メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

サマーフィルムにのって

2021年09月10日 | 映画
サマーフィルムにのって
を観ました。


時代劇オタクの女子高生監督が主役に抜擢したのはタイムトラベラー!?
勝新を敬愛する高校3年生のハダシ。
キラキラ恋愛映画ばかりの映画部では、撮りたい時代劇を作れずにくすぶっていた。
そんなある日、彼女の前に現れたのは武士役にぴったりな凛太郎。
すぐさま個性豊かな仲間を集め出したハダシは、「打倒ラブコメ!」を掲げ文化祭でのゲリラ上映を目指すことに。
青春全てをかけた映画作りの中で、ハダシは凛太郎へほのかな恋心を抱き始めるが、彼には未来からやってきたタイムトラベラーだという秘密があった――。


松本壮史監督です。
おそらくはじめましてな若手監督です。

非リア充な女の子たちがひと夏の映画作りに夢中になるちょっと斜めの青春映画です。
乃木坂ちゃん好きとしては伊藤万理華主演は外せないし何よりタイトルの良さがとにかく気になっていたので、
ちょっと時間が経っていましたが遠出して見てきました。

若い監督ならではの素人感みたいなものは多々ありますが、
だからこそにじみ出る今だけのかけがいのない青春感もありました。

作品の特徴として登場人物たちがクールなやりとりをするミニシアター系な秀逸な演出です。
それがベースにあるので結構ぶっ飛んだ展開も非常にスムーズに違和感なくねじ込めていました。
そういうのを不自然にしないちょっとしたフリをスムーズに回収していて見心地が良かったです。

リアルな部活青春モノのようで突然現れた主演候補はタイムトラベラーというぶっ飛んだ設定で。
それに異様な察しの良さで気づくSF好きの子や、告白されても驚かない登場人物たちとかかなり好みのテイストでした。

映画作りの楽しさや魅力をこの上なくうまいことシンプルに表現していて、
映像の世界に夢を持つ若者には非常に強い刺激や影響がありそうな気がしました。
自分が高校生だったらこれ見て映画作りしたかも知れません。
映画愛が溢れていてそれが結構諸々を凌駕していた気がしました。

基本は高校の部活を描いている青春モノですが、この手の作品にあるいわゆるザ・美男美女のキャスティングじゃないので。
妙なリアリティを醸し出していました。
ザ・美男美女の青春モノってなった時点で憧れはあれど共感は皆無ですからね。
この辺はそろそろ作り手に伝わることを願う部分ですね。

ぼくたちと駐在さんの700日戦争みたいに、
たまにあるキャストが変なニックネームのままで名前がわからないタイプのやつです。

主演は伊藤万理華です。
特別ファンでは無かったですが乃木坂46好きとしては非常に応援しています。
最近連ドラでも個性派で非常にいい味出してますが。
童顔なので高校生役も違和感なくて良いです。
妙に親近感があってコミカルでクールでナチュラルな演技ができるので今後主演級になる素質をビシビシ感じますね。
表情含め独特なルックスに見えて乃木坂クオリティだけあってよくよく見ればかなり整った顔をしています。
グループ時代はファッションやアートセンスが売りだったのでダンスやら飛び道具も多めなので、
元AKBの川栄李奈さんみたいに、元乃木坂の看板で意外と一番売れる可能性も感じます。

相手役を金子大地がやってました。
近年映像作品で非常によく見かける若手バイプレーヤーという印象ですね。
ルックスもいいのでこうして主演級をやっても全然違和感なくやれますね。
劇中劇の主演役やったりしてました。
全体的に適度にナチュラルで人間味あっていい感じでしたね。

主人公の3人組の仲間の親友を河合優実がやってました。
ちらほら見かけたことがありますが、なんか雰囲気あって演技もうまくていい感じでしたね。
今後も注目していきたい子だった。

もう一人を祷キララがやってました。
この子もちらほら見かけたありますが印象的なルックスと喋り方してますね。

朝ドラでブレイクした板橋駿谷が今作でも老けた高校生役でした。
筋肉バカな根明キャラでらしさ全開でした。

粗は大いに感じましたが胸を打たれるとても好みの映画でした。


そんなわけで7点。

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