メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

不能犯

2018年02月07日 | 映画
不能犯
を観ました。


<あらすじ>
「・・・愚かだね、人間は」
都会のど真ん中で、次々と起きる変死事件。
現場では、必ず黒スーツの男が目撃される。男の名は宇相吹正(松坂桃李)、ある電話ボックスに殺してほしい理由と連絡先を残すと、“願い”を叶えてくれる男だ。
ただし、依頼人の殺意が純粋でないと、恐ろしい事態を招くという。
さらに、ターゲットは確実に死に至るのだが、その死因は病死や自殺に事故─
そう、宇相吹の犯行は、〈見つめるだけで相手を死に追いやる〉ため、罪には問われない〈不能犯〉なのだ。果たして、その手口とは─?
「人生、終わりにしたくなかったら用意しとけ!」。
真昼のカフェで、金を返さない客に向かって、携帯電話で木島(水上剣星)。
そこへ宇相吹が近付き、ガムシロップを注いだグラスの水をいきなり木島の顔にぶっかける。
いきり立つ木島だが、ニタァと笑う宇相吹の赤く光る目に魅入られ・・・・・・。
羽根田(忍成修吾)は怒りに震えていた。
部屋を覗いたり、ゴミ袋の中を確認したりするなど、異常な行動を重ねていた町内会会長の鳥森(小林稔侍)が、妻の桃香(水上京香)に乱暴したのだ。
羽根田は警察に通報すると鳥森に詰め寄るが、いったい何のことなのか、警察に全部しゃべるぞと脅される。
恐怖を抱いた羽根田は、宇相吹に殺人を依頼する。
警察はようやく宇相吹の身柄を確保し、ベテラン刑事の夜目(矢田亜希子)が任意で取り調べる。
「僕は、やってません」という宇相吹の言葉にピクリと反応する夜目。
以前、夜目は電車で痴漢した高校生を現行犯逮捕したのだが、彼は無実を主張した末に、留置所で自殺してしまっていた・・・・・・。
「絶対、許さない。お願い、こいつを!」と、風俗で働く優(真野恵里菜)は、両親の離婚が原因で別々に育った姉の理沙(芦名星)への嫉妬と憎悪を宇相吹にぶつける。
父親の借金返済に苦しんだ自分と違って、母親に引き取られて幸せに育った姉は、もうすぐ大病院の院長候補の男と結婚するのだ。
そして優は宇相吹に抹殺よりももっと恐ろしい依頼をする。
多田友子刑事(沢尻エリカ)が自ら更生させた元不良少年・タケル(間宮祥太郎)が料理人を務める店で飲んでいると、TVから公園での大爆発のニュースが流れる。
去年の暮れに起きた神社での爆破事件と手口が酷似していた。
多田は悪の撲滅にあらためて闘志を燃やし、部下で新人の百々瀬麻雄(新田真剣佑)と共に捜査を進めるが、何の手掛かりもつかめぬまま、3度目の爆発が起こり、またしても犠牲者が出てしまう。
だが、この時、彼女は思いもしなかった。まさか連続爆破事件と宇相吹の事件が繋がり、壮大な事件へと発展するとは──。
そして遂に、2人の壮絶な対決の時がやって来る!


白石晃士監督作品です。
ホラー系やサイコサスペンスなんかが得意な監督ですね。

さほど期待していませんでしたが、大好きな沢尻エリカ主演なので観に行きました。
それ以外にもかなり今旬な豪華キャストなのでその辺の期待値はありました。
PG12というのも期待値が上がる要素ではありました。

都市伝説的な映画かと思いきや、肝心の殺人は非現実的なファンタジーでしたが、それ以外は普通に本格的な刑事モノって感じでした。
アンフェアとかストロベリーナイトみたいな雰囲気もありました。

