マネーモンスター
を観ました。
司会者リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)の軽快なトークと財テク情報で高視聴率を稼いでいるTV番組「マネーモンスター」。番組ディレクターであるパティ(ジュリア・ロバーツ)はセットの陰に潜む不審者に気がつく。突然鳴り響く銃声。犯人(ジャック・オコンネル)が銃を手にリーを人質にとり、番組がジャックされた。
株の情報操作が意図的に行われ、全財産を失くしたとTVを通じて視聴者に訴える犯人。その原因は、数日前のO.Aでリーが発した情報だった。犯人の主張の中で、リーは自分自身も誤情報を無自覚にタレ流していたことに気づく。一体何が起きているのか―。
ウォール街の闇に封じ込まれた情報操作を暴くため、リーは人質から"共犯"へと立場を逆転させる。一方で警察の銃口は彼らに狙いを定めていた。事件の中継を通じて、徐々に見えてくる”真実”。その核心が暴かれようとしたとき、彼らと全米の視聴者が直面する、知ってはならない「結末」とは―。
女優として有名なジョディ・フォスター監督作品です。
彼女の監督作品をまともに観るのは初めてだと思います。
予告編をよく観てきましたが、それほど食欲をそそる内容ではありません。
ジャック・オコンネル演じる番組をジャックする若者、彼がもう少し深みのある人間だと良かったのですが。
低学歴、素行不良、ギャンブル好きで低所得、感情的で暴力的な性格です。
ただひたすら拳銃と爆弾で脅して脅して番組をジャックします。
しかし、根は臆病で無計画です。
それが逆に怖さと緊張感を生み出してはいましたが。
そんな若者が運搬のフリして警備を二箇所くらいすんなり通ってしまうのは、
いくらなんでも不用心過ぎる気がしました。
爆弾を詰め込んだ箱を2つ抱えて撮影スタジオまですんなり入ります。
日本じゃ考えられないでしょうがアメリカならもっと警備はきつそうだと思うのですが。
そのような点からイマイチ設定にリアルさを感じず入り込みにくかったです。
ジョージ・クルーニーは近年幅広く益々活躍していますが、
今作ではお調子者の司会者を演じています。
派手なパフォーマンスでオススメの株やダメな株を紹介するバラエティ番組です。
時々いいますが、自分はアメリカ人のビジネスマン気取りたちが、
エリート気取ってマネーゲームしているのは非常に嫌いです。
本質的に何の創造も行われて居ないのに、お金をあちこちに動かすだけで膨大な利益を作るのは、
近代社会の酷く不健全な要素だと思います。
この主人公がまさにそれを代弁している感じです。
最終的にアホな犯人の行動がこの人の心を動かすのがテーマでしょうか。
しかし上記の通り根本的に納得してない部分があるのでやはり同罪に思います。
すっかりいい感じのおばさんになってきたジュリア・ロバーツが番組のプロデューサーを演じています。
元々かなり魅力的で存在感強い個性的な女優ですが、
おばさんになってきてもやっぱりその魅力は色褪せないですね。
ジョージ・クルーニー演じる司会者と衝突しながらも過激な演出を生み出していました。
リーダーシップを上手く発揮してスタッフを助けていました。
ただし、コレまた自分の嫌うテレビマン的な人間でした。
犯人役は最近ちょいちょい見かけるジャック・オコンネルでした。
自分が投資した企業の株が企業の不手際で大暴落したのを陰謀だと言いはり無茶苦茶をします。
賢くないけど真っ直ぐなアピールで意外にも真相を暴く大きなきっかけとなってしまいます。
その企業に踊らされアピールしていたジョージ・クルーニーさえ改心させてしまいます。
ピストルで支配するアメリカ人的短絡的な発想の設定で全然入り込めませんが、
マネーゲームの闇にメスを入れるいいテーマだとは思います。
近年この手のテーマが多い気がしますが、
やはりウォール街などで働いている世の中の価値を操作している人たちは不健全に思ってしまいます。
ラストには勿論的などんでん返しと真相がありますが、
そこまで痛快な真相ではありません。
ただ全米注目の生中継の中でその真実がさらされる痛快さはありました。
同じ様なテーマを暴力抜きで描けたら結構名作になったかもと思えました。
そんなわけで6点です。
