メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

新宿スワン

2015年06月12日 | 映画
新宿スワン を観た。

親にもツキにも見放され、帰る電車賃もない白鳥龍彦(綾野剛)は、新宿にやって来る。
チンピラたちに絡まれ大乱闘になったところを助けてくれた真虎(伊勢谷友介)にスカウトをやらないかと誘われる。
それは幸せ請負人。
いい女を探してクラブにホステスを紹介する仕事だ。
「俺がスカウトした女の子には必ず幸せだって言わせます!」
男と女の欲望が交差するこの街で、龍彦は一端のスカウトマンになることを誓う。
この先に待ち受ける、過酷な試練を知らずに―。

って話。


僕の大好物の園子温作品。
僕の好きな綾野剛主演で、俺の大好きな山田孝之が二番手(というか裏主役)。
ヒロインも僕の大好きな沢尻エリカ。

その他脇役も伊勢谷友介、深水元基、村上淳、金子ノブアキ、安田顕等など僕好みだらけ。

主題歌もそこそこ僕好きなMAN WITH A MISSION。
期待する要素しか無い。

ただ少々期待しすぎたかもです。

今まで観た園子温作品の中では最も彼の色が出ていない気がしました。
一般的な大衆向けハードボイルド作品になっていた感じです。

クローズとかと似た感じです。

もっともっと突き抜けた情熱と、
行き過ぎた残虐表現と時々チ◯ポ見えちゃってるくらいの過激な性描写こそ園子温作品と思っています。
又は精神的にもっとディープな作品。
そういうのを園子温劇場として育ってきたところはあります。

やっぱり園子温作品はR18指定であってほしい気持ちがありますね。
とことん常識や法律や社会的モラルと戦う表現者だと思っているので。
己の表現のためならば上映してくれる劇場が無かろうと妥協しない監督さんだと思っているので。

ただ売れてきて原作があるものを映像化することが増えてきたので致し方無いですかね。
とは言えやっぱり大抵の映画よりは面白いです。

とことん歌舞伎町な映画でした。
歌舞伎町の生々しさや温度感を存分に表現していました。

僕はこういう夜の世界な商売に疎いのでこういうので勉強するのです。
ああ、歌舞伎町のキャバクラってこんな感じなんだ・・・
ピンサロってこういう間取りなんだー・・・、等。

リアルに描いてくれるので勉強になります。

エリカ様が風俗嬢役でして、それだけで・・・ご馳走様でしたけど。

後は丸高愛実もエロエロでおっぱい揉まれまくりでとってもお宝でした。

ここまで表の歌舞伎町の感じを描いた映画を観た記憶は無いですね。
園子温だったらもっとディープな空気感が欲しかったかな?という個人的願望です。

今年観た廣木隆一作品のさよなら歌舞伎町の方が歌舞伎町の温度感強かった気がします。

原作があるのでそこは仕方なかったかもしれないですが。
(原作は読んでないです)

物語はわかり易い展開で高揚感に溢れていました。

個人的に山田孝之のクライマックスの空を見上げる彼の上からのアングルが懐かしい園子温テイストでジーンと来ました。

クールでクレバーなイメージの綾野剛をこのキャスティングにピッタリハメたのも見事ですね。

ハイテンションで情熱的で面白かったです。


そんなわけで7点です。


次のラブ&ピースには抑えきれない期待感を抱いています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。