今日も嫌がらせ弁当
を観ました。
シングルマザーのかおりは、自然と人情が豊かな八丈島で、次女の双葉と暮らしている。
可愛い娘が高校生となり反抗期に突入、話しかけても返事すらしない。
かおりは娘の嫌がる“キャラ弁”を作り続けて逆襲するが、やがてそのお弁当は、母から娘への大切なメッセージへと変わっていく。
娘もまた「ウザい」とぼやきながらも、何かを受け取るように一口も残さず食べ続ける。
塚本連平監督です。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争は大好きな作品です。
それ以降はあまり高評価作品はありません。
今作はブログが原作のノンフィクションらしいです。
そういうブログがあったことは知りませんが非常に良い題材だと思いました。
予告編などを見て正直期待値は低かったのですが非常にいい映画でした。
設定以上にただただ子を思う親の愛と、不器用ながらそれを受け止める娘。
人が死んだりするわけでもないのにこんなに泣ける映画は久々な気がしました。
人が死なないのに泣ける映画は好きです。
冒頭から漫画やイラストでポップにコミカルに八丈島の紹介をしたり、塚本連平監督らしい遊び心は各所に感じました。
嫌がらせの為という名目で嫌がらせなキャラ弁を作り始め、徐々にそこにメッセージを込めていく。
嫌がらせの為なのに毎晩遅くまでキャラ弁の構想を練ったり仕込みをしたり。
ただでさえシングルマザーで仕事を掛け持ちしているのに。
そんなキャラ弁が喋ったり動いたりのお遊び演出もこの作風にはあっていたと思います。
ただ強烈に反抗期を迎えて口を聞かないしとにかく反抗的な次女。
その不思議な反抗心からお弁当は毎日ちゃんと食べます。
どんなに反抗されても折れずに娘と向かい合い、娘の悩みにも向かい合う母。
篠原涼子の名演もありとにかく感動的でした。
そして作品のテンポもよくて退屈する時間も無く非常に見心地が良かったです。
そして3年間という適量な時間経過、もちろん高校3年間のことですが。
それが良い感動になりました。
徐々に卒業式に迫っていく中のお弁当のメッセージ。
適度にトラブルやアクシデントがあり、それを感動的に乗り越えつつ。
正直結構ハードルが上がりきった最後のキャラ弁、どうするのか?とこちらが心配になるほどでしたが。
見ていて「このハードル越えられるかな?」と気が気でなかったです。
ところが見事にその上を越えてきて迂闊にも泣いてしまいました。
ベタですが、自分も高校時代に母にお弁当を作ってもらっていたので、今考えるとめちゃくちゃありがたいことだなと思い知らされます。
この映画の主人公のように起こされるまで起きずにふてくされたりしながら当たり前にお弁当を持っていっていましたが。
母がどれだけそこに労力を費やしていたか、それを実行出来るだけの愛を抱いていたかを考えてしまいました。
大人になってしまった多くの人々がそんな事を思い出して涙してしまうと思います。
この映画ではもちろん映画化に値するだけの更に強烈な行為ですが、それでも色んな人々が母の愛を思い出し感動するきっかけになるのではないでしょうか。
八丈島の綺麗な風景も非常に素晴らしいスパイスでした。
主に篠原涼子と芳根京子の演技合戦のようなやり取りが大きな感動を生んでいます。
設定などで興味を抱いたりそうでなかったりするでしょうが、演技にフォーカスして興味を抱くべき作品です。
主演の篠原涼子は見事な母親っぷりでした。
年齢的にも綺麗で若く見えるお母さんとしては非常に良い感じで、良い年の重ね方してると思います。
とにかくバイタリティあって、反抗期の娘にちょっと迷いつつもやはり強い心でとことんやり抜く感じは素晴らしかったです。
大抵の日本人が感動してしまう母親像だったと思います。
自分も常にそうなのですが、この母親の偉大な愛情って言葉や作品にするのは非常に難しいことだと思います。
恋愛や病死などを描くより単純に難易度高いと思うのですがかなり上質にやりきっていたと思います。
ダブル主演と言っていいくらいの芳根京子ですがコレまた素晴らしかったです。
可愛いルックスに目が行きがちですが、非常に演技力がありますね。
童顔なので中学生役も高校生役も全然違和感無く見れました。
母親のことが嫌いなのでは無いのにどうしても衝突してしまうことへの葛藤はよく伝わりました。
反抗期ってこういう感じだなととても説得力ありました。
長女役の松井玲奈が2人の中立で仲介役のようなポジションで。
暖かくおおらかに二人を見守る様がとてもいい感じでした。
今まであまりピンと来たことが無かったですが今作で見直しました。
東京で主人公のブログの熱狂的な読者となりそれを参考にするシングルファーザーを佐藤隆太が演じていました。
いいお父さん役にはピッタリです。
作品全体通して優しくて良い人なキャスティングが目立って誰も傷つかない映画を象徴していました。
予想外に泣けたいい映画でした。
なんか人に勧めたくなる映画でした。
