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「ごらん、世界は美しい」

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ドラマ批評 2019秋

2020年01月09日 | テレビ
今クールのドラマ批評。


・ブラック校則(日本テレビ)
髪を黒く染めることを拒否した女子生徒を守るために立ち上がる生徒たちのお話。
ジャニーズ系ドラマと思って全然期待値低かったですがなかなか見応えあるハイセンス系ドラマでした。
影の薄い主人公と空気を読まない相棒、全体的にヒーローっぽくないスクールカーストの微妙な所にスポットライトを当てている感じは良い。
大好きな箭内夢菜と堀田真由が出ている時点で自分には最高のドラマです。
星田英利が意外といい味だしてました。
7点。


・まだ結婚できない男(フジテレビ)
阿部寛演じる仕事はできるけどプライド高くて屁理屈ばかりの男とそれを取り巻く人々を描いたお話。
前作からだいぶ経っての続編で、キャスティングは半分くらい変わりましたかね。
それでもらしさは全開で全然楽しめました。
天の邪鬼な優しさとデリカシー無さ過ぎる相手を小馬鹿にする態度。
キャラは違えどこの屁理屈っぷりは自分を見るようで。
俺も結婚できないのだなと自覚。
稲森いずみ、深川麻衣、平祐奈など自分が好きな女優も多く出ていて良かったです。
8点。


・G線上のあなたと私(TBS)
波留演じる婚約破棄された主人公が衝動的にバイオリン教室に通うようになるお話。
そこで出会う中川大志と松下由樹との不思議な友情もあり。
結構すんなり見れるドラマで見心地は良かったですが、ドラマ性は薄めですかね。
でも観てる人が没入しやすいいいドラマだったと思います。
小木さんのまんまなナチュラル演技が良かった。
6点。


・同期のサクラ(日本テレビ)
高畑充希演じる大手ゼネコンに入社したサクラとその同期たちの10年間を描いたドラマ。
なんと主人公は昏睡状態でお見舞いに来た人が回想する形で進行する斬新なドラマで。
しかも1話で1年進んでいくという斬新な構成でした。
またもやのロボット系主人公なので面白かったです。
ストーリーもよく一切忖度しない性格が軋轢を生みその先のかなり大きな困難に立ち向かうお話で見応えありました。
折れない信念や社会人にある苦悩をを見事に表現していました。
クライマックスにはしっかりと感動もさせられてなかなか忘れがたき名作でした。
8点。


・死役所(テレビ東京)
この世を去った人々が辿り着く死役所で働く人々とそこにたどり着いた人を描いたドラマ。
漫画原作っぽいファンタジーな物語。
不本意な死が多く、造形的にも血みどろなことが多いのでなかなかダークですが。
しっかりと命を考えさせるようなメッセージ性はありました。
松岡昌宏は相変わらずロボット的なキャラでした。
大好きな黒島結菜が主演だったので見れました。
昔広瀬アリスがやってた僕らはみんな死んでいる♪と似た印象でした。
5点。


・ドクターX ~外科医・大門未知子~(テレビ朝日)
米倉涼子演じるフリーランスの天才外科医・大門未知子のお話。
言わずもがなの大人気シリーズで安定の結果が期待できるシリーズ。
今回は市村正親が憎まれ役的なポジションでAIがテーマでしょうか。
AIを信頼する医師たちが毎度AIで対応できない事態に出くわしそこに大門が助けに来るという。
過去のシリーズと変わらず面白かったです。
7点。


・モトカレマニア(フジテレビ)
新木優子演じる元カレに執着するOLが偶然元カレと不動産屋で一緒に働くことになるラブコメ。
ちょっとコミカルな設定なので時々シリアスになった時に入りにくい感じはありましたが。
テイスト自体は嫌いではなかったですね。
何より新木優子は大好きなので。
高良健吾がこの役をやるのは意外だしちょっと贅沢な使い方な気がしました。
ガンバレルーヤよしこが意外と演技がありで驚きました。
4点。


・4分間のマリーゴールド(TBS)
福士蒼汰演じる救命救急士は手を握るとその人の最期の瞬間が見える特殊能力を持っているというお話。
桐谷健太、菜々緒、福士蒼汰、横浜流星という豪華キャストな兄弟。
兄弟で協力し合いながら暮らしているが福士蒼汰は血の繋がりが無く姉に恋をしているという。
そして姉の最期の瞬間を知って普段の仕事でも運命を変えようと苦悩する。
かつて無い感じの穏やかでおしとやかな菜々緒が非常に見応えあった。
設定はファンタジーのわりに描写が繊細で感情移入しやすい良いドラマだった。
7点。


