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「ごらん、世界は美しい」

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テッド・バンディ

2019年12月31日 | 映画
テッド・バンディ
を観ました。


1969年、ワシントン州シアトル。
テッド・バンディ(ザック・エフロン)とシングルマザーののリズ(リリー・コリンズ)とは、あるバーで恋に落ちる。
素晴らしい出逢いの一日から始まり、デッド、リズと彼女の幼い娘モリーの三人は、幸福を絵に描いたような家庭生活を築いていく。
しかしその運命は一変。
テッドが信号無視で警官に止められた際、車の後部座席に積んでいた道具袋を疑われて逮捕されてしまう。
マレーで起きた誘拐未遂事件の容疑だった。
またその前年にも女性の誘拐事件が起きており、キング郡警察の発表によると、目撃された犯人らしき男の車はテッドの愛車と同じフォルクスワーゲン。
新聞に公表された似顔絵は、テッドの顔によく似ていた。
突然の事態に混乱するリズ。
テッドはすべてまったくの誤解だと説明するが、次第に、いくつもの事件の真相が明らかになっていき・・・。


ジョー・バリンジャー監督です。

シリアルキラーの語源となった伝説的猟奇殺人犯の伝記映画です。
この人の存在はテレビで観たことあるので知っていましたが、詳しくは知らなかったので勉強がてら観てみました。
案の定良い勉強になりました。

この手のテーマの作品にしては結構独特な描写で。
サスペンスな印象も無ければ残虐なシーンも無いです。
ただただ幸せな序盤と、突如逮捕される展開。
そしてただただ無実を主張する法廷ものにとなっていきます。

普通に見ると善良な男が無実の罪で捕まって必死に弁護するような映画です。
邦画でいうと”それでもボクはやってない”みたいな。
結構パフォーマンスが強くて、周囲との軋轢もあるので自ら窮地に向かう印象はありました。

ハンサムで賢くて堂々としていて、自分で自分を弁護するという非常にインパクトある犯罪者でしたね。
ひたすら無実を訴える様はただの冤罪映画にしか思えませんでしたが。

終盤にはそれなりにどんでん返しはあり、それは結構意外な切り口で。
この映画自体は明確な答えを出さずに観客に委ねる要素もありますが。
エピローグで普通に事件の概要がわかるので親切さは感じました。

主人公はザック・エフロンでした。
一昔前はアイドルという印象でしたがすっかりと本格派の俳優になりましたね。
どんどんいい役をやるようになり、本格的作品に出るようになり、ついに連続殺人犯まで演じるようになりましたね。
汚れ演技もあり惨めな部分もあり非常に良い演技だったと思います。
エピローグに出てくる本人を観たら結構近くてはまり役だと思いました。

好みのリリー・コリンズがヒロインでした。
子役のイメージが強いですがすっかり成長して今作ではシングルマザーの役でした。
ただ童顔なのでまだまだ母親役は早い気もしました。

ジョン・マルコヴィッチが裁判官で非常に冷静な判断で裁判を進めていて。
それは映画の進行にももちろん大きく影響するので。
感情を全然出さずに正論を言う、とても良い演技でした。

カヤ・スコデラーリオがもうひとりの恋人役でした。
最近いろんな映画で見かけますがルックスのインパクトがあって良いです。
今作はちょっと悪い印象の役でしたがそれも素晴らしいなりきりでした。

猟奇殺人犯の法廷ものという結構新しさのある映画で見応えありました。


そんなわけで7点。

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