いつまた、君と ~何日君再来~
を観ました。
81歳になった芦村朋子は、不慣れな手つきでパソコンにむかい、
亡くなった夫・吾郎との思い出を手記として記録していた。
しかし、朋子は突然病に倒れてしまう。
いつまた、君と ~何日君再来~
そんな朋子の代わりに、孫の理が
『何日君再来』と題された祖母の手記をまとめていくことに。
綴られていたのは今まで知ることのなかった、
戦中・戦後の困難な時代を生きてきた
祖母・朋子と祖父・吾郎の波乱の歴史と、
深い絆で結ばれた夫婦と家族の愛の物語だった-。
深川栄洋監督作品です。
最近サクラダリセットを観たばかりです。
出演している向井理が企画もしていますね。
彼の祖母・祖父がモデルのようで。
作品を見た感想は、非常に深川栄洋監督らしいといいますか、テーマは全然違っても雰囲気はやはり同じですね。
とにかく淡々としています。
それなりに高品質で日本の年配者が好む日本映画ってテイストはふんだんです。
ただサクラダリセット同様、言ってしまえば非常に退屈なテイストでもあります。
昼の回、年配のお客さんでなかなか混んでいましたが、とにかく出たり入ったりと慌ただしかったですね。
ストーリー的にもとある女性の半生を描いていて、舞台がコロコロと変わるので。
本当に人生を描いている感じなので体感は長く感じます。
不自然な盛り上がりを入れ込まないのでそれも長く感じさせる要因ですね。
結構場面転換が大胆で、時代が進む際には一気に進んでガラッと状況が変わってしまいます。
基本的に拠点が変わると新たなエピソードになる感じで。
そのブリッジに現代の物語部分が使われている感じです。
その辺は巧妙で観心地の良さにつながっていたと思います。
テイストで言うとNHKのスペシャルドラマみたいな感じです。
役者陣も非常に上質で素晴らしかったですね。
主人公は尾野真千子でしたが、コレは非常に素晴らしかったです。
決して大袈裟な役を演じたわけでは無いですが、上質で終始素晴らしかったですね。
体当たりとかクセの強い役をやらないと賞レースではウケないですが、こういうのが評価されても良いと思います。
夫のことをかばったり、支えたり、彼の苦しみをわからなかったことを悔いたりしますが、
いやいや妻のほうが全然頑張ってるじゃん!な気分でした。
夫役の向井理もなかなか良かったですね。
ただ、この役をやるにはハンサム過ぎる気がしました。
彼のおじいさんを彼が演じたので似ていたかもしれませんが。
過酷な時代の底辺を折れそうになりながらも、飲んだくれながらも、
ギリギリ踏ん張って生きる男性像でした。
なのでもう少し汚れ感を出せたら良かったかな?と思いましたが。
作品のテイストには合っていたと思います。
そして現代の祖母を演じたのが先日残念ながら他界された野際陽子さんでした。
だからというわけじゃないですが、病床に伏せるおばあさんの演技は素晴らしかったです。
脳内でリアルと演技をどうしても結びつけてしまいますが、演技が迫真に思えてしかたなかったです。
しかしとてもその後無くなるとは思えない綺麗さはありました。
なんとも言えない妙な美しさに満ちていました。
その娘を演じた岸本加世子も相変わらず上手で素晴らしかったです。
その母娘のやり取りが感動のピークでしたね。
場内では泣いている人もいました。
この作品から自分が得たモノは、
誰の人生も映画化するに値するのではないか?
上質な腕を持った人が映画化すればそれなりになるのではないか?
大抵の人生は映画のようにドラマチックなのではないかしら?
なんて思いました。
そんなわけで6点。
を観ました。
81歳になった芦村朋子は、不慣れな手つきでパソコンにむかい、
亡くなった夫・吾郎との思い出を手記として記録していた。
しかし、朋子は突然病に倒れてしまう。
いつまた、君と ~何日君再来~
そんな朋子の代わりに、孫の理が
『何日君再来』と題された祖母の手記をまとめていくことに。
綴られていたのは今まで知ることのなかった、
戦中・戦後の困難な時代を生きてきた
祖母・朋子と祖父・吾郎の波乱の歴史と、
深い絆で結ばれた夫婦と家族の愛の物語だった-。
深川栄洋監督作品です。
最近サクラダリセットを観たばかりです。
出演している向井理が企画もしていますね。
彼の祖母・祖父がモデルのようで。
作品を見た感想は、非常に深川栄洋監督らしいといいますか、テーマは全然違っても雰囲気はやはり同じですね。
とにかく淡々としています。
それなりに高品質で日本の年配者が好む日本映画ってテイストはふんだんです。
ただサクラダリセット同様、言ってしまえば非常に退屈なテイストでもあります。
昼の回、年配のお客さんでなかなか混んでいましたが、とにかく出たり入ったりと慌ただしかったですね。
ストーリー的にもとある女性の半生を描いていて、舞台がコロコロと変わるので。
本当に人生を描いている感じなので体感は長く感じます。
不自然な盛り上がりを入れ込まないのでそれも長く感じさせる要因ですね。
結構場面転換が大胆で、時代が進む際には一気に進んでガラッと状況が変わってしまいます。
基本的に拠点が変わると新たなエピソードになる感じで。
そのブリッジに現代の物語部分が使われている感じです。
その辺は巧妙で観心地の良さにつながっていたと思います。
テイストで言うとNHKのスペシャルドラマみたいな感じです。
役者陣も非常に上質で素晴らしかったですね。
主人公は尾野真千子でしたが、コレは非常に素晴らしかったです。
決して大袈裟な役を演じたわけでは無いですが、上質で終始素晴らしかったですね。
体当たりとかクセの強い役をやらないと賞レースではウケないですが、こういうのが評価されても良いと思います。
夫のことをかばったり、支えたり、彼の苦しみをわからなかったことを悔いたりしますが、
いやいや妻のほうが全然頑張ってるじゃん!な気分でした。
夫役の向井理もなかなか良かったですね。
ただ、この役をやるにはハンサム過ぎる気がしました。
彼のおじいさんを彼が演じたので似ていたかもしれませんが。
過酷な時代の底辺を折れそうになりながらも、飲んだくれながらも、
ギリギリ踏ん張って生きる男性像でした。
なのでもう少し汚れ感を出せたら良かったかな?と思いましたが。
作品のテイストには合っていたと思います。
そして現代の祖母を演じたのが先日残念ながら他界された野際陽子さんでした。
だからというわけじゃないですが、病床に伏せるおばあさんの演技は素晴らしかったです。
脳内でリアルと演技をどうしても結びつけてしまいますが、演技が迫真に思えてしかたなかったです。
しかしとてもその後無くなるとは思えない綺麗さはありました。
なんとも言えない妙な美しさに満ちていました。
その娘を演じた岸本加世子も相変わらず上手で素晴らしかったです。
その母娘のやり取りが感動のピークでしたね。
場内では泣いている人もいました。
この作品から自分が得たモノは、
誰の人生も映画化するに値するのではないか?
上質な腕を持った人が映画化すればそれなりになるのではないか?
大抵の人生は映画のようにドラマチックなのではないかしら?
なんて思いました。
そんなわけで6点。