・時効警察はじめました(テレビ朝日)
オダギリジョー演じる時効管理課の刑事が時効になった事件を調査するお話。
大大大好物のドラマが帰ってきただけで最高でしたが、愛してやまない麻生久美子が相変わらず最高で。
それなのに新しく加わった吉岡里帆もめちゃくちゃかわいくて最高すぎて。
そんな二人の絡みも見れて。
これぞハイセンスな作家性高いドラマの最高峰、シュールコメディの最高峰ドラマですね。
全てのシーンが見応えありすぎてシリーズ最高だった気がするし、歴代のドラマでも相当上位の名作ドラマでした。
10点。


・孤独のグルメ Season8(テレビ東京)
松重豊演じる井之頭五郎が飯を食うだけのドラマ。
今更説明することは無いがリラックスしてずっと見てられるドラマですね。
紹介するお店が増えるだけでクオリティに変化は無いです。
7点。


・ひとりキャンプで食って寝る(テレビ東京)
三浦貴大は主に山方面で缶詰、夏帆が主に海・川方面で魚を食べひとりキャンプするドラマ。
前クールのサウナと言い、自分が興味あるのにやれていないひとりキャンプのドラマ。
思ったほどのクオリティはなかったけどなかなか良いドラマだった。
ドキュメンタリータッチの映像とほんのりのストーリー。
テレ東ドラマだからこそできる納得のドラマでした。
6点。


・俺の話は長い(日本テレビ)
生田斗真演じる31歳独身のニートが家族と口げんかをするドラマ。
なんと主に主人公がとことんムカつく屁理屈で口げんかするだけのドラマ。
近年では逆にぶっ飛んでいると言って良いようなガッツリのホームドラマ。
もう観てる人の感情が乗っかって仕方ない凄いハイセンスドラマでした。
基本的には小池栄子と原田美枝子の意見に同調して応援したくなるのですが。
大好きな清原果耶も凄く見事にナチュラル演技をしていました。
絶妙過ぎる5人家族のキャスティングでそれはもうパーフェクトでした。
社会性も高く多くの人に影響を与えるかも知れません。
10点。


・いだてん~東京オリムピック噺~(NHK)
中村勘九郎演じる初めてオリンピックに出たマラソン選手と阿部サダヲ演じる東京オリンピックを実現させた男の物語。
久々に現代劇の大河ドラマで、大好きな宮藤官九郎脚本、毎話豪華な演出陣。
歴代の大河ドラマでも最高に面白かったですね。
視聴率がイマイチとの報道も多かったですがちゃんと観た人はわかってると思います。
名場面だらけだ、その上ちょっと前の近代史をこんなに学べるドラマはそうそう無い。
猛烈に感動する場面が幾つもあった。
10点。


・グランメゾン東京(TBS)
木村拓哉演じるカリスマシェフが鈴木京香演じるシェフと出会い東京で三ツ星を目指すドラマ。
キムタクはもはやひとつのジャンルと言えるほどの圧倒的存在感で、今度はシェフというような企画ですね。
自分はあまりピンときたことがないので今作も微妙ではありますが。
キムタクドラマは彼に共感するかしないかで大きく評価は変わってしまうので。
嫌いじゃないのだけど演技はどうしてもアレルギーな部分が強くて。
沢村一樹、玉森裕太、及川光博など脇役も豪華で贅沢。
ゲスト的な脇役も豪華で流石のキクタクドラマって感じでした。
大体予定調和的な展開だけど豪華さを感じるドラマなので妥当に面白かったです。
6点。


・ニッポンノワール-刑事Yの反乱-(日本テレビ)
賀来賢人演じる記憶を無くした刑事が未解決事件を追うドラマ。
いきなり広末涼子演じる刑事を主人公が殺しているような相当ショッキング始まり。
3年A組の世界の別の事件というような設定の企画なのでほんのりリンクしている面白さ。
堤幸彦作品的にかなりダークにぶっ飛んだ作品でしたがイマイチしっくりこない感じでした。
井浦新や工藤阿須加というキャストにこの役をやらせても無理してる感が強すぎるような、という印象でした。
しかし愛してやまない3年A組の生徒たちや佐久間由衣や夏帆が出ていてそれは最高でした。
今田美桜、森七菜、箭内夢菜、堀田真由、大原優乃が観られるなんて僕にとってはそれだけで夢の共演です。
ショッキングな展開に満腹になるような内容で、ドラマ自体は個人的にはイマイチでしたが。
5点。


満点をつけるなんて年間でもめったに無いですが、今クールはなんと3つですね。
帰ってきた時効警察、俺の話は長い、いだてんと納得過ぎる名作でした。
ほかも面白いドラマが多く。
ひょっとしたら自分が評価してきた中で最も平均点が高いクールだったかも知れません。

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