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バーン・アフター・リーディング

2009年04月30日 | 映画
バーン・アフター・リーディングを観た。

僕が大好きなコーエン兄弟の最新作です。

オズボーン・コックス(ジョン・マルコビッチ)はアルコール依存症でCIAをクビになってしまう。
それ以降よりアルコールに依存し、仕事はせず、CIAの暴露本を出そうと執筆を始める。

オズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は浮気をしながらオズボーンとの離婚を裏で進めている。
その為オズボーンのパソコンのデータをCD-ROMに焼き持ち出す。

そのCD-ROMを法律事務所のお婆さんがスポーツジムで無くし、リンダ・リツキ(フランシス・マクドーマンド)とチャド(ブラッド・ピット)がそれを拾う。

リンダは出会い系サイト大好きで全身整形をする為お金が必要だった。
そしてチャドと組んでオズボーンをゆすろうと目論む。

連邦保安官のハリー(ジョージ・クルーニー)は出会い系などを利用するとにかくエロ大好き男でケイティの浮気相手。
ハリーは誰かに尾行されたりしている。


(ネタバレ)
オズボーンがチャドの取引に乗ってこなかった為リンダはロシア大使館にデータを売り込もうとする。

チャドは馬鹿なのでリンダの言いなり。

またリンダは出会い系でハリーと出会い関係を持つようになる。

オズボーンとケイティは別居を始め、ケイティはハリーとの再婚を考えるが、ハリーは結局妻を一番愛している。

ロシア大使館の反応が悪かったのでリンダはチャドにオズボーンの家に忍びこませもっとデータを盗んでこいと指令する。

そこにハリーが一人でやってきて二人は遭遇してしまう。
驚いたハリーはチャドを撃ち殺してしまう。

CIAはこっそりオズボーンを監視していた為、その一部始終を見ていたが殺されたのが誰かわからないので事件を闇に葬る。

初めて銃を撃ったハリーは怯えケイティに八つ当たりするようになり二人は破局する。
そして自分を付回していた男を捕まえる。
それは離婚の為に妻が雇った浮気調査員でハリーは愕然とする。
今まで妻に隠れて散々、山ほど浮気していたと思っていたハリーだが実は妻の浮気に全然気付いておらず、自分の浮気は全てバレていた。

一方チャドが居なくなりリンダはパニックになる。
リンダに恋しているジムの支配人はリンダの為にオズボーンの家に忍び込む。

しかし偶然帰っていたオズボーンに見つかり銃で撃たれ、通りでオノで惨殺される。

以降CIAの語りだが、その際オズボーンは見張っていたCIAの人間に撃たれ植物人間となり、リンダは整形の金を貰えれば全て黙っていると約束した。

これで騒動を世間にバレずに済ませられた。
因みにチャドとリンダが拾ったCD-ROMの情報のレベルなんてCIAは無視していいと言っている。

複雑過ぎて意味の分らない事件だった。
もうこりごりって話。


(評価)
相変わらず素晴らしいコーエン兄弟らしいお話でした。
しかし正直期待値は越えませんでした。
昨年のノーカントリーがあまりに素晴らしかったので期待しすぎた感はあります。

CMがかなりコメディタッチにされてますが、それを期待すると全然笑えないと思います。

コーエン兄弟作品はブラックなものが多いので笑うのはその登場人物達の人生の悲しさを最後に笑えって手法が多く、今回もそんな感じです。

え?って感じで終わってしまう感じではあります。

しかしその質は高いので、いい深みを残してくれます。

意味深です。

そんなわけで6点。

映画の世界へ引き込む力は相変わらず凄いです。

なんとも言えず悲しいお話でした。

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