メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ホットギミック ガールミーツボーイ

2019年07月01日 | 映画
ホットギミック ガールミーツボーイ
を観ました。


都内のマンションに住む女子高生・成田初は、優しい兄・凌、元気な妹・茜と両親と、ごく普通の家庭で暮らしていた。
ある日、茜に頼まれて内緒で購入した妊娠検査薬を、同じマンションに住む橘亮輝に知られてしまう。
バラされたくなければ“奴隷”になれ、という条件を突き付けられ、その日を境に初は亮輝の無茶な命令に振り回されるようになる。
そんな時、小学校の時に突然転校してしまった幼馴染・小田切梓がマンションに帰ってくる。
今や人気雑誌モデルとして第一線で活躍する梓が、昔と変わらず自分を守ろうとしてくれるその姿に初は自然と心惹かれ、2人は遂に付き合うことに。
幸福感に溶けてゆく初だったが、ある夜、彼の本当の目的を知ってしまう。
動揺し、深く傷ついている初を心配し、常に寄り添い愛情を注いでくれたのは兄の凌だ。
昔から兄としての優しさも絶やさず、しかし凌も知られざる秘密を抱えていた。
3人の男性との恋に揺れ動きながら、少しずつ自分の中に芽生える本当の気持ち。
初は悩みながらも1つの答えに辿り着く。
喜び、痛み、迷いの先にある、物語の最後に彼女が見出した、その想いとは―――。


山戸結希監督です。
溺れるナイフはとても好きな作品です。

若手で先鋭的で女性でオリジナリティを発揮するには十分の要素を持っている監督だと思っています。
うっすらテレビでドキュメンタリーを観ましたが新時代の監督って感じはします。

今作も少女漫画原作みたいですがもちろん読んだことはありません。

冒頭からかなりスタイリッシュで先鋭的でハイスピードなカット割りで複数の人間を同時刻的に描いていました。
ジェットコースターに乗るかのような、掴みとしてはなかなかでした。
そしてその方針はこの映画通してずっとそうでした。
かなり新しい作り方をしていたと思います。
ロケーションもかなり印象的な場所ばかりで不思議と極彩色な世界観を感じさせました。
アングルや距離感もとても印象的でした。

ただちょっとそれ風を狙っている感じが強く、それの全てが効果的だったとは思いにくいです。
作品と撮影手法がマッチしていないのかも知れなかったですし。
個人的には斬新な手法だし好みなのですが、ただ単に見にくいと思うシーンも多かったです。
見にくさに意味があれば良いんですけどね。
個人的なタイミングですが、その辺は長久充監督の「WE ARE LITTLE ZOMBIES」あまりに完璧だったので。
それと比べやすい作風で、比べると明確な差を感じてしまいました。

完全に若者の世界観の内容でした。
ちょっと自分ならばめちゃくちゃNGな感じの優柔不断な主人公です。
いい子のようですがもじもじしてて正義のようで誰の言うことも聞いてしまう超ドMなエロい女の子像でした。
この手の女の子が一番タチ悪くて一番男を狂わせる気がします。
序盤からビッチ、ヤリマン、淫乱、みたいな謂れのないバッシングを受けていてかわいそうに思いましたが。
途中からはそうとしか思えない女の子で見ていてまるで共感できずひたすらイライラでした。
それが作りての狙いならばまんまとハマりました。

ヤリたいとかヤラせろとか、裸見せてとかナチュラルに言うのも生々しくて良かったです。
映画やドラマでは綺麗事しか見せないですが、高校生の恋愛なんて実際はこんなやり取りですからね。

一番大きなネガティブポイントは堀未央奈のルックスがそこまで可愛くないことですかね。
ここにもじもじ系が出来る可愛い女優さんを入れてたらかなりたまらない作品になったかも知れません。
でも逆にコレくらいの女の子をキャスティングしてるから妙な生々しさがあるとも言えますが。
美形の女の子って逆に高嶺の花として男は近づきにくいものですからね。
コレくらいの雰囲気の弱々しい女の子はグイグイ男に迫られてしまうものですね。
そして男も、あいつが行ったなら俺も、みたいな気持ちになりそうな感じです。
それが狙いならばなかなかハイレベルで見事に達成していたと思います。

映像はかなり斬新ですがやっているストーリーはごくごく一般的な青春ラブロマンスなのでそこまで印象的な展開はありません。
普通のやり取りを大げさに表現しているといえばそんな感じです。
会話やらやり取りは非常にイタイやつでした。

堀未央奈はまともな演技はほぼ初めて観ましたが今の所アイドルの副業演技という印象です。
ルックスも女優としてはさほど優れているとは思えませんが乃木坂46らしい独特の魅力はあります。
いかにも乃木坂って感じのルックスですね。
女優業に進出してくるとことごとく好きになってしまう乃木坂46ですがこの子はまだペンディングです。

清水尋也は青春映画やドラマでは引っ張りだこでどの作品でも非常にインパクトを残してきた印象です。
今作もちょいワルな男の子でらしさは非常に出ていました。
ドSな感じでドMな主人公とは不思議とマッチしていました。
かなりのモラハラでしたが。

幼馴染でモデルの板垣瑞生はいかにもな王子様キャラでした。
清水尋也とはまた違ったタイプでわかりやすく恋敵で。
そういえばこの二人はソロモンの偽証でも激しくやりあっていましたね。
時を経てまたこういう関係性の役をやってるのはなんか素敵だと思いました。
金髪になっていたのでだいぶ印象は違っていましたが。

間宮祥太朗が血の繋がらない兄役でまた不思議な関係性での恋敵でした。
なんか大人でクールな役でしたが今やコミカルな役のイメージは強いです。

桜田ひよりはなかなか継続して活躍していますね。
今作ではちょっとぶっ飛んだ役でしたがそういうのが似合います。

久々に観た反町隆史はちょっとの出番でしたがかっこよかったです。

大好きな吉岡里帆が何故か非常に贅沢な使い方をされていました。
この子は非常に優れたルックスしているので勘違いされそうですが演技派ですね。

ちょっと期待値が高かったかもですね。
先鋭的なのをやろうとしたのは評価出来ますがそれが成功していたかは微妙でした。


そんなわけで5点。
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