です。
マンネリして雑な感じの作業現場とか不穏です。

工事を進めたいクライアントは
こんなの誤差だ!機械の故障だ!なんとかなる!
と丁寧なフリがたっぷりです。
観てる人にはどういう展開になるかはわかっているので、
あ~あ、な気分で観させられます。
ほれ見たことか!を早く言いたい映画です。

しかしいざ事故が起こる場面はかなり怖かったです。
エンディングに実際の映像も出ますが、コレが実際の事故と思うとたしかに相当怖いです。
10分から20分くらいでしょうか?ひたすら事故が起きていく描写です。
タイタニックみたいに徐々に状況が悪化していくパターンとかではなく、
いきなり絶望的な大噴出からの大爆発です。
噴出中に気づいていない人が沢山いるのが少々疑問ではありましたが。

非難が始まってからも死亡フラグが分かり易く、
ひねりのない王道フォーマットに忠実な演出という感じでした。

主役のマーク・ウォールバーグはらしいと言えばらしい仕事でしたが、
本質は別に英雄でもない人間味があって斬新でした。
事故の中勇敢に人を誘導し、何人かを助けていたのでこのモデルが主役になったようです。

カート・ラッセルは自分世代だとバック・ドラフトっぽさに帰ってきたような印象は否めずです。
アレを劇場で観た時の記憶がふと蘇りました。
この人が実際は本質的に一番正義って感じです。

ジョン・マルコヴィッチがお金第一な最低のクライアント役でした。
いくらなんでも極端過ぎる気がしましたが、実際もそうだったとしたら仕方ないでしょう。

尺もちょうどよく、コンパクトで非常にテンポの良いパニック映画でした。
爆発シーンの迫力はかなり圧巻でした、デイライトみたいでした。
シンプルにおっかない映画でした。


そんなわけで8点。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。