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大統領の執事の涙

2014年03月02日 | 映画
大統領の執事の涙 を観た。


黒人差別が日常で行われていた時代のアメリカ南部。
幼いセシル・ゲインズは、両親と綿花畑で小作農として働いていた。
しかし、ある事件で親を失い、ハウス・ニガー(家働きの下男)として雇われる事に。
「ひとりで生きていく」
努力の末、見習いから高級ホテルのボーイになった青年は、
その仕事ぶりが認められ、遂にはホワイトハウスの執事となる。
キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争……
アメリカが大きく揺れ動いていた時代。
気づけば、歴史が動く瞬間を最前線で見続けることとなったセシル。
ホワイトハウスの執事として求められるもの、それはその空間の“空気になる”事。
国を揺るがす重要な会議に立ち会えば、存在を消して仕事をこなし、
黒人として大統領から質問をされれば、「求められる回答」で答え、
いつでも忠実に働き続ける。
心の中には黒人としての、そして身につけた執事としての“誇り”を持ちながら。
その姿が歴代大統領や共に働く仲間の信頼を勝ち取り、
さらには世間の【黒人への意識】を変えるきっかけともなっていく。
「世の中をよくするために、父さんは白人に仕えている」
彼の仕事に理解を示しながら、寂しさを募らせる妻。
父の仕事を恥じ、国と戦うため、反政府運動に身を投じる長男。
その兄とは反対に、国のために戦う事を選び、ベトナムへ志願する次男。
大統領の執事でありながらも、夫であり父であったセシルは、
家族と共にその歴史に翻弄されていく。
激動の時代の中、彼が世界の中心・ホワイトハウスで見たものとは?
そして人生の最後に流した、涙の理由とは―。


ってお話。


僕の好きなフォレスト・ウィテカー主演なので見てみました。

監督はリー・ダニエルズ。
チョコレートしか存じませんが、あれは名画でした。

またもやと言った感じで黒人テーマな物語です。

実話ベースなようで、テーマのチョイスは非常に興味深いものがありました。
この辺はタイトル含め英国王のスピーチ以降ちょっとしたジャンルになりつつある感じがあります。

演出は結構ドラマドラマしててあまりハイセンス系ではありませんでした。
上記のようにタイトル的に映画上級者向けっぽいタイトルではありますが、結構演出はベタでした。

この位置からアメリカの歴史を見守るってのは非常にいいと思いました。
大統領が変わる毎に変わる執事たちの暮らし。
でも執事たちは政治に干渉することはなく、と言うか政治を気にしてはいけなくてその場の空気にならねばならないという掟。
そして黒人執事たちは薄給で昇進も出来ないという人種差別が色濃い時代。
主人公の息子は黒人解放運動の主力として活動しトラブルだらけなど人種差別を考えさせる映画です。

アメリカも真の意味で自由の国になりつつあるのでしょうね。
黒人監督たちがこうして黒人差別映画を撮って普通に評価のレースに加われるようになったのですからね。

この映画内でも描かれているように黒人が人並みの権利を得るのは非常に大変だったと想像できます。
平等とは言え出世出来ない、給料が少ないなどはきっと今でもあるのでしょうね。

内容は興味深く、父と息子の確執という設定も僕好みではあります。
しかし演出はちょっとベタと退屈を行き来する感じで、
このテーマを扱うならばもう少しシュールでも良かったかな?という印象です。


そんなわけで5点です。


映画の最中びっくりするくらいイビキかいて寝てる客が居て地獄でした。
クライマックスにそいつのイビキもピークを迎え映画どころじゃなく、
終わった後皆さんが舌打ちしてました。

相当映画館行きますが、マナーって大事ですね。

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