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告白 を観た。
嫌われ松子の一生、パコと魔法の絵本など僕の魂を揺さぶってきた中島哲也監督の最新作。
パコと魔法の絵本があまりに凄かったので、もうあれ以上は無いだろうと期待はしていたが、そんな感じで観に行きました。
しかし相変わらず凄まじかったです。
今回はあまりに衝撃的な作品でした。
衝撃的な内容に見合う映像世界。
トラウマになってしまいそうな映画でした。
いきなり冒頭の30分以上ホームルームで生徒に向かって淡々と告白を始める先生。
もう5分くらいでこれはヤバイ映画だと心を鷲掴みにされました。
(お話)
1年B組の最後のホームルーム。
みんな好き勝手な事をしている描写。
あまりの喧騒に担任教師森口悠子(松たか子)の話を聞いている生徒はほとんど居ない。
森口は今月で教師を辞めると言う。
喜ぶ生徒達。
君たちを守っているのは、家族ですか?武器ですか?いいえ少年法です。と言う。
そして話は数ヶ月前に死んだ娘の愛美について。
幼い愛美はプールで溺死していた。
警察は隣の家の犬に餌をあげるため頻繁にプールサイドに入っていた愛美が過って転落したとした。
シングルマザーとして愛情の全てを注いできた愛美。
夫はHIVの病のため、成長した娘が差別されることを恐れ、結婚しないことにした。
その愛美は事故ではなく、このクラスの生徒少年Aと少年Bと呼びますが、その二人に殺されたと語りだす。
生徒たちに動揺が走り、みんなが先生の話に聞き入り出す。
映画はそれにまつわる数人の人間の告白が描かれていく。
(評価)
相当凄い映画です。
とにかく衝撃でした。
森口が黒板に大きく書いた”命”と言う文字。
この曖昧で壮大なテーマを非常に深く追求したお話です。
殺人を犯した13歳の未成年、反省もせずにのうのうと暮らしている生徒をどうやって裁くか?どうやって復讐するか?倫理的にも難しい素材です。
映像の半分位がスローモーションで幻想的に描かれている。
色も全体的にかげったようにブルーの質感でした。
それが非常に効果的で魂に響きました。
話の展開、観せ方も巧妙で最初から最後まで息を止めて観ていたんじゃないか?って思ったほど引き込まれました。
人間の心の闇の、底が見えないような心の闇を突きつけられた気持ちでした。
松たか子の演技も怖くて良かったです。
中島哲也監督だけあって少年たちにも素晴らしい演技をさせていました。
橋本愛って娘が可愛らしくて良かったです。
魂が疲れきる映画でした。
しかしパコと魔法の絵本から告白、そのバラエティさと完成度の高さ、今の日本で一番の巨匠でしょうね。
もうこれだけ映画を観ている僕の想像だにしない映画を毎回作ってきますね。
そんなわけで10点です。
僕の人生で最初の衝撃、セブンと言う映画を劇場で観た時は逃げ出したいくらい怖くてトラウマになりました。
そしてバトル・ロワイアル、これも衝撃的な問題作でトラウマになりました。
そしてこの映画もトラウマになりそうです。
こういう少年少女描いた映画はキツイです。
金八先生とかでも答えの出しにくい非常に難しいテーマを取り扱いますが、僕は悩んでしまいます。
ちゃんとした精神を持たず屈折した人間性で中学生に成長してしまった子供をどうしたら良いのでしょうか。
非常に嫌な気持ちになります、ちょっとトラウマになってしまいました。
(ネタバレ)
森口は淡々と愛美の事故について話す。
少年A、少年Bと言いながら話すがクラスメイトにはそれが誰か簡単にわかる。
少年Aは渡辺修哉(西井幸人)という非常に頭のいい生徒。
修哉が犯罪を計画して少年Bを巻き込んだ。
少年Bは下村直樹(藤原薫)という地味で内気な普通の生徒。
修哉が発明品で賞を取った日、世間の注目を集めたのは同じ中学生が家族をクスリの実験台にしてブログを書き、最終的に家族全員を殺したニュースだった。
修哉は人を殺さないと世間は注目してくれないことを悟る。
そして手足として使える人間を探し、直樹を誘う。
