メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ミスト

2008年05月17日 | 映画
ミストという映画を観ました。

スティーブン・キング原作でフランク・ダラボン監督なのでそれなりの映画なのだろうと思って観にいきました。
「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」だそうです。

とある田舎町に大嵐が来てなかなかの被害が出ます。
湖のほとりに住む主人公は妻と息子との3人家族。
翌日、妻は嵐でボロボロになってしまった家の掃除。
主人公と息子は隣の家の仲の悪い弁護士さんと3人で町のスーパーへ向かう。
皆買い溜めのために町のスーパーは大混雑です。

小さな町なのでみんな顔馴染みの人々です。

そこに一人のおじさんが大量の鼻血を出しながらスーパーに駆け込んできます。
「霧の中に何か居る!」と怯えながら。
スーパーの入口面は一面ガラス。
皆が外を見ると、もの凄い霧が迫ってきます。

怯えて店から出て家に帰ろうとする人もいます。
多くは店に閉じこもります。
凄い揺れが来てみんなパニックになります。

そして店に残った人々の閉鎖的な時間が始まります。

一応ホラー映画でしょうが、人間同士の醜いやりとりがメインテーマなので非常にストレスを感じる映画です。

(これから見るつもりの人は読まないでね)

主人公が偶然倉庫の方に行くと何かが外から凄い力でシャッターを押してます。
怯えて店の従業員達数名を呼ぶが戻ると何事も無く、誰も信じてくれません(ストレスです)。
若い店員が外に出て排気口のつまりを取るといい主人公は必死に止めるがその他の人間は主人公をバカにして聞きません(ストレスです)。
そしてシャッターを開けると案の定巨大な触手が何本も入ってきて若者は捕まってしまいます。
主人公は必死に助けようとするが他の人間達は怯えて腰を抜かし(ストレスです)、若者は連れてかれました。

そしてそれを見た主人公を含めた4人はみんなに外に出ないように店に戻って皆に説明するが当然みんな信じません。
信じないどころか、何か喧嘩になります(ストレスです)。

しかし外に出た人間が死んだのがわかったりして、徐々に外は超危険ってなってきます。

頭のおかしい宗教女がみんなを怖がらせ予言して、偶然か予言通りになったりしてどんどん教祖様みたいになります。

夜になると外には巨大な虫見たいのが沢山飛んでて店の中にもバンバン入ってきてもうパニックの連続です。

どんどん犠牲者も増え、主人公の息子が尋常じゃなく臆病で足手まといでストレスです。
そんな光景を見て息子は「パパ、僕を怪物に殺させないって約束して」と言って約束します。


なんやかんや怖い事が沢山あって、主人公グループを除くほか数十人はみんな宗教女の虜になり生贄を差し出したりしだします。
そして主人公グループも生贄にされそうになるのでみんなで車を目指し店を出て当てもなく走ります。

途中妻の死体にも出会います。
悲しいです。

(この辺からラスト15分だったのかしら?)

何処まで行っても霧の死の世界。
生きてる人間は何処にも居ない。

超ド級にでっかい怪物が通ります。

世界は終わってしまったような気分です。

ガソリンが無くなり万事休すです。
車には5人乗ってます。
拳銃には4発の弾があります。

「我々はやれるだけの事はやった・・・」
と皆力尽きます。
主人公は決意して自分以外の四人を恐怖から解放するために撃ち殺します。
当然命がけで守ってきた息子も殺しました。

そして自分は車を降り泣きながら怪物を呼びます。

するとなんと軍隊の救出舞台が現れ霧が晴れて行きます。

絶望する主人公。



とまーこんな映画でしたが、当然最高に後味悪かったです。


遠くの人間の会話を遠くから見てるようなアングルとか、微妙に揺れるハンディカムのような映像とか、霧に人々が消えて行く感じとかは中々いい感じでさすがダラボン監督って感じでした。

なんかもう少し論理的な展開ならば良かったのですが、出てくる人間達があまり賢くなくて感情的で観ていて非常にストレスを感じました。

極限の恐怖に置かれた群衆は恐ろしいという事を描きたかったのでしょうが、その通り恐ろしかったしムカつきました。

ラストは何故こんなオチなのだろうと思いました。
まだまだ頑張ればいいのに何故みなで死ぬのか?

案の定直後に霧が晴れてしまうし。

何故霧が生まれて、怪物だらけの世界になってしまったのかは軍が何か失敗したって事だけでイマイチ明かされることはないので、すっきりする要素はありません。

そんなわけで5点ですかね。

印象には残るでしょうけど・・・なんかもっと気持ちがすっとする流れにはできなかったのかしら?と思いました。
とにかく歯がゆかったです。


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