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インデペンデンス・デイ: リサージェンス

2016年07月22日 | 映画
インデペンデンス・デイ: リサージェンス
を観ました。


ローランド・エメリッヒ監督のSFパニック超大作の続編です。

この手の映画は元来そんなに興味無いのですが、
前作のインデペンデンス・デイは相当印象深く思い出深い作品でした。

当時の恋人とデートで観に行き二人して大感動したものです。

基本的に全ての映画に期待を抱かず無で観に行く様に心がけていますが、
そんな思い入れもあってコレはかなり期待値高めで観に行きました。

しかしやはり期待値は抱かないほうがいいですね。

前触れの無い宇宙人の侵略、
平和な日常から一気に人類滅亡の危機、
世界中の状況を同時系列で表現、
多くのキャラクターや脇役の活躍。

これらはインデペンデンス・デイが築き上げた偉大なフォーマットですが、
流石にこの20年間にあまりにこすられたので自身がそれをやるだけでちょっと萎えます。
パイオニアはそれを超越するくらいの新たなフォーマットを観せて欲しかったです。

前作は一般的な現代的な日常に宇宙人の襲来というのが大きな魅力だったと思います。
しかし今作は日常がもうSF化してしまっていました。
20年前の宇宙人の遺産で地球人たちがSF生活になってしまっています。
ブレードランナー程では無いですが、未来世界みたいな設定に見えてしまいます。
そこで前作のような親近感が一気に失せました。

序盤はざっくり登場人物を紹介するような無理矢理に因縁や関係性を主張するような流れです。
ギャラ高騰という噂でウィル・スミスが出演していないのは大きな痛手ですね。
彼の出世作で未だに一番の代表作とも言えるので是非出て欲しかったです。

ジェシー・ユーシャーがウィル・スミスの息子役のパイロットとして出ていますがいかんせん弱いですね。

リアム・ヘムズワースもそのライバルとして主役に近いポジションで出ていますがイマイチ存在感は弱かったです。

前作に引き続きジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマンが出ていて活躍しています。
やはりこの辺のベテラン勢の存在感が一番の拠り所ですね。

その他の脇役も結構そのまま登場していて懐かしかったです。

中国系のグレース・フアンという女性がべっぴんさんで好みでした。

映像は相変わらず相当凄いです。
個人的には2012とそっくりなシーン、手法が多いなーと感じましたが、
それもかなり好みなパニック映像なので満足でした。

それにしても敵の宇宙船がデカいです!
大陸を包み込むように着陸します。
途中アジアを吸い込んでヨーロッパに落っことしていました。
スケール感は過去最高と言ってもいいかも知れません。
こんなにデカい敵を描いた映画はかつて無いんじゃないでしょうか。

エイリアンもデカいのがいます。
そんなわけで見どころのひとつはデカさですね。
スケール感は相当インパクトあります。

売りにしている「超ド迫力体験」は確かに出来ました。

物語は前作のような重い深刻さがイマイチ表現されていませんでした。
それどころか露骨にミスとわかるような選択をする登場人物も多めです。
つまりちょっとお馬鹿映画の雰囲気になってしまっています。

個人的にはやはり、ある朝突然日常が終わり滅亡の危機になる感じが欲しかったです。
そしてもう少し知的で賢いやり取りが観たかったです。

娯楽としては楽しいですが、ファンの期待は満たしてくれていないように思いました。
映像だけに注力してしまいストーリーがチープでお馬鹿になった印象です。


そんなわけで7点です。

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