森口はシングルマザーの為、娘を学校の隣の家に預けており、その家が留守の時は学教の保健室に居させていた。
殺す相手は誰でも良かった修哉、森口に恨みがあった直樹は愛美をターゲットにする。
そして電流が流れる発明品を使って森口の娘を殺そうと計画する。
そして二人は愛美が欲しがってたポーチでおびき出しポーチで電流を流す、愛美は倒れる。
怯える直樹に修哉はお前は出来損ないだなと言い、修哉は余裕で俺がやったと言いふらしていいぞと行って去る。
残された直樹は証拠隠滅しようとあたふたし、愛美をプールに投げ入れる。
しかしその時愛美が目を覚ましたのに気づくが修哉が残していった言葉に反発して愛美をプールに投げ入れる。
桜宮正義と言う沢山の著書を出している有名な中学教師がいる。
世界中を旅して病気になるがそれでも熱血で教鞭をふるったカリスマ教師。
森口の未婚の夫はその桜宮だった。
森口は先程少年Aと少年Bが飲んだ牛乳にHIV患者の桜宮の血液を混ぜておきました、飲んでくれてありがとうございます、と言う。
教室はパニック状態になる。
HIVの検査をしてください、感染していたら潜伏期間は長いですからその間に命の重さを考えて下さい。
と森口は去っていく。
森口が居なくなった新学期。
生徒たちは新しい先生、熱血教師の寺田良輝(岡田将生)の元森口の告白を共通の秘密として馬鹿なフリをして過ごす。
直樹は登校拒否になり家庭で奇声を上げ、過保護な母親(木村佳乃)は困惑する。
寺田は学級委員長の北原美月(橋本愛)を連れて頻繁に家庭訪問に行く。
誰かが修哉に制裁を加え制裁ポイントを稼ごうと言うメールを全員に流す。
修哉はえげつないいじめを受ける。
誰かが寺田にチクリの手紙を送ったせいで寺田がそのことに気づく。
制裁ポイントが0の北原が犯人だと全員が二人をいじめ、無理やりキスさせ写メを撮る。
それがきっかけで二人は付き合うようになる。
二人は暫く幸せな日々を過ごす。
そして直樹が遂に母親を虐殺する。
自分を殺して心中しようとした母を逆に殺した。
世間のニュースとなり学校もざわつく。
関係していた北原は呼び出ししょっちゅう家庭訪問してプレッシャーをかけた寺田のせいだといい、寺田は休職する。
修哉は自分を捨てた天才科学者の母親だけを慕っていた。
その母親に気づいて欲しいが為に科学を頑張っていた。
家族とは暮らさず離れの倉庫で一人で暮らしている。
北原は修哉のマザコン僻を攻める。
逆上した修哉は北原を殺してバラバラにする。
北原は森口を慕っていた。
牛乳に血を入れたのは嘘で本気で復讐する気は無く、命の重さを教える為の教育だと
しかし偶然に会った森口に話を聞くと衝撃的。
寺田は桜宮を尊敬していて、その妻的存在の森口のアドバイスを何でも聞いた。
修哉をいじめるように仕向けたのは森口、チクリが入ったように寺田に言わせたの森口。
直樹を家庭訪問すれば追い詰められると計算して馬鹿な寺田にそれを行わせていた。
修哉は心底屈折している。
学校の体育館に強力な爆弾をしかけ、賞を取った作文の発表の後全員もろとも爆発させようと企み、自信のサイトにその計画を語った動画をアップする。
この日遂に大学で教授をしている母からコンタクトがあり、会いに行ったが会わなかったと語っている。
そして翌日、命の重さをテーマにした作文を朗読したあと「なーんてね」とつぶやいて本当にその計画を実行する。
起爆装置の携帯のボタンを押すが、何故か爆発しない。
そこに森口から電話が来る。
そして全ての真相を知る。
あなたのサイトに母親のフリをして書き込みをしたのは私。
爆弾は私が外して預かりました。
そしてあなたが会いたくて会えなかったお母さんに今日会ってきました。
そしてあなた発明品をプレゼントしておきましたと。
鼻血を流して体育館の真ん中で絶叫する修哉。
そう、修哉はボタンを押してしまった。
私にも大切なものが壊れる音が聞こえましたよ、それはあなたが言っていたパーンではなく、ドカーン!でしたけど。
と言う。
そして修哉の前に現れ修哉の髪の毛を鷲掴み、涙を流しながら強い表情で、ここから貴方の更正の道が始まります。
「なーんてね」と言う。
