カイジ ファイナルゲーム
を観ました。
2020年、国を挙げて盛大に開かれた東京オリンピックの終了を機に、この国の景気は恐ろしい速さで失速していった。
今この国では、金を持つ強者だけが生き残り、金のない弱者は簡単に踏みつぶされ、身を寄せ合うことで何とか今を生きていた―。
自堕落な生活を送っていたカイジは、派遣会社からクズと罵られ、薄っぺらい給料袋を手渡される。憤りを感じながらも一缶千円に値上がりしたビールを買うかどうか迷っていた。
「久しぶりだね、カイジくん」「ハンチョウ？」
声をかけてきたのはスーツに身を包んだ大槻だった。帝愛グループ企業のひとつを任される社長に出世したという。
「カイジくん。君もこんなところでくすぶっているタマじゃないだろ？」
「何が言いたいんだ？」「実はワシと組まないかと思ってね」
大槻が見せたのは一枚のチラシだった。【第５回若者救済イベント開催！バベルの塔】金を持て余した大金持ちの老人が主催するイベントで、一攫千金のチャンスだ。
「こんなもの無理だ！運否天賦のゲームで作戦の立てようもない」
「その通りだよ。だが裏を返せば、カラクリがわかっていれば勝てる可能性があるわけだ……」
ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…
運命の歯車は動き出した。カイジを待ち受ける未来は天国か地獄か？日本中を奮い立たせる最後のギャンブルが今始まる―
佐藤東弥監督です。
言うまでもなく福本伸行原作の人気漫画の実写版です。
ちょっと間が空いた印象で、その上ファイナルとついているので一区切り感の印象ですが。
原作がかなり人気なのに映画版も人気なのは素晴らしいことですね。
もう3作目ということで面倒な説明はなく冒頭からカイジらしさ全開で進んで行きます。
カイジ自身に特別な理由もなく、社会がそうなってしまったからまた地下のゲームに参加していくという流れでした。
こういう2020東京オリンピックを扱った空想物語は結構好きです。
今作は全体的にゲームの緻密さが無いです。
バベルの塔はただ混乱を避けるだけ。
メインとなる人間秤はお金を集める能力だけ。
それらをあたかも戦術を使ったかのように見せていますが、ズルを防いだりしているだけです。
そして多くのトリックに見えるものはただ映画的見せ方で何かを行動したことを後で見せているだけでした。
実は事前にこうしていた、というだけでやってることはごく普通のことでした。
もう振りもわかりやすいのでここでピンチになる、ここで反撃して攻勢に出るというのは容易に想像できます。
沢山出しぬきシーンがありますが、そういう感じで驚きや巧妙さはないですが、稀に巧妙な要素はありました。
ゲーム自体の面白みは少なく、その決着もちょっと非現実的には思いました。
観客を騙すようなちょっと強引な見せ方、フリだけ見せてオチは後出しが基本です。
バラエティ番組のリアクションだけ先に見せてその対象を後から出すようなものですね。
そういうゲームやトリックに見応えが欠けてきた分、演技での見応えは増していました。
藤原竜也のカイジ演技のクセが世の中的にネタとして扱われるようになった今、それを逆手に取ってもう笑ってください感プンプンの大クセ演技になっていました。
藤原竜也のおじさん版だと思っている吉田鋼太郎もとことんやりきったギリギリコメディなラインを突いています。
他のキャラも大げさなので敢えてストーリーやゲームをシンプルにして演技で見せる映画にシフトした印象です。
今までの映画のゲームがわかりにくいという反省があったりしたのかもですね。
終盤に後出し的に実は、、、を畳み掛けてくれるので痛快さはそれなりにありました。
主演の藤原竜也は相変わらずで、もはや名人芸ですね。
もうコメディという意識で演じているでしょう。
モノマネ芸人が喜びそうなシーンばかりです、僕も真似したいです。
ヒロインは大好きな関水渚でした。
こういうデリカシーのない感じの女の子を演じさせたらピカイチですね。
ルックスもとても魅力的だと思います。
吉田鋼太郎は藤原竜也のおじさん版だと思っていますが最近2人の共演が増えてきましたね。
藤原竜也に負けず劣らずの大クセ演技でした。
もう笑ってしまうわかりやすさです。
福士蒼汰が黒幕的に悪役ですが、この作品にマッチするのか？と疑問もありましたが。
それなりにハマっていたと思います。
最初好きだったのに見るほどにピンとこなくなってくる福士蒼汰ですが意外と悪役がハマるのかも知れません。
過去作品の登場人物もピンポイントで出ていてファンには嬉しいでしょう。
ちょっと見せ方でいかにも出し抜いてるかのように見せるズルさと、わかり易すぎるフラグが気になりましたが。
大クセ演技を楽しめる良い娯楽映画だと思います。
