メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

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アルゴ

2012年10月30日 | 映画
アルゴ を鑑賞。


イラン革命真っ最中の1979年。
前独裁者のパーレビをアメリカがかくまった事から、イスラム過激派グループがテヘランのアメリカ大使館を占拠し、52人のアメリカ人外交官が人質に取られた。
だが占拠される直前、6人のアメリカ人外交官は大使館から脱出し、カナダ大使公邸に匿われる。
CIA救出専門家のトニー・メンデス(ベン・アフレック)は6人がカナダ大使館邸に隠れているのがバレるのは時間の問題だと、
彼らをイランから救出するため、『アルゴ』という架空のSF映画をでっち上げて6人をそのロケハンのスタッフに身分偽変させるという作戦をたてる。
アメリカ本土でも作戦を知る数人を除いてはみんなホントに映画が作られるものだと思うほどの徹底ぶり。
上官たちに無謀と笑われた作戦を遂に実行に移す。


ってお話。


ベン・アフレック監督・主演の映画です。
ノンフィクションです。

前作のザ・タウンがかなり好みだったので結構期待して観に行きました。

フワッとしか概要を知りませんでしたが、映画が始まって物語の触りを観て
「あーこういう系の話なんだー」と思いました。
こういう中東系のお話は嫌いじゃないので良かったです。

冒頭、漫画的にわかり易くイランの歴史の説明が入ります。
非常にわかり易く好感持てる入りでした。

こういう悪い人が居たのね、こういう独裁者が居たのね。
こうして国が利益を得たのね・・・等々簡単に学べました。

いつでも中東系の革命は過激で嫌ですね。
どうしてこういう事になってしまうのか?と悩ましいです。

ジョン・グッドマンがチェンバースという人を演じてました。
ジョン・グッドマンはバートン・フィンクで非常に脳裏に焼きつきましたが、
大体悪い役が多いですが今回はいい役で良かったです。
チェンバースって人は猿の惑星の特殊メイクを担当してたらしですが、
こんな作戦に迷わず参加して正義感の強い人だったんですね。

ベン・アフレックは監督と主演をこなしてますが、
演技の方は何だか渋くなってきていぶし銀な感じの演技でした。
監督の方は通常のシーンのリアルさは見事でした。
しかし、緊迫のシーンの緊迫感を出そう、出そうとしすぎて逆にかなり萎えてしまいました。
隠れて逃げるアメリカ人達と遠くで出し抜かれた事に気づく革命軍。
みたいなパターンの連続。
そんな絶妙のタイミングの繰り返しで全部逃れられるわけないやろが!
演出が過剰だ!とちょっとストレスでした。
非常に危険で巧妙な作戦は多くの工程で出来てるんですけど、
そのすべてがギリッギリ!
他にも引っ掛けの脅かしみたいのもちょいちょい入れてきて。
上記の手法と合わせて、
「びっくりした?びっくりした?ドキドキしたでしょ!ひっかかってドキドキしたでしょ!」
と馬鹿にされた気分にもなりました。
この辺は2時間サスペンスレベルの演出だったと思います。

ノンフィクション映画にこのわざとらしさはちょっと萎えます。

余りにおいしいノンフィクションの物語を手に入れたので大袈裟に描きたくてしょうがなかったといった印象でした。
何事もやりすぎはよくありません。


そんなわけで5点です。


近頃はこうした過去の事件を掘り下げる良いテーマが増加傾向にある気がします。

観てる最中「日本にもこんな事件あったな・・・」と必死に思い出してました。
帰って調べました。
在ペルー日本大使公邸占拠事件 ってヤツでしたね。
当時は毎日何時間もこのニュースでしたが、時間が経つとそんな事すら忘れがちですね。

コレもそろそろ上手に映画化して欲しいです。

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