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「ごらん、世界は美しい」

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東京の街が奏でる 第二夜 (その一)

2012年03月22日 | 音楽
東京の街が奏でる 第二夜 に行ってきました。

東京オペラシティというハイソな場所で行われた小沢健二の貴重なコンサートです。

席が前から8列目、体感的には相当近かったです。
こんな直ぐ近くに小沢健二が出てくるのか?と始まる前から緊張でした。
黒子さんが沢山あるメトロノームを鳴らしてました。

そうして1つずつ時間差で止めて行き、最後のメトロノームが止まった時に客電が落ちて会場はなんとも言えない緊張感に包まれていました。
そこに僅かなスポットライトの中で手巻き式のオルゴールのいちょう並木のセレナーデを回す人。
ライトが当たるとそれは東京スカパラダイスオーケストラのGAMOでした。

1、いちょう並木のセレナーデ(reprise)

そうして前説として音楽をする人間は時を大切にするという話。
前説は日替わりだそうです。
皆さん緊張しているようですが、僕はもっと緊張してます、と言ってました。
なのでリラックスしてコンサートを楽しむ為のルール説明、ステージのスクリーンに影絵が写って、
鹿の飛んでいる絵が出たらみんな立つ、鹿が休んでる絵が出たらみんな座る、
赤い鹿が出たら女性が歌う、青い鹿が出たら男性が歌う
などを説明してくれました。

そうしてオザケン登場。
久々に観ましたが、流石に老けましたがそれでも基本変わってないという姿。
もう感動でした。
失神するんじゃないか?ってほど感動している女性も居ました。

そうして本を持って語り。
ガリレオ・ガリレイが振り子を作った話。
ガリレオ・ガリレイは振り子に注目して、振り子は時を均等に分けるものだと考えた。
それをヒントにメトロノームが発明された、音楽においての凄い発明、大きなテクノロジー。
そうして音楽におけるテンポの話。
1分間に60回鳴るのがテンポ60、それを倍にしてみます、
とテンポの説明をしながらギターを弾き始め「新曲です、東京の街が奏でる」と言って本格的にコンサートの始まり。

2、東京の街が奏でる

感動的にいい曲でした。
まさに今の小沢健二の有り様がズバッと伝わる曲でした。

そうして途中からコーラスの真城めぐみ、ベース&シンセベースの中村キタローが加わり、更に弦楽四重奏が加わる。
コレがマックスのパート。
メトロノームがリズム担当。

3、さよならなんて云えないよ

もう素敵すぎて涙を堪えるのに精一杯でした。
まあ結構ポロポロいっちゃいましたけど。
因みに上記の様なパートで演奏されたので、
全曲クラシック的アコースティック的に大幅にアレンジされてました。

4、ドアをノックするのは誰だ?

オザケンが凄い高度なクラシックギターを弾きながら歌ってて相変わらず凄かったです。
既にボルテージは絶頂でした。

5、いちょう並木のセレナーデ

コレももう涙無くしては見れませんでした。
今さらながら不朽の名曲を沢山作ったのだなと思い知らされました。
因みにどの曲も後ろのスクリーンには素朴な映像や、
影絵の様な世界観にマッチした演出がされてました。

6、今夜はブギーバック/あの大きな心

ディスコ調なライトに変わり会場は素敵にオサレな空気感でした。
みんなで合唱でした。


そうしてまた語り。
Twitterやメールの様に短文の時代になったがそれに一石投じる様な話。
2つの例文を紹介する。
・選挙は大人の義務、みんな投票しましょう。
・選挙をすると敵味方ができてしまう、より強い社会を作るため投票するのはやめましょう。
2つ目の文の意味を説明する。
選挙は当選しなかった側に投票した人は敵になってしまう、みたいな話でした。
旅先で出会った漁師社会は投票をしない、徹底的に話し合ってみんなが納得するまで話し合って結論を出す。
コレをコンセンサスと言う。
お互いに命を預けあう関係になるから絶対に敵対しないように強い社会を作るのだそうです。
そんな訳で短い文章で伝えられるのは相手も知っている事だけ、という話。

7、あらし

水がゆっくり流れるような映像でした。

8、いちごが染まる

初めて聴いた曲でしたが、凄い世界観のある曲でした。

ちょっと抑えた空気で2曲。

9、それはちょっと

かなり優しいテンポのアレンジ。
スクリーンにはピンボケしたようなカラフルな花火が写ってました。
個人的にはこの日3本指に入るくらい、感動のシーンでした。
涙無くしては聴けませんでした。


・・・つづく

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