そんなわけで5点。
を観ました。
2020年、国を挙げて盛大に開かれた東京オリンピックの終了を機に、この国の景気は恐ろしい速さで失速していった。
今この国では、金を持つ強者だけが生き残り、金のない弱者は簡単に踏みつぶされ、身を寄せ合うことで何とか今を生きていた―。
自堕落な生活を送っていたカイジは、派遣会社からクズと罵られ、薄っぺらい給料袋を手渡される。憤りを感じながらも一缶千円に値上がりしたビールを買うかどうか迷っていた。
「久しぶりだね、カイジくん」「ハンチョウ？」
声をかけてきたのはスーツに身を包んだ大槻だった。帝愛グループ企業のひとつを任される社長に出世したという。
「カイジくん。君もこんなところでくすぶっているタマじゃないだろ？」
「何が言いたいんだ？」「実はワシと組まないかと思ってね」
大槻が見せたのは一枚のチラシだった。【第５回若者救済イベント開催！バベルの塔】金を持て余した大金持ちの老人が主催するイベントで、一攫千金のチャンスだ。
「こんなもの無理だ！運否天賦のゲームで作戦の立てようもない」
「その通りだよ。だが裏を返せば、カラクリがわかっていれば勝てる可能性があるわけだ……」
ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…
運命の歯車は動き出した。カイジを待ち受ける未来は天国か地獄か？日本中を奮い立たせる最後のギャンブルが今始まる―
佐藤東弥監督です。
言うまでもなく福本伸行原作の人気漫画の実写版です。
ちょっと間が空いた印象で、その上ファイナルとついているので一区切り感の印象ですが。
原作がかなり人気なのに映画版も人気なのは素晴らしいことですね。
もう3作目ということで面倒な説明はなく冒頭からカイジらしさ全開で進んで行きます。
カイジ自身に特別な理由もなく、社会がそうなってしまったからまた地下のゲームに参加していくという流れでした。
こういう2020東京オリンピックを扱った空想物語は結構好きです。
今作は全体的にゲームの緻密さが無いです。
バベルの塔はただ混乱を避けるだけ。
メインとなる人間秤はお金を集める能力だけ。
それらをあたかも戦術を使ったかのように見せていますが、ズルを防いだりしているだけです。
そして多くのトリックに見えるものはただ映画的見せ方で何かを行動したことを後で見せているだけでした。
実は事前にこうしていた、というだけでやってることはごく普通のことでした。
もう振りもわかりやすいのでここでピンチになる、ここで反撃して攻勢に出るというのは容易に想像できます。
沢山出しぬきシーンがありますが、そういう感じで驚きや巧妙さはないですが、稀に巧妙な要素はありました。
ゲーム自体の面白みは少なく、その決着もちょっと非現実的には思いました。
観客を騙すようなちょっと強引な見せ方、フリだけ見せてオチは後出しが基本です。
バラエティ番組のリアクションだけ先に見せてその対象を後から出すようなものですね。
そういうゲームやトリックに見応えが欠けてきた分、演技での見応えは増していました。
藤原竜也のカイジ演技のクセが世の中的にネタとして扱われるようになった今、それを逆手に取ってもう笑ってください感プンプンの大クセ演技になっていました。
藤原竜也のおじさん版だと思っている吉田鋼太郎もとことんやりきったギリギリコメディなラインを突いています。
他のキャラも大げさなので敢えてストーリーやゲームをシンプルにして演技で見せる映画にシフトした印象です。
今までの映画のゲームがわかりにくいという反省があったりしたのかもですね。
終盤に後出し的に実は、、、を畳み掛けてくれるので痛快さはそれなりにありました。
主演の藤原竜也は相変わらずで、もはや名人芸ですね。
もうコメディという意識で演じているでしょう。
モノマネ芸人が喜びそうなシーンばかりです、僕も真似したいです。
ヒロインは大好きな関水渚でした。
こういうデリカシーのない感じの女の子を演じさせたらピカイチですね。
ルックスもとても魅力的だと思います。
吉田鋼太郎は藤原竜也のおじさん版だと思っていますが最近2人の共演が増えてきましたね。
藤原竜也に負けず劣らずの大クセ演技でした。
もう笑ってしまうわかりやすさです。
福士蒼汰が黒幕的に悪役ですが、この作品にマッチするのか？と疑問もありましたが。
それなりにハマっていたと思います。
最初好きだったのに見るほどにピンとこなくなってくる福士蒼汰ですが意外と悪役がハマるのかも知れません。
過去作品の登場人物もピンポイントで出ていてファンには嬉しいでしょう。
ちょっと見せ方でいかにも出し抜いてるかのように見せるズルさと、わかり易すぎるフラグが気になりましたが。
大クセ演技を楽しめる良い娯楽映画だと思います。
そんなわけで5点。
