メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

人生の特等席

2012年12月06日 | 映画
人生の特等席 を鑑賞。


家庭を顧みず、メジャーリーグ・スカウトマンとして生きてきたガス(クリント・イーストウッド)。
視力が衰え、目がかすみ始めた彼の最後のスカウトの旅に手を貸したのは、父との間にわだかまりを感じ続けてきたひとり娘のミッキー(エイミー・アダムス)。
ミッキーは父の希望通り独り立ちして弁護士として成功間近、しかし体をいたわらない父を心配して仕事を顧みず父の旅へ同行する。
幼い頃から父の横で野球を観てきたミッキーは野球の知識、スカウトの目も父譲りで超一流のモノを持っている。
かつてガスにスカウトされプロで成功出来ず、今は別チームでスカウトしてるジョニー(ジャスティン・ティンバーレイク)と出会い、同じスラッガーを調査する。
旅路の終わりにそれぞれが見つける人生の特等席とは・・・。


ってお話。

イーストウッドが唯一愛弟子と認めるロバート・ローレンツの初監督作品です。

イーストウッドの元でずっと助監督やってただけあって作風がそっくりでした。

何よりグラン・トリノで俳優引退宣言したイーストウッドを久々に観れた事がうれしかったです。

物語はわかりやすい起承転結。
困難が次々と起きますが、見事に解決に向かってきます。
みんなが望むような素敵な展開でとても清々しい気持ちになります。
いくらなんでも・・・ってな出し抜きでクライマックスですが、この作風なら許します。
大リーグのロマンも良い感じに描かれてます。
遠からずフィールド・オブ・ドリームスのような素敵なベースボールムービーです。

イーストウッドはジジイになっても渋さ健在。
イーストウッドらしい頑固ジジイでイチイチ洒落た皮肉な言い方するのが最高でした。
序盤の妻の墓の前での泣きの演技で既に泣いてしまいました。
その後最後までらしさ健在、イチイチ衝突してしまう娘とのやりとりもたまらなかったです。
「こんな俺だが許してくれ、俺は変われない」
って言葉が重くて泣けてしまいました。

その娘役のエイミー・アダムスも素晴らしかったです。
最近サンシャイン・クリーニング観たばかりでしたが、作品選びがいいですね。
サンシャイン・クリーニングも今作もどちらも説明少なで、ハイセンスな台詞のやり取りの役どころ。
こういう演出は大好きだし、それにバッチリハマる女優さんです。
ハイセンスなヒューマンドラマではこの人最適だと思います。
それなりにべっぴんさんだし。

最近すっかり売れっ子のジャスティン・ティンバーレイク。
いつも通りなちょいとチャラいキャラで良かったですね。

僕の好きなジョン・グッドマンもいい役で出てて嬉しかったです。

僕の好きなアメリカの良さがふんだんな、新しい感じのロードムービーですね。


そんなわけで8点です。


イーストウッドを主演で使うのはずるいですね。
非常に心に染み入る名画でした。

ちょいとタイトルがダサい気がしましたが・・・。

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