メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

かもめ食堂

2010年06月03日 | 映画
かもめ食堂 を観た。

これは前々から観たかったので観ました。

(お話)
フィンランドのヘルシンキで一人でかもめ食堂という小さな店を経営するサチエ(小林聡美)。
メインメニューはおにぎり。
お客は一人も来ない。
初めて来た客、日本オタクのフィンランド人の青年にガッチャマンの歌の歌詞を聞かれ分からず気になる。
ある日図書館で日本人女性を見かけガッチャマンの歌詞を聞く。
そのミドリ(片桐はいり)という女性はフラっとフィンランドにやって来たあてのない旅人。
住むところが無いならと居候させ、ミドリも申し訳ないからとかもめ食堂を手伝うようになる。
二人は努力してお客を増やそうとする。

新たなメニューを作っていると少しずつお客が入るようになる。

そんな時日本からの旅行客マサコ(もたいまさこ)が現れ、荷物が無くなったから見つかるまでと毎日のようにかもめ食堂でくつろぐ。
そしてそのうち店を手伝うようになり3人でお店を営業する。


(評価)
これといった大きな事件の無いとても優しくおしゃれな映画でした。
おばさん達が主役ですけどスタイリッシュです。
この素材でこの空気を出せる荻上直子監督はハイセンスです。
「わかってるなぁー」と関心させられました。

多くを語らない台詞のやり取りがイチイチセンス良くて素晴らしかったです。

人が死んだりしない、大事件も無い。
そこに関わる人の個人的な事件を淡々と描くだけの素晴らしい作品です。

大きな事が起きない、大きな変化もない。
そんなお話で楽しませてくれる映画が僕は大好きです。

小林聡美は大好きですけど、この人は問答無用で上手いので安心して観れます。

そんなわけで7点。

フィンランドに行ってみたい、こんな食堂を経営したい、と思わせる力を持った映画でした。


(ネタバレ)
以前その場所で店を出していた元オーナーが空き巣に入ったり、夫に出ていかれたおばさんが病んで店を訪れ酔っ払って倒れたり。

3人で楽しく店を経営するが、いつかは終がくるのかとミドリさんは少し寂しい。

マサコさんは荷物が見つかったので帰ろうとするが、見知らぬおじいさんに猫を預けられたからと残る。

少しずつお客は増え、やがて遂に満席になる。

マサコさんの「いらっしゃいませ」は丁寧すぎる。
ミドリさんの「いらっしゃい」はがさつ。
サチエさんの「いらっしゃい」はとってもいい感じ。

って話です。



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