任侠学園
を観ました。
困っている人は見過ごせない、義理と人情に厚すぎるヤクザ”阿岐本組”。
組長(西田敏行)は社会貢献に目がなく、次から次へと厄介な案件を引き受けてしまう。今度はなんと、経営不振の高校の建て直し。いつも親分に振り回されてばかりの阿岐本組NO.2の日村(西島秀俊)は、学校には嫌な思い出しかなく気が進まなかったが、“親分の言うことは絶対”!子分たちを連れて、仕方なく学園へ。待ち受けていたのは、無気力・無関心のイマドキ高校生と、事なかれ主義の先生たちだったー。
木村ひさし監督です。
ドラマ性とコメディ性をバランス良く高品質に見せる娯楽作品の達人の印象です。
そんな監督の真骨頂みたいな作品でした。
初日に見たので非常にお客さんが入っていましたが、みんなが笑っていました。
クリーンで優しいコメディで要所要所でジーンとさせて来ます。
極道が教育現場に従事するというなかなか究極なアンチテーゼ。
その全く違う価値観や方法論のものさしで破天荒に生徒、ひいては先生たちをも導いていく素敵な物語でした。
ざっくり言ってしまえばGTO式な設定ですが。
非常に小さい規模の組ですが、その分ひとりひとりのキャラが良く立っていて。
みんながまんべんなく目立って活躍して、この手のチームものは好きですね。
ヒーロー戦隊ものみたいにそれぞれがそれぞれの長所で活躍していました。
生徒は最初は反抗的で、反社会的勢力に対する当然の対応もします。
しかし徐々に彼らに心を許す生徒たちが出てきて、組員たちと仲良くする生徒とそれを面白く思わない生徒との衝突などもあります。
この辺は完全にGTO式ですね。
王道的な展開ですが没入しやすいパターンですね。
生徒が目標にしている舞台に対するわかりやすいトラブル、邪魔。
そこでのアクション。
設定をうまく利用した単純で面白い展開でした。
この映画の尺でお約束のやり取りや定型的なコメディを沢山作っているのは見事でした。
あああのパターンね、と途中から待ちわびてしまう程でした。
大好きな桜井日奈子と好印象の葵わかなという組み合わせは個人的にお宝的で興奮しました。
主役級のこの二人がライバル関係で程よいバランスでした。
ヤンキー風の葵わかながいい子で生徒会委員で優等生なのに裏では悪いという桜井日奈子でした。
演技派・実力派俳優たちのハイテンポ、ハイセンスコメディでちゃんとクオリティ高くて。
結局みんなが納得するような、痛い目見て当然の黒幕が居るので。
勧善懲悪の構図がわかりやすくモチベーションが単純明快でした。
笑えるコメディですけどちゃんときれいな起承転結があって最後はジーンとしてうるうるしてしまいました。
よほどひねくれている人は除外して、これを観てつまらないって思う人はいないでしょう。
エンドロールは邦画では比較的珍しいNGシーンやらのオフショットで。
みんなが楽しそうに撮影してるのがビンビン伝わって良かったです。
この映画の作風に非常にマッチしていてエンドロールの終わりまで超絶ハッピーな気持ちになりました。
こういう超ハッピーな映画はたまに欲しいです。
主演の西島秀俊は極道でかっこよくて面白くてこの作品の主役にふさわしかったです。
肉体美も披露してアクションもバッチリで。
ちゃんとコメディもできるので、ちょっと天然でマイペースでとてもいいセンスのコメディでした。
西田敏行はザ・西田敏行な役どころでした。
コテコテコメディはもちろんシリアスな演技もアウトレイジ的な迫力ある演技もあり、親分としての説得力は十分でした。
さすがの圧倒的な存在感でした。
ただやはりお体の調子が悪いのか?立ってるシーンが一切なかったのは心配でした。
伊藤淳史もさすがの演技力でのコメディです。
西島秀俊の一番の舎弟的なポジションで。
ちょっとバカで後輩にあげた服を着てもらえないってことを無視される件が繰り返し面白かったですね。
池田鉄洋は教員免許も持ってるインテリヤクザなキャラで特徴的でした。
その特性でちゃんと活躍していました。
佐野和真が見た目通り武闘派で男気あって結構良い役どころでした。
ルックスも良いし演技もいいので今後もっと売れていく可能性もある気がします。
前田航基は今やすっかり俳優って感じですが。
全然武闘派じゃないけど西島秀俊に拾われたIT専門なポジションで後ろから良いサポートする役どころでした。
校長役は生瀬勝久でしたがこの人も言わずもがなコメディやらせたらさすがです。
大好きな桜井日奈子は性格悪い役どころで。
意外と嫌な役をやった時の悪い顔が様になりますね。
それでも可愛さは相変わらずで見れただけで満足でした。
葵わかなもかなり好きな女優さんで朝ドラ以降いい子のイメージが強めですが。
こういう役もとても様になるので良かったです。
サバサバしててかなり独特でした。
葉山奨之が葵わかなの公認ストーカーと言う独特過ぎる役どころでした。
この子のクセの強い個性もちゃんと役立っていて見事でした。
光石研が桜井日奈子の父親役で西島秀俊たちを貶めようとする黒幕でした。
わかりやすい悪役でコミカルで、下手するとかなりチープになりそうな役でしたが流石に上手にこなしていました。
とにかく超ハッピーな映画なので人生のどこかでもう一度は見たいと思える映画でした。
そんなわけで8点。