そんなわけで8点。
を観ました。
シングルマザーのかおりは、自然と人情が豊かな八丈島で、次女の双葉と暮らしている。
可愛い娘が高校生となり反抗期に突入、話しかけても返事すらしない。
かおりは娘の嫌がる“キャラ弁”を作り続けて逆襲するが、やがてそのお弁当は、母から娘への大切なメッセージへと変わっていく。
娘もまた「ウザい」とぼやきながらも、何かを受け取るように一口も残さず食べ続ける。
塚本連平監督です。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争は大好きな作品です。
それ以降はあまり高評価作品はありません。
今作はブログが原作のノンフィクションらしいです。
そういうブログがあったことは知りませんが非常に良い題材だと思いました。
予告編などを見て正直期待値は低かったのですが非常にいい映画でした。
設定以上にただただ子を思う親の愛と、不器用ながらそれを受け止める娘。
人が死んだりするわけでもないのにこんなに泣ける映画は久々な気がしました。
人が死なないのに泣ける映画は好きです。
冒頭から漫画やイラストでポップにコミカルに八丈島の紹介をしたり、塚本連平監督らしい遊び心は各所に感じました。
嫌がらせの為という名目で嫌がらせなキャラ弁を作り始め、徐々にそこにメッセージを込めていく。
嫌がらせの為なのに毎晩遅くまでキャラ弁の構想を練ったり仕込みをしたり。
ただでさえシングルマザーで仕事を掛け持ちしているのに。
そんなキャラ弁が喋ったり動いたりのお遊び演出もこの作風にはあっていたと思います。
ただ強烈に反抗期を迎えて口を聞かないしとにかく反抗的な次女。
その不思議な反抗心からお弁当は毎日ちゃんと食べます。
どんなに反抗されても折れずに娘と向かい合い、娘の悩みにも向かい合う母。
篠原涼子の名演もありとにかく感動的でした。
そして作品のテンポもよくて退屈する時間も無く非常に見心地が良かったです。
そして3年間という適量な時間経過、もちろん高校3年間のことですが。
それが良い感動になりました。
徐々に卒業式に迫っていく中のお弁当のメッセージ。
適度にトラブルやアクシデントがあり、それを感動的に乗り越えつつ。
正直結構ハードルが上がりきった最後のキャラ弁、どうするのか?とこちらが心配になるほどでしたが。
見ていて「このハードル越えられるかな?」と気が気でなかったです。
ところが見事にその上を越えてきて迂闊にも泣いてしまいました。
ベタですが、自分も高校時代に母にお弁当を作ってもらっていたので、今考えるとめちゃくちゃありがたいことだなと思い知らされます。
この映画の主人公のように起こされるまで起きずにふてくされたりしながら当たり前にお弁当を持っていっていましたが。
母がどれだけそこに労力を費やしていたか、それを実行出来るだけの愛を抱いていたかを考えてしまいました。
大人になってしまった多くの人々がそんな事を思い出して涙してしまうと思います。
この映画ではもちろん映画化に値するだけの更に強烈な行為ですが、それでも色んな人々が母の愛を思い出し感動するきっかけになるのではないでしょうか。
八丈島の綺麗な風景も非常に素晴らしいスパイスでした。
主に篠原涼子と芳根京子の演技合戦のようなやり取りが大きな感動を生んでいます。
設定などで興味を抱いたりそうでなかったりするでしょうが、演技にフォーカスして興味を抱くべき作品です。
主演の篠原涼子は見事な母親っぷりでした。
年齢的にも綺麗で若く見えるお母さんとしては非常に良い感じで、良い年の重ね方してると思います。
とにかくバイタリティあって、反抗期の娘にちょっと迷いつつもやはり強い心でとことんやり抜く感じは素晴らしかったです。
大抵の日本人が感動してしまう母親像だったと思います。
自分も常にそうなのですが、この母親の偉大な愛情って言葉や作品にするのは非常に難しいことだと思います。
恋愛や病死などを描くより単純に難易度高いと思うのですがかなり上質にやりきっていたと思います。
ダブル主演と言っていいくらいの芳根京子ですがコレまた素晴らしかったです。
可愛いルックスに目が行きがちですが、非常に演技力がありますね。
童顔なので中学生役も高校生役も全然違和感無く見れました。
母親のことが嫌いなのでは無いのにどうしても衝突してしまうことへの葛藤はよく伝わりました。
反抗期ってこういう感じだなととても説得力ありました。
長女役の松井玲奈が2人の中立で仲介役のようなポジションで。
暖かくおおらかに二人を見守る様がとてもいい感じでした。
今まであまりピンと来たことが無かったですが今作で見直しました。
東京で主人公のブログの熱狂的な読者となりそれを参考にするシングルファーザーを佐藤隆太が演じていました。
いいお父さん役にはピッタリです。
作品全体通して優しくて良い人なキャスティングが目立って誰も傷つかない映画を象徴していました。
予想外に泣けたいい映画でした。
なんか人に勧めたくなる映画でした。
そんなわけで8点。