ビジランテ
を観ました。
幼い頃に失踪した長男・一郎(大森南朋)。市議会議員の次男・二郎(鈴木浩介)。
デリヘル業雇われ店長の三男・三郎(桐谷健太)。別々の道、世界を生きてきた三兄弟が、父親の死をきっかけに、再会し―。
深く刻まれた、逃れられない三兄弟の運命は再び交錯し、欲望、野心、プライドがぶつかり合い、事態は凄惨な方向へ向かっていく――。
入江悠監督作品です。
最近SR等で右肩上がりな監督ですね。
久々に全く前情報無しで観に行きました。
うっすら「確か邦画だよな?」くらいの知識でした。
冒頭にわかりやすくプロローグ的な恐らく主要人物と思われる人間の子供時代を描いたシナリオがあります。
あまりに不穏で鬼気迫る登場人物たちの様子から、ああこの手の映画か、、、とすぐわかります。
それくらい強烈なプロローグではあります。
そこから30年後の世界になり、ええと、あの子供がコイツかな?コイツはこうなったのか?
コイツがコイツの家族で、、、など状況把握な時間帯がありますが適度な説明感でいい塩梅でした。
まあ、基本的にかなり暗くて破滅的なバイオレンス映画です。
どう考えても悪い方にしかならない物語だとはひしひしと伝わりました。
ハッピーエンドになるわけない、どうせ誰か死ぬかんじだろうな、と思います。
エロティックな描写もなかなかでありがたかったです。
バイオレンスもなかなか痛そうで残虐描写で、R15+なのも納得でした。
ただアウトレイジみたいなキレが良いやつではなく、グネグネとしつこくやり合う感じのやつです。
繰り返し殴ったりもみ合ったりな感じです。
兄弟3人が交差しつつもそれぞれのストーリーが同時進行するような形式です。
この手の作品だとストーリーが綺麗に帰結しないパターンも多いですが、
一応ストーリーはしっかりと起承転結な感じでした。
冒頭のプロローグの内容はいつ回収されるのかな?と気になりました。
ここまで来たら回収されなくてもいいかな?と思うくらいでした。
長男が頑なに固辞する事柄がありますが、その回収はイマイチわからなかったです。
とにかくワイルドにアウトローにハードボイルドな生活感です。
土足だし散らかってるしがさつだし。
自分が青春時代によく見た古き良きインディペンデント系な邦画の雰囲気もあって懐かしさを感じました。
その点では全体的にその手のテイストです。
三男がデリヘルの店長をやってるのも大きな要素なので、ポルノ描写もなかなかです。
エロくてありがたかったです。
サブストーリー的に自警団と中国人集落の若者同士の抗争があります。
やられたらやり返し、それがどんどん過激になっていく感じはかなり井筒監督作品的でした。
見てる最中は情報が無かったので、あれ?コレはひょっとしたら井筒監督なのかな?って思うくらいでした。
色んなストーリーがクライマックスに1点、2点あたりに集約して行く高揚感は素晴らしかったです。
あまり巧妙さを売りにした物語とは思いませんが、密かに見事な展開でした。
主人公は大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太が丁度3等分くらいです。
大森南朋はあまりに謎めいていてその真理は最後までつかめないくらいでした。
大森南朋は時々この手のアウトローでバイオレンスな役をやりますが、非常に好きです。
鈴木浩介は長男と三男がチンピラ系なのに一人だけ真面目系でした。
おどおどしてますが、内側に凄く苦悩を抱えてる感じが良かったです。
クライマックスの演技は結構グッと来るものがありました。
桐谷健太はがっつりチンピラで、明るい要素は皆無でした。
ワイルドでカッコよかったです。
一番主役っぽかったのでオチもこの人物でしたが、まあちょいと強引なオチでした。
篠田麻里子が鈴木浩介の嫁役で、夫を政治家として出世させようとする非常に狡猾な女性でした。
濡れ場もあってAKB出身の人々は遠からずみんな似たようなポジションに来てるな、って印象です。
間宮夕貴は何度か見かけたことはありますが、なかなか女優らしい女優で良いですね。
何か今後この手の作品で活躍しそうです。
吉村界人は個人的に今年の一番のブレイクバイプレーヤーだと思っています。
映画・ドラマと色んな作品でかなり印象的な演技をしていました。
今作でもかなりインパクト強い演技をしています。
心理やらバックボーンはわからないのですが、リアルにヤバイ感じの男の子でした。
荒い運転の車に「事故れ・・・事故れ・・・事故れ・・・事故れ・・・」
とぶつぶつ唱えてる感じは超わかる!って気分でヤバイいい演技でした。
露骨に差別主義者で「死ね!中国人!死ね!中国人!」と叫びながら暴れるかなりヤバイ演技でした。
倫理的に、国際情勢的に平気かしら?と心配になりました。
ただこの手の日本人って実際に結構居るのでこのタイプの人間がどの作品にも出てこないのは不自然だとは思います。
デリヘル嬢はみんなセクシーで素晴らしかったです。
中でも岡村いずみは可愛くてセクシーで良かったです。
ヒップホップアーティストでもある般若は非常に最悪なチンピラでインパクトありました。
菅田俊もインパクト大の怪演でした。
王道的な演出づくしで新鮮さは無かったですが非常に好みのタイプの映画でした。
クライマックスのデリヘル嬢たちの会話がとても印象的でした。
そんなわけで7点。
を観ました。
幼い頃に失踪した長男・一郎(大森南朋)。市議会議員の次男・二郎(鈴木浩介)。
デリヘル業雇われ店長の三男・三郎(桐谷健太)。別々の道、世界を生きてきた三兄弟が、父親の死をきっかけに、再会し―。
深く刻まれた、逃れられない三兄弟の運命は再び交錯し、欲望、野心、プライドがぶつかり合い、事態は凄惨な方向へ向かっていく――。
入江悠監督作品です。
最近SR等で右肩上がりな監督ですね。
久々に全く前情報無しで観に行きました。
うっすら「確か邦画だよな?」くらいの知識でした。
冒頭にわかりやすくプロローグ的な恐らく主要人物と思われる人間の子供時代を描いたシナリオがあります。
あまりに不穏で鬼気迫る登場人物たちの様子から、ああこの手の映画か、、、とすぐわかります。
それくらい強烈なプロローグではあります。
そこから30年後の世界になり、ええと、あの子供がコイツかな?コイツはこうなったのか?