を観ました。
司会者リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)の軽快なトークと財テク情報で高視聴率を稼いでいるTV番組「マネーモンスター」。番組ディレクターであるパティ(ジュリア・ロバーツ)はセットの陰に潜む不審者に気がつく。突然鳴り響く銃声。犯人(ジャック・オコンネル)が銃を手にリーを人質にとり、番組がジャックされた。
株の情報操作が意図的に行われ、全財産を失くしたとTVを通じて視聴者に訴える犯人。その原因は、数日前のO.Aでリーが発した情報だった。犯人の主張の中で、リーは自分自身も誤情報を無自覚にタレ流していたことに気づく。一体何が起きているのか―。
ウォール街の闇に封じ込まれた情報操作を暴くため、リーは人質から"共犯"へと立場を逆転させる。一方で警察の銃口は彼らに狙いを定めていた。事件の中継を通じて、徐々に見えてくる”真実”。その核心が暴かれようとしたとき、彼らと全米の視聴者が直面する、知ってはならない「結末」とは―。
女優として有名なジョディ・フォスター監督作品です。
彼女の監督作品をまともに観るのは初めてだと思います。
予告編をよく観てきましたが、それほど食欲をそそる内容ではありません。
ジャック・オコンネル演じる番組をジャックする若者、彼がもう少し深みのある人間だと良かったのですが。
低学歴、素行不良、ギャンブル好きで低所得、感情的で暴力的な性格です。
ただひたすら拳銃と爆弾で脅して脅して番組をジャックします。
しかし、根は臆病で無計画です。
それが逆に怖さと緊張感を生み出してはいましたが。
そんな若者が運搬のフリして警備を二箇所くらいすんなり通ってしまうのは、
いくらなんでも不用心過ぎる気がしました。
爆弾を詰め込んだ箱を2つ抱えて撮影スタジオまですんなり入ります。
日本じゃ考えられないでしょうがアメリカならもっと警備はきつそうだと思うのですが。
そのような点からイマイチ設定にリアルさを感じず入り込みにくかったです。
ジョージ・クルーニーは近年幅広く益々活躍していますが、
今作ではお調子者の司会者を演じています。
派手なパフォーマンスでオススメの株やダメな株を紹介するバラエティ番組です。
時々いいますが、自分はアメリカ人のビジネスマン気取りたちが、
エリート気取ってマネーゲームしているのは非常に嫌いです。
本質的に何の創造も行われて居ないのに、お金をあちこちに動かすだけで膨大な利益を作るのは、
近代社会の酷く不健全な要素だと思います。
この主人公がまさにそれを代弁している感じです。
最終的にアホな犯人の行動がこの人の心を動かすのがテーマでしょうか。
しかし上記の通り根本的に納得してない部分があるのでやはり同罪に思います。
すっかりいい感じのおばさんになってきたジュリア・ロバーツが番組のプロデューサーを演じています。
元々かなり魅力的で存在感強い個性的な女優ですが、
おばさんになってきてもやっぱりその魅力は色褪せないですね。
ジョージ・クルーニー演じる司会者と衝突しながらも過激な演出を生み出していました。
リーダーシップを上手く発揮してスタッフを助けていました。
ただし、コレまた自分の嫌うテレビマン的な人間でした。
犯人役は最近ちょいちょい見かけるジャック・オコンネルでした。
自分が投資した企業の株が企業の不手際で大暴落したのを陰謀だと言いはり無茶苦茶をします。
賢くないけど真っ直ぐなアピールで意外にも真相を暴く大きなきっかけとなってしまいます。
その企業に踊らされアピールしていたジョージ・クルーニーさえ改心させてしまいます。
ピストルで支配するアメリカ人的短絡的な発想の設定で全然入り込めませんが、
マネーゲームの闇にメスを入れるいいテーマだとは思います。
近年この手のテーマが多い気がしますが、
やはりウォール街などで働いている世の中の価値を操作している人たちは不健全に思ってしまいます。
ラストには勿論的などんでん返しと真相がありますが、
そこまで痛快な真相ではありません。
ただ全米注目の生中継の中でその真実がさらされる痛快さはありました。
同じ様なテーマを暴力抜きで描けたら結構名作になったかもと思えました。
そんなわけで6点です。