もののけ姫

もののけ姫
を観ました。


非常に好きな作品です。
「ジブリで一番好きな映画は？」的な質問にはずっとコレを挙げて来ました。
子供の頃から沢山映画を見てきましたが、同じ映画に二度お金を使わないというルールをずっと掲げていました。
映画館で2度見ない、映画館で見たものをレンタルしない、映画館で見たもののVHS・DVDを買わない、など。
長年このルールでやってた中、唯一そのルールを破った映画でもありました。

映画館に二度見に行きVHSも買いました。
まだシネコンと普通の映画館が半々の時代で。
昔タイプの映画館にデートで行った思い出が懐かしいです。

この作品は宮崎駿作品でも風の谷のナウシカに匹敵するほど情熱がほどばしっていますね。
ジブリのロゴが出ている時の和太鼓みたいな「ドン！ドン！」からもうテンション上がります。

そしてホラーくらい怖い描写で圧倒的な掴み。
そこからハイテンポでのロードムービーです。

ようやく目的地のたたら場に付くと様々な登場人物たちの思惑が交錯する見事な展開です。
冒頭に曇りなき眼で見極める、というメッセージの通り。
勧善懲悪ではない皆がそれぞれの正義を掲げる中で主人公が自分の行為を決定していくさまは凄いですね。

独りの人間の脳がこんな壮大な作品を作れることが恐ろしいです。
世界設定もキャラクター設定も。
声優のクオリティも凄いです。

当時から言ってましたが、もののけが話せるのにトップオブトップなシシ神ががっつり動物な感じなのが独特過ぎますね。
ディダラボッチの大きさはジブリ作品最大な気がするし。
とにかく世界設定の凄さが圧巻過ぎます。

現代社会の縮図みたいな人類文明の歩めへのアンチテーゼのような。
深いメッセージをわかりやすく伝えますね。

結局この後は難解なキュビズムみたいな作品になっていくので。
ちゃんとまとまっていた作品の最後としては非常に素晴らしい、紛れもなく日本アニメの金字塔だと思いますね。


そんなわけで11点。
（10点満点）