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砂上の法廷

2016年04月04日 | 映画
砂上の法廷
を観ました。


巨額の資産を持つ大物弁護士が自宅で刺殺されその17歳の息子が逮捕される。
彼を弁護することになった敏腕弁護士ラムゼイだが被告は黙秘を続ける。
証拠も十分で証人も被告の有罪を裏付ける証言をする。
ラムゼイは証人たちの僅かな嘘を見破りなんとか無罪を勝ち取ろうとするお話。


コートニー・ハント監督作品です。

個人的に久々のガッツリな法廷サスペンスでした。

大人向けな重厚な会話劇中心の作風です。
冒頭から不利な裁判の始まりです。
どう見ても有罪にしかならないように見える裁判を様々なテクニックを駆使してなんとか無罪にしようとします。

ちらりと見える被害者にまつわる回想シーンなどからうまい事観客を導きます。
事前情報無しで観に行きましたが、
コレはラストにどんでん返しが来そう・・・と思って観てましたが。
案の定、なかなかのどんでん返しが来ました。
すっかり騙されかなりびっくりでした。

被告の青年は父の跡継ぎとして将来を嘱望された天才的な弁護士能力を持っていて。
彼が天才的に頭が良く、法律の知識も豊富に持っていることをわかっていながら黙秘をしている不気味さ。
彼に弄ばれていることを承知で様々な作戦を立てるラムゼイという構図はなかなかハイレベルで素晴らしかったです。
青年は一体何を狙っているのか?
という静かなドキドキ感に満ちていました。

キアヌ・リーブスはとことんクセのない、余り感情の無いスマートな弁護士を演じています。
あまりにクセが無いので作品の印象は強いですが彼の印象は残らなそうです。
それが狙いだと思いますが。

レニー・ゼルウィガーが被害者の妻を演じていますが。
最初は「あれ?コレはレニー・ゼルウィガーかな?」って思うくらい痩せてて老けてました。
自分の記憶の中の彼女とは大分変わっていました。

それにしてもびっくりする結末でした。
ふと横溝正史の夜歩くを思い出しました。
知っている人にはネタバレになりますが、そういう展開です。


孫アウトブレイク7点です。
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