二ノ国

二ノ国
を観ました。


頭脳明晰で、心優しい秀才のユウ。
バスケ部のエースのハル。
そしてハルの恋人コトナ。
同じ高校に通う幼なじみの3人は、かけがえのない親友だった。
突然の事件が起きるまではーー。
ある日突如ユウとハルが迷い込んだ見知らぬ場所、そこは想像を超えた魔法の世界「二ノ国」。
現実（一ノ国）と隣り合わせにある、この美しく不思議な世界で、2人はコトナにそっくりなアーシャ姫と出会う。
どうやら二ノ国には、一ノ国と命が繋がっている”もう一人の自分”がいるらしい。
アーシャ姫に死の呪いがかけられたことをきっかけに、ユウとハルはふたつの世界に残酷なルールがあることを知る。
二ノ国で尽きるはずの命を救えば、一ノ国の人間がその代償を払うことになるというのだ。
そして二ノ国ではアーシャ姫が、一ノ国ではコトナが、死の呪いにかけられていたーー。
ふたりの彼女、救えるのはひとつの命ー
明るく健気なアーシャ姫を守りたいユウと、コトナを助けたいハルに突き付けられた残酷なルール、ふたりが下した＜究極の選択＞とはーー。


百瀬義行監督です。

なんか素直に日本のアニメーションらしいアニメな感じでそれなりに面白そうって期待で観に行きました。
案の定そんな感じのアニメで期待したくらいの面白さがありました。

ジブリ系列な百瀬義行監督なので絵のタッチはかなり宮崎駿チックでした。
とかくキャラクターはそうでした。

音楽も久石譲なのでとてもスケール感が出ていました。

物語は青春ファンタジーな感じでした。
現実的な学園生活とゲームみたいなファンタジーな世界を行き来する主人公たちです。

ストーリーはドラえもん的な王道な感じでしょう。
うっかり迷い込んだファンタジーな世界が危機的な状況で、現実社会は無関係のようでも徐々に不穏になっていく感じで。
ファンタジーの二ノ国と現実の一ノ国との関連性が徐々に解き明かされていくなかなか良くできた話でした。

とにかく主人公のユウが察しが良すぎました。
かなり不思議なことが起きているのにやたら推理や理解が早くて。
個人的には観客にはすぐ知らせないといけない部分なのでこれくらいスマートでスピーディな方が観心地は良いです。

ファンタジーに見合う登場人物と展開で妥当に楽しめる作品だと思います。
ただ日本には風の谷やら天空の城があるのでそういう作品と差別化したりもっと上を目指す心意気は必要かもですね。
なかなか高いところを目指した企画に思いますが、制作も監督も音楽も予算も。
しかしインパクト的にはそこに見合わない気がしました。

主人公のユウの声優は山崎賢人で、そもそも声質にクセが少ない方だと思うので良かったです。
山崎賢人が浮かぶことも殆ど無くストレス無しで見れました。
情熱的な部分とクールでスマートな部分が上手に表現できていました。

その相棒のハルを新田真剣佑が演じていましたがそれも山崎賢人とほぼ同様です。
適度にクセが無く見やすかったです。

ヒロインは永野芽郁でした。
この子はなかなか声にクセがあるのでかなり永野芽郁が浮かんでしまいますが。
声が可愛いのでこれはこれでありだったと思います。

ムロツヨシがおじいさんの役でしたが流石に声が若かったです。

適度に面白いですがインパクトがちょっと弱めでした。
今後、夏近辺に金曜ロードショーで定期的に放送されるアニメーションの仲間入りはできそうです。


そんなわけで6点。