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Jリーグ 2017 J1第1節 横浜F・マリノスVS浦和レッズ

2017年02月25日 | 映画
昨年は音楽活動の影響で1試合も観れなかったマリノス、今年は開幕から行ってきた。

オフシーズンのゴタゴタで、おそらく世間からは崩壊しているような、降格争いするようなチームになったと思われている気がしているが。
細かくマリノスサッカーを観てきた自分には、今年のマリノスの期待度はかなり高い。

意外だったのは数年前、確か2008年くらいの開幕戦も日産スタジアムでのレッズ戦だった。
その時は6万人を越える動員で6割から7割が真っ赤に染まる物凄いレッズの人気で、怖いくらいだったが今日は結構スカスカだった。
マリノスサポーターは増えている気がするが、レッズサポーターは大分減ったのでしょうか。

マリノスは昨年に完全に確立しつつあった戦術・齋藤学。
ただただ齋藤学の突破力を無造作に利用していたような2016年。
それを今シーズンはブラッシュアップさせたような印象がある。

試合開始。
実際に観てみるとまさしくその通りの、今年も戦術・齋藤学。
学は左サイドに張って足元や裏でボールを受けようと常に狙っていた。
そしてチームメートはそこに素早くフィードする。
その判断は昨年よりかなり早くなっており、そのお陰でチャンスの数は激増していた。

勿論優勝候補の筆頭クラスの浦和レッズが弱い訳がない。
昨年の守備力を考えても簡単に点の取れる相手ではないのだが、序盤からマリノスが主導権を握っていた。
しかも得点の匂いがするマリノスの攻勢。
前を向いた学はこの日は一度も止められなかったのでは?と思うくらいの躍動。
森脇には酷だがかなりミスマッチが起きていたように思う。

逆にレッズの両翼、駒井、宇賀神もそれなりにいい出来だったが、新加入の松原が実に落ち着いていい対応をしていた。
その分、決定的に崩されるようなことは無かったようにも思う。

今シーンズンのマリノスの不安は俊輔の穴より小林祐三とファビオが抜けたことだと思っていたが、
新加入の松原、ミロシュ・デゲネクは見事にその穴を埋めていた。
それよりか、上回っているようにさえ見えた。
正直、中澤の衰えは致し方ないところまで来ているが、それを埋められる高さと足元の強さがあった。
逆に左サイドの金井は少々物足りない出来だったが、齋藤学との連携に阿吽の呼吸を感じさせる場面があったので今後もスタメン候補かも知れない。
ただ下平、山中はもっとできるのかも知れない。
意外とDFの層が厚い。

両チームともサイドを起点に良いサッカーを展開して序盤から両チームに決定機がある非常に面白い試合だった。
マリノスの選手は切り替えが早く、プレスに迫力があった。
その分、チャンスの数はマリノスに分があった。

同じ形でのチャンスが何度かあり、前半13分、遂にバブンスキーが豪快ビューティフルなミドルを決めた。
遂に決まったビューティフルゴールに興奮はピークだった。

昨年までのマリノスだと相手がレッズということも考慮して、このまま終了か同点で終了するイメージがあったが、
この日の試合を見ている限りまだまだ点が動きそうな予感がプンプンしていた。

レッズも要所要所でチャンスを作っていたが、かなりのマリノスペースな前半だった。

しかし後半に入るとレッズの動きが良くなりボール回しにも落ち着きを感じさせた。
マリノスのプレスがイマイチ効果を発揮しなくなりレッズのポゼッションが良くなった。
ただマリノスには最後のところでやらせない堅さはあるので、レッズは外側で回してるシーンが多かった。
ただ力負けするように関根の突破からラファエル・シルバに決められた。
その直後のキックオフからの流れで柏木の裏への一発のパスを再びダイレクトにラファエル・シルバに決められあっという間に逆転された。

かなりドンピシャなプレーだったとは言え、
コレはマリノスらしからぬかなり集中力を欠いていたシーンで今後の良い教訓になったでしょう。
この日は好セーブ連発だった飯倉の唯一の判断ミスでもあったように思う。

そこからは一進一退な様相。
再び齋藤学がサイドを突破し始めかなりの決定機を作っていた。
しかし西川の好セーブに阻まれてゴールならず。

個人的な思いとして、この日のマリノスのサッカーを見る限り今までにない躍動感があり迫力もあって、
レッズ相手にここまで良いサッカーをすれば負けても満足できると思えていた。

そう思っていたが天野のコーナーキックから途中出場のウーゴ・ヴィエイラが決めて同点。
レッズの逆転弾をお返しするようにドンピシャなプレーだった。
元々天野のセットプレーのキック精度はかなり評価していたが、この日の天野のセットプレーは俊輔不在を補うに十分だった。
蹴り方も生き写しのようだし。

その後もお互いに決定機があったが勝ったのはマリノス。
もう何度目かわからない齋藤学の突破から最後は途中出場の前田直輝が落ち着いて決めて再逆転。

近年のマリノスだとどうせ点は入らないと思わされる試合の雰囲気が漂うことが多かったが、
この日は不思議と得点の雰囲気が漂っていた。

総括としてやはりマリノスは自分が期待した通り、予感してたとおりに変わっていた。
中村俊輔という存在は世間へのアピールやそのキック精度や魅せるプレーで唯一無二の存在であり、
自分も非常に見たい選手ではあったがもはやチームを勝たせる選手ではなくなったと思っている。
俊輔がいる試合は良くも悪くも非常にスローペースになる。
突然一本のパスでスリリングな場面になることはあれど、基本的に試合はまったりする。
それは今のマリノスが上を目指す上では障害だと思っていたので、
チームの為にも俊輔のためにもジュビロのためにも移籍は良いと思った。

その俊輔が居なくなったマリノスは昨年の俊輔不在の試合をブラッシュアップさせたように躍動感があった。
俊輔の呪縛が取れて生き生きしたマリノスに生まれ変わったのでしょう。
マリノスは好きだがマリノスの試合はつまらないとずっと思っていたが、この試合は非常に面白かった。
勿論レッズが素晴らしいチームだから面白い試合になったのだが、マリノスがこんなにスリリングな試合をするとは思わなかった。
西川と飯倉が好セーブを沢山見せてくれたのもこの試合を盛り上げた要素だった。

気になったのは喜田にもう少し展開力があれば良くなるのにと思えた。
喜田はもう少し潰し役として山口蛍みたいになって欲しいし。

人として非常に苦手な森脇と槙野、森脇はトラウマになりそうなくらいに学がやっつけてくれたが、
槙野は相変わらずあまり好ましく無いプレーをするなと思った。
大げさに倒れてイエロー出させてすぐケロッとするのとかはそろそろやめて欲しい。
クレバーなプレーと評価することもできるが自分はそういうスポーツマンシップの無いプレーは嫌いである。
乱闘のように突っかかって行くシーンもあり、彼が大ベテランと呼ばれる様になるまで好きになれることは無い気がする。

レッズは宇賀神、駒井、関根という非常に優秀なサイドアタッカーが今シーズンは躍動しそうな気がする。
現在JリーグNo.1のサイドアタッカーは齋藤学だと思うが、二番手あたりに関根を挙げたい。

そして学頼みにみえるマリノスだが、マリノスには遠藤がいる。
彼は学と近い仕事ができると信じている。

何にせよ齋藤学無双、齋藤学ショー、齋藤学の独壇場と言っても良い試合だった。
コレでもう少し得点を決めだしたら手がつけられないであろう。
やることがわかっていても止められないロッベンみたいになってきている。

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