メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ヲタクに恋は難しい

2020年02月12日 | 映画
ヲタクに恋は難しい
を観ました。


26歳OLの桃瀬成海は、転職先の会社で、幼馴染の二藤宏嵩と再会する。
ルックスが良く仕事もできる宏嵩は、実は廃人クラスの重度のゲームヲタク。
そして成海もまた、マンガ・アニメ・BLをこよなく愛する隠れ腐女子であった。
周りの人々にヲタクだとバレる「ヲタバレ」を何よりも恐れている成海はその本性を隠しており、真実の自分をさらけ出せるのはヲタク友達の宏嵩の前だけ。
会社が終われば2人はいつもの居酒屋でヲタ話に花を咲かす。
男を見る目がない事を嘆く成海に対して宏嵩は「ヲタク同士で付き合えば快適なのでは?」と交際を提案。
こうして2人はお付き合いすることに。
お互い充実したヲタクカップルライフを始めるはずだったが、時に恋愛とは我慢、妥協、歩み寄りが必要なもの。
"恋愛不適合"な2人には、数々の試練や困難が待ち受けていた!


福田雄一監督作品です。
大好物ですね。
福田雄一絡みはほぼ全て激情鑑賞してますね。
我ながらなかなかのフリークな気がします。

今作はヲタク同士の恋愛とその日常を素直に描きつつなかなかのミュージカル演出でした。
福田雄一ならではの強めのコメディの映画でした。

タイトルから冒頭からかなり本格的コメディな雰囲気だったのですが、意外と笑いは少なめでした。
いかにもボケボケのおふざけが始まりそうで意外と結構普通のミュージカルって感じで。
ボケそうでボケない感じもありました。

もちろんボケボケのパートもたくさんあるので大きな笑いが上がるシーンはありました。
自分がもっとコメディシーンを期待しすぎていただけかも知れません。

ミュージカルはなかなか独特で演出も印象的でした。

全く説明無しにかなりディープなオタクトークが多々繰り広げられます。
オタクたち特有の興奮すると早口でヲタク用語で話す感じは面白かったですね。
自分が全く知識ないので字幕も説明もなく交わされる単語はわからなかったですが。
実在の作品をネタにしまくっていたので、その手の趣味がある人が観たらより爆笑でしょうね。
自分にはわかる!という優越感のコメディは強そうです。

主演の高畑充希は過去も福田雄一作品の経験がありかなりマッチしていました。
この子は演技派でありながら親しみやすいルックスでかなり稀有な存在ですね。
シリアスもやりますが、コメディでも相当の才能があると思います。
いくら監督にコメディの才能があってもやはり役者に依存することが大きく、とかく福田雄一作品はキャスティングに左右される印象ですが。
その点で彼女はもっと使ってもいいと思いますね。

相手の山崎賢人は斉木楠雄のΨ難の印象が強いですが。
今作もかなりそれに近い無表情、無感情キャラな演技でした。
ただ思いっきり笑える顔芸もありましたが、ロボット系コメディはなかなかハマりますね。
相変わらずルックスは良いと思います。

菜々緒がコスプレイヤーなキャラで出ていました。
福田雄一作品は恐らく初めてな気がしますが、キャラがはっきりしてるのでとてもマッチしていたと思います。
もともとのコメディポテンシャルも高いと思います。

斎藤工が最初はクールで、タガが外れるとぶっ飛んだキャラになるという。
彼のポテンシャルによくマッチしたキャラだったと思います。

賀来賢人はもはや福田雄一レギュラーだと思いますが、流石のコメディっぷりです。
今作でも主要キャラの中では圧倒的に面白かった気がします。
観ていて気持ちがいい、中邑真輔みたいな入り込みっぷりです。

ムロツヨシと佐藤二朗はもうワンポイントで笑いを取りに来るだけのために出ていました。
流石に面白すぎました。

若月佑美と今田美桜がちょい役で出ていました。
コメディは無い役でしたが今後も福田雄一作品で見たいですね。

思ったよりライトなコメディで起承転結も薄めでした。
コメディは流石のレベルなので妥当に楽しめました。


そんなわけで6点。
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