嫌われ松子の一生、パコと魔法の絵本など僕の魂を揺さぶってきた中島哲也監督の最新作。
パコと魔法の絵本があまりに凄かったので、もうあれ以上は無いだろうと期待はしていたが、そんな感じで観に行きました。
しかし相変わらず凄まじかったです。
今回はあまりに衝撃的な作品でした。
衝撃的な内容に見合う映像世界。
トラウマになってしまいそうな映画でした。
いきなり冒頭の30分以上ホームルームで生徒に向かって淡々と告白を始める先生。
もう5分くらいでこれはヤバイ映画だと心を鷲掴みにされました。
(お話)
1年B組の最後のホームルーム。
みんな好き勝手な事をしている描写。
あまりの喧騒に担任教師森口悠子(松たか子)の話を聞いている生徒はほとんど居ない。
森口は今月で教師を辞めると言う。
喜ぶ生徒達。
君たちを守っているのは、家族ですか?武器ですか?いいえ少年法です。と言う。
そして話は数ヶ月前に死んだ娘の愛美について。
幼い愛美はプールで溺死していた。
警察は隣の家の犬に餌をあげるため頻繁にプールサイドに入っていた愛美が過って転落したとした。
シングルマザーとして愛情の全てを注いできた愛美。
夫はHIVの病のため、成長した娘が差別されることを恐れ、結婚しないことにした。
その愛美は事故ではなく、このクラスの生徒少年Aと少年Bと呼びますが、その二人に殺されたと語りだす。
生徒たちに動揺が走り、みんなが先生の話に聞き入り出す。
映画はそれにまつわる数人の人間の告白が描かれていく。
(評価)
相当凄い映画です。
とにかく衝撃でした。
森口が黒板に大きく書いた”命”と言う文字。
この曖昧で壮大なテーマを非常に深く追求したお話です。
殺人を犯した13歳の未成年、反省もせずにのうのうと暮らしている生徒をどうやって裁くか?どうやって復讐するか?倫理的にも難しい素材です。
映像の半分位がスローモーションで幻想的に描かれている。
色も全体的にかげったようにブルーの質感でした。
それが非常に効果的で魂に響きました。
話の展開、観せ方も巧妙で最初から最後まで息を止めて観ていたんじゃないか?って思ったほど引き込まれました。
人間の心の闇の、底が見えないような心の闇を突きつけられた気持ちでした。
松たか子の演技も怖くて良かったです。
中島哲也監督だけあって少年たちにも素晴らしい演技をさせていました。
橋本愛って娘が可愛らしくて良かったです。
魂が疲れきる映画でした。
しかしパコと魔法の絵本から告白、そのバラエティさと完成度の高さ、今の日本で一番の巨匠でしょうね。
もうこれだけ映画を観ている僕の想像だにしない映画を毎回作ってきますね。
そんなわけで10点です。
僕の人生で最初の衝撃、セブンと言う映画を劇場で観た時は逃げ出したいくらい怖くてトラウマになりました。
そしてバトル・ロワイアル、これも衝撃的な問題作でトラウマになりました。
そしてこの映画もトラウマになりそうです。
こういう少年少女描いた映画はキツイです。
金八先生とかでも答えの出しにくい非常に難しいテーマを取り扱いますが、僕は悩んでしまいます。
ちゃんとした精神を持たず屈折した人間性で中学生に成長してしまった子供をどうしたら良いのでしょうか。
非常に嫌な気持ちになります、ちょっとトラウマになってしまいました。
(ネタバレ)
森口は淡々と愛美の事故について話す。
少年A、少年Bと言いながら話すがクラスメイトにはそれが誰か簡単にわかる。
少年Aは渡辺修哉(西井幸人)という非常に頭のいい生徒。
修哉が犯罪を計画して少年Bを巻き込んだ。
少年Bは下村直樹(藤原薫)という地味で内気な普通の生徒。
修哉が発明品で賞を取った日、世間の注目を集めたのは同じ中学生が家族をクスリの実験台にしてブログを書き、最終的に家族全員を殺したニュースだった。
修哉は人を殺さないと世間は注目してくれないことを悟る。
そして手足として使える人間を探し、直樹を誘う。
森口はシングルマザーの為、娘を学校の隣の家に預けており、その家が留守の時は学教の保健室に居させていた。
殺す相手は誰でも良かった修哉、森口に恨みがあった直樹は愛美をターゲットにする。
