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探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海

2016年06月09日 | 映画
探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海
を観ました。


天才的頭脳で幾つもの難事件を解決してきた脳科学者・御手洗の元に編集者の小川みゆきが訪ねてきて、小説家・石岡のネタにするための未解決事件の情報を持ってくる。
御手洗は6体もの遺体が流れ着いた死体島と呼ばれる事件に関心を持ち、そこに向かう。
死体は瀬戸内海の海流に乗り、元々は広島県福山市から来ていることを突き止める。
しかしそこで外国人女性変死事件、比家誘拐殺人事件が相次いで発生し、さらに水竜の目撃情報が世間を賑わせていた。
一方、福山市立大学准教授の滝沢加奈子は、近年発見された福山藩主・阿部正弘に関する新資料の古文書に記されていた〈星籠〉について調べ始めた頃から、身の回りで不穏な出来事が起こるようになっていた。


和泉聖治監督作品です。
相棒シリーズの監督ですね。

相棒同様、かなり重厚でボリューム感のある作品でした。

よくぞここまでの謎要素を一本のこの尺の映画に収めたな、と感心しました。
中盤過ぎまでかなり謎めいたまま、そして意味深なシーンの印象が残ったままで。
本当に全部の謎が回収されるのかしら?と少々不安になるほどでした。

しかし終盤は結構駆け足な感じで、ご都合主義的に次々と謎が回収されました。
そしてそのオチは謎の提供には見合わないちょっと冷めるものでありました。
決して悪くは無いですが、謎の提供が強すぎたのでオチが弱く感じました。
とかく水竜の謎は大オチになっていましたが、映像的にも演出的にも結構しょぼい結末でした。

それにしてもあまりに無関係に思える事件が次々と繋がるのは見事でしたね。
偶然が重なったり、黒幕が操作してたりと。

一つの事柄が証言する人間によって全く違う内容になるのは良かったです。
それぞれが思い込んでいた真実が違っているので。

御手洗があまりに賢くて、そんなかなりの謎の数々をさらさらと解決していくのは良かったです。
謎のボリューム感もなかなかなので無駄にウロウロするより見心地は良かったです。
自分もこれくらい賢くなりたいと思いました。

主演の御手洗は玉木宏が演じていました。
いつまで経っても結構苦手ですが、いい加減この手の役ははまり役ですね。
賢くてスマートで完璧な男って感じで。

その相棒的な助手的なポジションの女の子を広瀬アリスが演じていましたが、
相変わらず可愛いですね。
根明な天真爛漫さはいつもながら観ていて気持ちが良いです。
この子の演技目当てでも見る価値はあったかもですね。

久々に吉田栄作を観ましたがすっかりオーラは無くなった感じです。
正直、もっと存在感の強い役者さんを使った方が良かった様な気はします。

石田ひかりの演技も久々に観ましたが、意外に良い感じのおばさんになってきたと思います。

小倉久寛が刑事役のボスでしたが、コレも微妙でしたが意外にありでした。

不思議なキャスティングの映画ではありましたが、それほど功を奏してはいませんでした。

要潤、谷村美月などは普通でした。

物語の複雑さはなかなかでしたが解答編があっさり過ぎましたかね。


そんなわけで5点です。

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