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トールキン 旅のはじまり

2019年08月31日 | 映画
トールキン 旅のはじまり
を観ました。


部下が止めるのも聞かず、「友人を捜す」と塹壕をふらふらとさまようジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン(ニコラス・ホルト)。
1916年、第一次世界大戦が激化する中、フランスのソンムの戦いで消息を絶った親友のジェフリー・スミス(アンソニー・ボイル)の姿を求めて力尽きたトールキンは、戦地に横たわり過去に想いを馳せる。
幼い頃に父を亡くしたトールキン(ハリー・ギルビー)は、母と弟のヒラリーと美しい自然に囲まれた英国のセアホール・ミルに暮らしていた。
生活は苦しかったが、母は想像の翼を広げて物語を創作し、心を豊かにする術をトールキンに教えてくれた。だが、その母もトールキンが12歳の時に逝ってしまう。
母の友人のフランシス・モーガン神父(コルム・ミーニイ)が後見人となり、フォークナー夫人(パム・フェリス)の家に下宿しながら、キング・エドワード校に通うことになる。だが、奨学生で孤児のトールキンは孤立していた。
きっかけこそはケンカだったが、トールキンはそこでかけがえのない絆を結ぶ3人の少年と出会う。厳格な校長の息子で画家志望のロバート・ギルソン(アルビー・マーバー)、劇作家を目指し詩作にも長けたジェフリー・スミス(アダム・ブレグマン)、すでにクラシック音楽の作曲家として1曲出版しているクリストファー・ワイズマン(タイ・テナント)だ。バロウ・ティールームに入り浸り、お茶を飲みながらあらゆることを議論する4人は、自分たちの集まりを秘密クラブ〈T.C.B.S.〉と名付け、彼らから刺激を受けたトールキンは、物語の創作力と絵の才能を磨き上げていった。
もう一つの素晴らしい出会いは、同じ家に下宿しているエディス・ブラット、コンサートピアニストを目指して勉強中の3つ年上の女性だ。孤児という境遇や、物語といたずらが好きという共通点を持つ二人は、すぐに惹かれ合い絆を深めていく。
時は流れ、T.C.B.S.のメンバーたちは大学受験に向って励まし合っていたが、トールキンはオックスフォードの入試に失敗し、後のないトールキンは神父から21歳になるまで、エディス(リリー・コリンズ)との交際を厳しく禁じられてしまう。トールキンはエディスに、「何があろうとも二人の将来を諦めない」と約束するが、エディスは「きっと忘れる。あなたが思うより早く」と寂しそうに告げ、「あなたは幸せになって」と去って行くのだった。
トールキンは無事にオックスフォード大学に合格するが、奨学金の打ち切りがせまり、エディスが他の男性と婚約したことを知る。だが、どんな困難にぶつかっても、T.C.B.S.のメンバーが支えてくれ、言語学のジョセフ・ライト(デレク・ジャコビ)教授という理解者も現れた。しかし、トールキンの才能が大きく花開こうとしたその時、第一次世界大戦が勃発し、彼らの運命を大きく変えるのだった。
そして今、戦場で「ジェフリー!」と友の名を叫ぶトールキン。果たしてトールキンは、大切な仲間や最愛の人と、再び笑顔で会うことは出来るのか──?


ドメ・カルコスキ監督です。

前情報なく観に行きましたが上級者向けな雰囲気があったのでちょっと期待していました。
案の定上級者向けな感じの映画でしたがドラマティックでエンターテイメント性もしっかりありました。

激しい第一次世界大戦の塹壕の中で誰かを探す戦争のシーンから過去を回想していくタイプの映画です。
時々、作中での現在の戦争シーンが挟まれますがかなり比重は小さく殆どが主人公の幼少期から青年期のシーンです。
貧しい出だけどとても賢い主人公が最初は衝突していたいじめっ子と熱い友情を芽生えさせ生涯の友人になっていく様です。
4人組ですが4人共かなり賢い上に思想遊びのようなことばかりやって成長していきます。
その感じは個人的にはとてもいい感じで羨ましかったです。

主人公は言語研究に関心がありオリジナル言語の開発とかしてて面白かったですね。
他にもエッセイを書いているメンバーとか画家志向のメンバーとか作曲家志向のメンバーとか。
みんな強い思想を持っているのに基本的に相手を尊重しあっていて、エリートぶった気取ったやり取りはとても好感もてました。

少年時代から高校時代、二人二人に別れた大学時代。
その中でも変わらない友情は素敵でした。
時に強い衝突もあるのですが関係性は変わらないです。

里親の元で育つ主人公にだけ恋人がいるのですが、そこだけがちょっとイレギュラーでした。
とてもプラトニックで新調な恋愛模様は奥手の自分のような人間が観るには非常に没入してしまうものでした。

結構淡々とした物語ですが、その分、クライマックスの展開、ラストの場面にはぐっと来て泣きそうでした。

主人公はニコラス・ホルトです、かなり好きな方の役者さんです。
アクションのイメージも強いですが今回はごくごく普通の賢い青年でした。
この手の役をやらせてもピカイチですね、とてもいい感じでした。

ヒロインはやはり好みのリリー・コリンズでした。
若い頃から売れてるイメージですが今の所全然老いを感じさせないですね。
歳よりかなり若く見えて可愛かったです。

ミニシアター的なお上品で好みの映画でした。


そんなわけで7点。
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