コイツがコイツの家族で、、、など状況把握な時間帯がありますが適度な説明感でいい塩梅でした。
まあ、基本的にかなり暗くて破滅的なバイオレンス映画です。
どう考えても悪い方にしかならない物語だとはひしひしと伝わりました。
ハッピーエンドになるわけない、どうせ誰か死ぬかんじだろうな、と思います。
エロティックな描写もなかなかでありがたかったです。
バイオレンスもなかなか痛そうで残虐描写で、R15+なのも納得でした。
ただアウトレイジみたいなキレが良いやつではなく、グネグネとしつこくやり合う感じのやつです。
繰り返し殴ったりもみ合ったりな感じです。
兄弟3人が交差しつつもそれぞれのストーリーが同時進行するような形式です。
この手の作品だとストーリーが綺麗に帰結しないパターンも多いですが、
一応ストーリーはしっかりと起承転結な感じでした。
冒頭のプロローグの内容はいつ回収されるのかな?と気になりました。
ここまで来たら回収されなくてもいいかな?と思うくらいでした。
長男が頑なに固辞する事柄がありますが、その回収はイマイチわからなかったです。
とにかくワイルドにアウトローにハードボイルドな生活感です。
土足だし散らかってるしがさつだし。
自分が青春時代によく見た古き良きインディペンデント系な邦画の雰囲気もあって懐かしさを感じました。
その点では全体的にその手のテイストです。
三男がデリヘルの店長をやってるのも大きな要素なので、ポルノ描写もなかなかです。
エロくてありがたかったです。
サブストーリー的に自警団と中国人集落の若者同士の抗争があります。
やられたらやり返し、それがどんどん過激になっていく感じはかなり井筒監督作品的でした。
見てる最中は情報が無かったので、あれ?コレはひょっとしたら井筒監督なのかな?って思うくらいでした。
色んなストーリーがクライマックスに1点、2点あたりに集約して行く高揚感は素晴らしかったです。
あまり巧妙さを売りにした物語とは思いませんが、密かに見事な展開でした。
主人公は大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太が丁度3等分くらいです。
大森南朋はあまりに謎めいていてその真理は最後までつかめないくらいでした。
大森南朋は時々この手のアウトローでバイオレンスな役をやりますが、非常に好きです。
鈴木浩介は長男と三男がチンピラ系なのに一人だけ真面目系でした。
おどおどしてますが、内側に凄く苦悩を抱えてる感じが良かったです。
クライマックスの演技は結構グッと来るものがありました。
桐谷健太はがっつりチンピラで、明るい要素は皆無でした。
ワイルドでカッコよかったです。
一番主役っぽかったのでオチもこの人物でしたが、まあちょいと強引なオチでした。
篠田麻里子が鈴木浩介の嫁役で、夫を政治家として出世させようとする非常に狡猾な女性でした。
濡れ場もあってAKB出身の人々は遠からずみんな似たようなポジションに来てるな、って印象です。
間宮夕貴は何度か見かけたことはありますが、なかなか女優らしい女優で良いですね。
何か今後この手の作品で活躍しそうです。
吉村界人は個人的に今年の一番のブレイクバイプレーヤーだと思っています。
映画・ドラマと色んな作品でかなり印象的な演技をしていました。
今作でもかなりインパクト強い演技をしています。
心理やらバックボーンはわからないのですが、リアルにヤバイ感じの男の子でした。
荒い運転の車に「事故れ・・・事故れ・・・事故れ・・・事故れ・・・」
とぶつぶつ唱えてる感じは超わかる!って気分でヤバイいい演技でした。
露骨に差別主義者で「死ね!中国人!死ね!中国人!」と叫びながら暴れるかなりヤバイ演技でした。
倫理的に、国際情勢的に平気かしら?と心配になりました。
ただこの手の日本人って実際に結構居るのでこのタイプの人間がどの作品にも出てこないのは不自然だとは思います。
デリヘル嬢はみんなセクシーで素晴らしかったです。
中でも岡村いずみは可愛くてセクシーで良かったです。
ヒップホップアーティストでもある般若は非常に最悪なチンピラでインパクトありました。
菅田俊もインパクト大の怪演でした。
王道的な演出づくしで新鮮さは無かったですが非常に好みのタイプの映画でした。
クライマックスのデリヘル嬢たちの会話がとても印象的でした。
そんなわけで7点。