密のあわれ

密のあわれ
を観ました。


小説家と暮らす人の姿をした金魚。
親子のような恋人のような不思議な関係。
そこに幽霊の女が現れ金魚と仲良くなっていくお話。


個人的に久々な石井岳龍（石井聰互）監督作品です。

室生犀星原作のファンタジー小説の実写化です。
説明不可能な不思議過ぎる作品です。

情報なしで観にいったので静かな映画かと思ったらかなりボリュームの大きな映画でした。

不思議過ぎる女の子を二階堂ふみにやらせたらもうカオスな程に不思議空気を作り出しますね。
冒頭から意味不明でしたが、金魚が人の姿をしているのはすぐ分かります。
基本不思議な人間ですがちょいちょい金魚の要素を持っています。
話し口調も非常に独特で古風な女性言葉なのも印象的です。

純文学系の小説家を大杉漣が演じていましたがかなりナイスなキャスティングでした。
本物の昭和の小説家に見えるほど素晴らしい演技でした。
金魚と暮らしているだけあってこの人も意味不明です。

そんな金魚と小説家がヒステリックに衝突しまくるのでちょっと疲れますが。
感情がさっぱりわからずですが、わからせない様な作りなので苦ではないです。

真木よう子が幽霊の女でコレまた不思議な動きと喋りで。
金魚とは一瞬レズ的な感じで。
二階堂ふみともなかなかセクシーなキスをしていました。

高良健吾が芥川龍之介を演じていましたが、結構雰囲気出ていて素晴らしいなりきりでした。

二階堂ふみは綺麗なセミヌードを披露していて素晴らしかったです。
こんなにスタイル良かったのですね。
その点でも観る価値はありました。

とにかく訳の分からない映画ですが自分は結構好きです。
4章のエピソードからなる作りです。

意味不明でも気持ちの良い意味不明なので良かったです。


そんなわけで7点です。