ホテル・ムンバイ
を観ました。
インドの巨大都市ムンバイに、臨月の妻と幼い娘と暮らす青年アルジュン(デヴ・パテル)は、街の象徴でもある五つ星ホテルの従業員であることに誇りを感じていた。
この日も、いつも通りのホテルの光景だったが、武装したテロリスト集団がホテルを占拠し、“楽園”は一瞬にして崩壊する。500人以上の宿泊客と従業員を、無慈悲な銃弾が襲う中、テロ殲滅部隊が到着するまでに数日かかるという絶望的な報せが届く。
アルジュンら従業員は、「ここが私の家です」とホテルに残り、宿泊客を救う道を選ぶ。
一方、赤ん坊を部屋に取り残されたアメリカ人建築家デヴィッド(アーミー・ハマー)は、ある命がけの決断をするのだが──。
アンソニー・マラス監督・脚本・編集です。
かなりノーマークな作品で油断して映画館へ行きましたが。
めちゃくちゃ凄い映画でした!
これは自分の映画鑑賞史に残る強烈なインパクト映画でした。
あるものさしでは最も怖かったと言えるくらい、あるものさしでは手に汗握る映画No.1と言えるくらいの映画でした。
ほのぼのな序盤から淡々と子どもたちがテロの準備をして。
たいしたフリもなく突然の銃乱射です。
インドの超人口密集地帯で銃乱射です。
テロリストたちの容赦なさ、ためらいのなさが徹底してこの映画を怖くしています。
通常の映画ならば、、、が全く通用しないような容赦ない展開の連続です。
メインキャストでもめちゃくちゃあっさりやられたりします。
実話に忠実らしいですが。
序盤のいくつかのテロを前フリにとある豪華ホテルへ舞台が集約していきます。
巨大な密室になったホテルがまた怖いです。
富裕層の外国人観光客ばかりで。
広いホテルなので一方でとんでもないテロが起きているのにそれが伝わらずに優雅に食事してる感じとか。
よくよく考えればそうだよな、、、って思います。
みんながテロに気づく頃にはめちゃくちゃ怖い状況です。
とにかく容赦なく片っ端から殺します。
隠れてやりすごして居た名もなきキャラの描写とかありますが。
通常その手のキャラは上手いこと逃げたりしますが、この映画ではそんなことも無いです。
それどころかダイ・ハード状態になりそうな、なるんじゃないか?
なんて期待したメインキャストでさえ、、、です。
劇場は非常に混んでいましたがみんながもうドキュメンタリーを見るかのようなハラハラ・ドキドキで一喜一憂しながら見ていました。
僕の大嫌いな馬鹿が馬鹿をして盛り上げるようなシーンも多いですが、この作品の熱量ならばそれを超越しています。
もう劇場の観客はみな祈るような気持ちで見ていたと思います。
「助かってくれ!」
というような。
自分も本気でそんな気持ちで見てました。
こんな感情で見た映画はそうそう記憶にありません。
クライマックスは助かった人々がホテルから出るだけですが。
普通の物語のようなドラマティックなクライマックスがあるわけでも無いですが。
助かった、という事実だけで泣けました。
もちろん助からなかった人々も沢山居るのですが、生き残った人々の描写だけで泣けました。
テロを描いた映画の金字塔と思います。
これは相当素晴らしいです。
正直、こんな映画見たらインドには行けなくなりますが。
この映画を作った勇気は素晴らしいです。
群像劇で色んなキャストがあちこちで個性を出しながら活躍しますが。
あえての主人公はデヴ・パテルでしょう。
インドの名作やハリウッドの名作のインド人役は彼の独占状態な気もしますが。
どの作品でも素晴らしいですし、彼が出る映画は名作多めです。
アーミー・ハマーも主役級で金持ち外国人観光客の役でした。
勇敢でクレバーでなかなか頼れる役どころでした。
ナザニン・ボニアディはアーミー・ハマーの妻役で美人でした。
生まれたてのわが子をベビーシッターに預け離れ離れになってしまい、ヒステリックにパニックに子供を求める姿がすごかったです。
ティルダ・コブハム・ハーヴェイがベビーシッターというか世話役でした。
若くて自身もめちゃくちゃ不安定なのに静けさの中で泣いてしまう爆弾のような赤ちゃんを手放さず。
パニックになりながら必死に赤ちゃんを守る姿は泣けました。
今後売れて欲しいって思える若手女優でした。
アヌパム・カーはインドではトップ俳優のようですが。
客とスタッフを守るために指揮するリーダー的な料理長の役でした。
この人も主役級で言葉少なくとてもいい演技していました。
今作で世界的評価を上げると思いますね。
震災映画ではインポッシブルが金字塔だと思いますが、テロ映画では今作が金字塔です。
もっともっと話題になって良いと思える映画でした。
この映画の熱量、感動は映画館でしか味わえないでしょう。
絶対に映画館で見て欲しい!って思える映画でした。
そんなわけで9点。
を観ました。
インドの巨大都市ムンバイに、臨月の妻と幼い娘と暮らす青年アルジュン(デヴ・パテル)は、街の象徴でもある五つ星ホテルの従業員であることに誇りを感じていた。
この日も、いつも通りのホテルの光景だったが、武装したテロリスト集団がホテルを占拠し、“楽園”は一瞬にして崩壊する。500人以上の宿泊客と従業員を、無慈悲な銃弾が襲う中、テロ殲滅部隊が到着するまでに数日かかるという絶望的な報せが届く。
アルジュンら従業員は、「ここが私の家です」とホテルに残り、宿泊客を救う道を選ぶ。
一方、赤ん坊を部屋に取り残されたアメリカ人建築家デヴィッド(アーミー・ハマー)は、ある命がけの決断をするのだが──。
アンソニー・マラス監督・脚本・編集です。
かなりノーマークな作品で油断して映画館へ行きましたが。
めちゃくちゃ凄い映画でした!