を観ました。
困っている人は見過ごせない、義理と人情に厚すぎるヤクザ”阿岐本組”。
組長(西田敏行)は社会貢献に目がなく、次から次へと厄介な案件を引き受けてしまう。今度はなんと、経営不振の高校の建て直し。いつも親分に振り回されてばかりの阿岐本組NO.2の日村(西島秀俊)は、学校には嫌な思い出しかなく気が進まなかったが、“親分の言うことは絶対”!子分たちを連れて、仕方なく学園へ。待ち受けていたのは、無気力・無関心のイマドキ高校生と、事なかれ主義の先生たちだったー。
木村ひさし監督です。
ドラマ性とコメディ性をバランス良く高品質に見せる娯楽作品の達人の印象です。
そんな監督の真骨頂みたいな作品でした。
初日に見たので非常にお客さんが入っていましたが、みんなが笑っていました。
クリーンで優しいコメディで要所要所でジーンとさせて来ます。
極道が教育現場に従事するというなかなか究極なアンチテーゼ。
その全く違う価値観や方法論のものさしで破天荒に生徒、ひいては先生たちをも導いていく素敵な物語でした。
ざっくり言ってしまえばGTO式な設定ですが。
非常に小さい規模の組ですが、その分ひとりひとりのキャラが良く立っていて。
みんながまんべんなく目立って活躍して、この手のチームものは好きですね。
ヒーロー戦隊ものみたいにそれぞれがそれぞれの長所で活躍していました。
生徒は最初は反抗的で、反社会的勢力に対する当然の対応もします。
しかし徐々に彼らに心を許す生徒たちが出てきて、組員たちと仲良くする生徒とそれを面白く思わない生徒との衝突などもあります。
この辺は完全にGTO式ですね。
王道的な展開ですが没入しやすいパターンですね。
生徒が目標にしている舞台に対するわかりやすいトラブル、邪魔。
そこでのアクション。
設定をうまく利用した単純で面白い展開でした。
この映画の尺でお約束のやり取りや定型的なコメディを沢山作っているのは見事でした。
あああのパターンね、と途中から待ちわびてしまう程でした。
大好きな桜井日奈子と好印象の葵わかなという組み合わせは個人的にお宝的で興奮しました。
主役級のこの二人がライバル関係で程よいバランスでした。
ヤンキー風の葵わかながいい子で生徒会委員で優等生なのに裏では悪いという桜井日奈子でした。
演技派・実力派俳優たちのハイテンポ、ハイセンスコメディでちゃんとクオリティ高くて。
結局みんなが納得するような、痛い目見て当然の黒幕が居るので。
勧善懲悪の構図がわかりやすくモチベーションが単純明快でした。
笑えるコメディですけどちゃんときれいな起承転結があって最後はジーンとしてうるうるしてしまいました。
よほどひねくれている人は除外して、これを観てつまらないって思う人はいないでしょう。
エンドロールは邦画では比較的珍しいNGシーンやらのオフショットで。
みんなが楽しそうに撮影してるのがビンビン伝わって良かったです。
この映画の作風に非常にマッチしていてエンドロールの終わりまで超絶ハッピーな気持ちになりました。
こういう超ハッピーな映画はたまに欲しいです。
主演の西島秀俊は極道でかっこよくて面白くてこの作品の主役にふさわしかったです。
肉体美も披露してアクションもバッチリで。
ちゃんとコメディもできるので、ちょっと天然でマイペースでとてもいいセンスのコメディでした。
西田敏行はザ・西田敏行な役どころでした。
コテコテコメディはもちろんシリアスな演技もアウトレイジ的な迫力ある演技もあり、親分としての説得力は十分でした。
さすがの圧倒的な存在感でした。
ただやはりお体の調子が悪いのか?立ってるシーンが一切なかったのは心配でした。
伊藤淳史もさすがの演技力でのコメディです。
西島秀俊の一番の舎弟的なポジションで。
ちょっとバカで後輩にあげた服を着てもらえないってことを無視される件が繰り返し面白かったですね。
池田鉄洋は教員免許も持ってるインテリヤクザなキャラで特徴的でした。
その特性でちゃんと活躍していました。
佐野和真が見た目通り武闘派で男気あって結構良い役どころでした。
ルックスも良いし演技もいいので今後もっと売れていく可能性もある気がします。
前田航基は今やすっかり俳優って感じですが。
全然武闘派じゃないけど西島秀俊に拾われたIT専門なポジションで後ろから良いサポートする役どころでした。
校長役は生瀬勝久でしたがこの人も言わずもがなコメディやらせたらさすがです。
大好きな桜井日奈子は性格悪い役どころで。
意外と嫌な役をやった時の悪い顔が様になりますね。
それでも可愛さは相変わらずで見れただけで満足でした。
葵わかなもかなり好きな女優さんで朝ドラ以降いい子のイメージが強めですが。
こういう役もとても様になるので良かったです。
サバサバしててかなり独特でした。
葉山奨之が葵わかなの公認ストーカーと言う独特過ぎる役どころでした。
この子のクセの強い個性もちゃんと役立っていて見事でした。
光石研が桜井日奈子の父親役で西島秀俊たちを貶めようとする黒幕でした。
わかりやすい悪役でコミカルで、下手するとかなりチープになりそうな役でしたが流石に上手にこなしていました。
とにかく超ハッピーな映画なので人生のどこかでもう一度は見たいと思える映画でした。
そんなわけで8点。