そして電流が流れる発明品を使って森口の娘を殺そうと計画する。
そして二人は愛美が欲しがってたポーチでおびき出しポーチで電流を流す、愛美は倒れる。
怯える直樹に修哉はお前は出来損ないだなと言い、修哉は余裕で俺がやったと言いふらしていいぞと行って去る。
残された直樹は証拠隠滅しようとあたふたし、愛美をプールに投げ入れる。
しかしその時愛美が目を覚ましたのに気づくが修哉が残していった言葉に反発して愛美をプールに投げ入れる。
桜宮正義と言う沢山の著書を出している有名な中学教師がいる。
世界中を旅して病気になるがそれでも熱血で教鞭をふるったカリスマ教師。
森口の未婚の夫はその桜宮だった。
森口は先程少年Aと少年Bが飲んだ牛乳にHIV患者の桜宮の血液を混ぜておきました、飲んでくれてありがとうございます、と言う。
教室はパニック状態になる。
HIVの検査をしてください、感染していたら潜伏期間は長いですからその間に命の重さを考えて下さい。
と森口は去っていく。
森口が居なくなった新学期。
生徒たちは新しい先生、熱血教師の寺田良輝(岡田将生)の元森口の告白を共通の秘密として馬鹿なフリをして過ごす。
直樹は登校拒否になり家庭で奇声を上げ、過保護な母親(木村佳乃)は困惑する。
寺田は学級委員長の北原美月(橋本愛)を連れて頻繁に家庭訪問に行く。
誰かが修哉に制裁を加え制裁ポイントを稼ごうと言うメールを全員に流す。
修哉はえげつないいじめを受ける。
誰かが寺田にチクリの手紙を送ったせいで寺田がそのことに気づく。
制裁ポイントが0の北原が犯人だと全員が二人をいじめ、無理やりキスさせ写メを撮る。
それがきっかけで二人は付き合うようになる。
二人は暫く幸せな日々を過ごす。
そして直樹が遂に母親を虐殺する。
自分を殺して心中しようとした母を逆に殺した。
世間のニュースとなり学校もざわつく。
関係していた北原は呼び出ししょっちゅう家庭訪問してプレッシャーをかけた寺田のせいだといい、寺田は休職する。
修哉は自分を捨てた天才科学者の母親だけを慕っていた。
その母親に気づいて欲しいが為に科学を頑張っていた。
家族とは暮らさず離れの倉庫で一人で暮らしている。
北原は修哉のマザコン僻を攻める。
逆上した修哉は北原を殺してバラバラにする。
北原は森口を慕っていた。
牛乳に血を入れたのは嘘で本気で復讐する気は無く、命の重さを教える為の教育だと
しかし偶然に会った森口に話を聞くと衝撃的。
寺田は桜宮を尊敬していて、その妻的存在の森口のアドバイスを何でも聞いた。
修哉をいじめるように仕向けたのは森口、チクリが入ったように寺田に言わせたの森口。
直樹を家庭訪問すれば追い詰められると計算して馬鹿な寺田にそれを行わせていた。
修哉は心底屈折している。
学校の体育館に強力な爆弾をしかけ、賞を取った作文の発表の後全員もろとも爆発させようと企み、自信のサイトにその計画を語った動画をアップする。
この日遂に大学で教授をしている母からコンタクトがあり、会いに行ったが会わなかったと語っている。
そして翌日、命の重さをテーマにした作文を朗読したあと「なーんてね」とつぶやいて本当にその計画を実行する。
起爆装置の携帯のボタンを押すが、何故か爆発しない。
そこに森口から電話が来る。
そして全ての真相を知る。
あなたのサイトに母親のフリをして書き込みをしたのは私。
爆弾は私が外して預かりました。
そしてあなたが会いたくて会えなかったお母さんに今日会ってきました。
そしてあなた発明品をプレゼントしておきましたと。
鼻血を流して体育館の真ん中で絶叫する修哉。
そう、修哉はボタンを押してしまった。
私にも大切なものが壊れる音が聞こえましたよ、それはあなたが言っていたパーンではなく、ドカーン!でしたけど。
と言う。
そして修哉の前に現れ修哉の髪の毛を鷲掴み、涙を流しながら強い表情で、ここから貴方の更正の道が始まります。
「なーんてね」と言う。
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