これは自分の映画鑑賞史に残る強烈なインパクト映画でした。
あるものさしでは最も怖かったと言えるくらい、あるものさしでは手に汗握る映画No.1と言えるくらいの映画でした。
ほのぼのな序盤から淡々と子どもたちがテロの準備をして。
たいしたフリもなく突然の銃乱射です。
インドの超人口密集地帯で銃乱射です。
テロリストたちの容赦なさ、ためらいのなさが徹底してこの映画を怖くしています。
通常の映画ならば、、、が全く通用しないような容赦ない展開の連続です。
メインキャストでもめちゃくちゃあっさりやられたりします。
実話に忠実らしいですが。
序盤のいくつかのテロを前フリにとある豪華ホテルへ舞台が集約していきます。
巨大な密室になったホテルがまた怖いです。
富裕層の外国人観光客ばかりで。
広いホテルなので一方でとんでもないテロが起きているのにそれが伝わらずに優雅に食事してる感じとか。
よくよく考えればそうだよな、、、って思います。
みんながテロに気づく頃にはめちゃくちゃ怖い状況です。
とにかく容赦なく片っ端から殺します。
隠れてやりすごして居た名もなきキャラの描写とかありますが。
通常その手のキャラは上手いこと逃げたりしますが、この映画ではそんなことも無いです。
それどころかダイ・ハード状態になりそうな、なるんじゃないか?
なんて期待したメインキャストでさえ、、、です。
劇場は非常に混んでいましたがみんながもうドキュメンタリーを見るかのようなハラハラ・ドキドキで一喜一憂しながら見ていました。
僕の大嫌いな馬鹿が馬鹿をして盛り上げるようなシーンも多いですが、この作品の熱量ならばそれを超越しています。
もう劇場の観客はみな祈るような気持ちで見ていたと思います。
「助かってくれ!」
というような。
自分も本気でそんな気持ちで見てました。
こんな感情で見た映画はそうそう記憶にありません。
クライマックスは助かった人々がホテルから出るだけですが。
普通の物語のようなドラマティックなクライマックスがあるわけでも無いですが。
助かった、という事実だけで泣けました。
もちろん助からなかった人々も沢山居るのですが、生き残った人々の描写だけで泣けました。
テロを描いた映画の金字塔と思います。
これは相当素晴らしいです。
正直、こんな映画見たらインドには行けなくなりますが。
この映画を作った勇気は素晴らしいです。
群像劇で色んなキャストがあちこちで個性を出しながら活躍しますが。
あえての主人公はデヴ・パテルでしょう。
インドの名作やハリウッドの名作のインド人役は彼の独占状態な気もしますが。
どの作品でも素晴らしいですし、彼が出る映画は名作多めです。
アーミー・ハマーも主役級で金持ち外国人観光客の役でした。
勇敢でクレバーでなかなか頼れる役どころでした。
ナザニン・ボニアディはアーミー・ハマーの妻役で美人でした。
生まれたてのわが子をベビーシッターに預け離れ離れになってしまい、ヒステリックにパニックに子供を求める姿がすごかったです。
ティルダ・コブハム・ハーヴェイがベビーシッターというか世話役でした。
若くて自身もめちゃくちゃ不安定なのに静けさの中で泣いてしまう爆弾のような赤ちゃんを手放さず。
パニックになりながら必死に赤ちゃんを守る姿は泣けました。
今後売れて欲しいって思える若手女優でした。
アヌパム・カーはインドではトップ俳優のようですが。
客とスタッフを守るために指揮するリーダー的な料理長の役でした。
この人も主役級で言葉少なくとてもいい演技していました。
今作で世界的評価を上げると思いますね。
震災映画ではインポッシブルが金字塔だと思いますが、テロ映画では今作が金字塔です。
もっともっと話題になって良いと思える映画でした。
この映画の熱量、感動は映画館でしか味わえないでしょう。
絶対に映画館で見て欲しい!って思える映画でした。
そんなわけで9点。