PG12だけあって残虐シーンがちょいちょいありました。
何かためらいなく殺人を実行するところは怖いですが高評価でした。
目を背けたくなるほど痛々しい描写でした。

何故か松坂桃李演じる謎の男は黒っぽくて幽霊みたいで。
そこはなかなかジャパニーズホラーっぽい雰囲気でした。
公園の公衆電話に殺人を依頼すると現れるって空気感も思ったより悪くなかったですね。

まとばゆう的にものすごく雑に説明すると、色んな人々のうっかり殺人の羅列ですかね。
みんなが抑えがたき殺意故に謎の男に殺しを依頼しますが、殺した後に殺意は勘違いだったとわかるパターンばかりです。

そんな謎の男を追う女刑事の距離感、謎を暴くスピード感は結構絶妙に感じました。
そしてちょっと期待値低めで観ていたにも関わらず、この映画の評価をちょっと上げたのは、
謎の男を追う事件と連続爆破事件の二本立ての感じで見事に物語が進んで行くところですね。
一見、もう一つの事件の存在を忘れてしまいそうなほどですが、大きな2つの事件が同時進行していきます。
そういえば、この2つはつながるの?どうやってつながるの?って後半気になってしまいました。

起承転結テンポ感、無駄の少なさは高評価です。
その点で脚本が非常にいい出来だったと思います。

僕が嫌う、ちょっと説明過多な要素はありますが、逆にクライマックスは説明不足と言いますか、
全部が腑に落ちないパターンではありました。
その分、作品としての空気感は出ていたので良かったかも知れませんが。

おそらくプラシーボ効果を利用する殺人鬼、催眠術的に謎の男と女刑事は相反していています。
誰でも殺せる殺人鬼が唯一催眠術が効かない女刑事です。
そこが物語的に大きな柱なので藤原竜也と山田孝之がやってたMONSTERZって映画と似てると思いました。
また見るだけで殺せるという点ではデスノート的ですね。
なので出てはいませんが、藤原竜也的な作品って思いました。

基本ダイナミックで容赦ない展開で。
かなりの豪華キャストなのに驚くほどあっさりと死んでいってしまいます。
その点でかなり贅沢なキャスティングですね。

大好きな沢尻エリカはやはり未だに素晴らしく美人です。
演技がちょっとわざとらしくて説明じみてる場面が多かったですが、彼女の上手さで自然に仕上げていました。

さほど好みでは無いのですが、松坂桃李は長いこと頂点に居て高評価です。
これ以上ないくらいの不敵な笑みを浮かべていますがだんだんクセになるものがありました。
もう少し世界観出せる役者でやっても良かった気がしますが、悪くもなかったです。

今旬の間宮祥太朗もまたかなりクセの強い役で。
ハイテンション系が彼の長所だと思っていましたが、こういうとことんクールも全然ありだと思いました。

新田真剣佑はクセのない役でしたがハンサムでした。
今の彼にしては贅沢な使い方に思いました。

テット・ワダという逆輸入俳優が出ていましたが結構気になりました。
雰囲気もあって適度なハンサムで今後の活躍が予想されますね。

テラスハウスで見かけた菅谷哲也が出ていましたが殆どセリフが無かったです。
それでもなかなか目立つ役だったので良かったと思います。

僕の好きな岡崎紗絵が出ていましたが今作では唯一くらい安全なポジションの役でした。
活躍は少なかったですが、可愛さはよく出ていました。

忍成修吾、真野恵里菜、今野浩喜、芦名星、安田顕、小林稔侍なども噛ませ犬的な役で出ていて贅沢でした。

久々に矢田亜希子を観ましたが、あまり変わらず美人で大人になっていました。
やはりどうしても元夫の影がつきまとい女優としての活動には足かせですね。
沢尻エリカとのツーショットが似てると話題でしたが、確かに似た系統の美人ですね。
まだまだ一線に居ていいと思える美女ですね。

妥当に楽しめる良いサスペンス映画だと思います。

どうでも良いですが、近所のラーメン屋がワンシーンの舞台になっていました。
爆破されていました。
近々飲みに行こうと思いました。


そんなわけで6点。

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