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ペット・セメタリー

2020年01月24日 | 映画
ペット・セメタリー
を観ました。


家族と田舎に引っ越した医師ルイス。
新居の裏には謎めいた動物の墓地”ペット・セメタリー”があった。
ある日、飼い猫が事故にあうと、墓地を越えた奥深くの森で猫を埋葬する。
しかし次の日、凶暴に豹変した猫が姿を現した。
その地は、先住民が語り継ぐ秘密の森だったのだ。
そして迎えた娘エリーの誕生日、彼女は交通事故で帰らぬ人に・・・。
果たしてルイスの取った行動とはーーー。


ケヴィン・コルシュ&デニス・ウッドマイヤー監督です。

自分が子供の頃にも同名のホラー映画がありましたが見ていません。
そのリメイクというか同じ作品っぽいです。

説明が省かれたようにいきなり田舎に引っ越してくるところから物語が始まっていました。
続編なのかな?とおもうくらいなにか既に起きてる空気感強い始まりでしたが特にそういうわけではありませんでした。

いい感じに不気味さを助長する序盤。
僕の嫌う意味なく脅かすためだけのいきなりドーン!は少ないですがちょっとありました。

娘を愛するあまり娘が可愛がる愛猫の死を受け入れられない主人公。
隣の敷地に住む老人が教えてくれる謎すぎる儀式。
死体が蘇るという禁断の儀式をやるが帰って来るのは凶暴になった猫。

これが見事に良いフリになっていて次は我が子という。
そりゃあその儀式はやりますよね。
妻にも黙ってお隣さんにも黙って夜中にこっそり儀式を行う背徳感は結構好きでした。

そこからはもう完全に崩壊した世界観で悪いことしか起きないです。
そして畳み掛けるように恐ろしい展開が続いていきます。
終盤の終盤にはもうどうなるかはわかりますが、ショッキングなラストシーンへと続きます。
数日前まで幸せ絶頂だった家族の成れの果て。
かなり素晴らしいインパクトのオチでした。
スティーブン・キングらしい救いのない物語でした。
辛くても死のほうが良いという、かなり深いメッセージでした。

痛々しい残虐描写は結構あるので見ていてしんどいシーンもありました。
怖さを表現するには必要だったでしょう。

時々不思議な超自然的な描写があって気になりましたがそこは特に回収もなく世界観作りの演出でした。

主演はジェイソン・クラークでした。
近年大作の出演が多く、今作の主演としてはかなり最適だと思いました。
ネガティブな病んだ演技させるとピカイチですね。
近年はホラーのイメージもまあまあありますね。
密かに今結構トップクラスに売れっ子な感じですね。

妻役はエイミー・サイメッツでした。
エイリアン・コヴェナントに出てたみたいですが覚えてなかったです。
結構印象的で映画女優らしさが強くて結構良かったです。

秘密を知るお隣のおじいさんをジョン・リスゴーが演じていました。
ベテランならではの渋さで作品に良いスパイスを与えていました。

娘役をジェテ・ローレンスって子が演じていました。
このキャスティングは作品のテイストに大きく関わるので肝となる非常に大きな役どころでしたが素晴らしかったです。
正常時からちょっと不気味さがあってほのぼのシーンでも不安感を煽る素晴らしさでした。
将来は演技派として活躍しそうな、天才子役の雰囲気でした。

狭い世界観でコンパクトで完成度の高いホラー映画でした。


そんなわけで6点

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