終わった人
を観ました。
仕事一筋だった壮介は、翌日から時間を持て余してしまう。
公園、図書館、スポーツジムなど時間を潰すために立ち寄った先は、至る所に老人ばかり・・・。
美容師として忙しく働く妻・千草(黒木瞳)につい愚痴をこぼし、次第に距離を置かれてしまう。
このままではマズイと職探しを始めるも、高学歴・高職歴が邪魔をして思うように仕事が見つからない。
しまいには、千草や娘・道子(臼田あさ美)から「恋でもしたら?」とからかわれる始末。ある日、大学院で文学を学ぼうと思い立った壮介は、勉強の為に訪れたカルチャースクールの受付嬢・浜田久里(広末涼子)に想いを寄せるようになる。
さらに、通い始めたスポーツジムで知り合った新興IT会社ゴールドツリー社長・鈴木直人(今井翼)から会社の顧問になって欲しいと頼まれ、壮介の人生が大きく変わろうとしていた。
定年を過ぎて仕事に恋に、第二の人生を歩み出した壮介。
順風満帆に思えたのも束の間、次々と壮介の身に災難が降りかかってしまう。
そして、ずっと支えてくれていた千草からも愛想を尽かされ、「卒婚」を提案されるのだった。
中田秀夫監督です。
ホラー専門監督の印象なので驚きでしたが中田秀夫監督です。
ホラー監督としては、最近は若干スベってる感もありますが名作ホラーたちの評価は高いです。
ホームコメディのような映画も撮れるのは意外でした。
期待値は低めだったのですが、思ってたよりは良かったです。
朝に見に行ったので場内は年配の方が多かったですがかなり盛り上がっていました。
大人向けな上質なコメディでした。
そしてエリートの定年後の、セカンドキャリアの難しさというテーマ。
相当今の日本社会を反映したテーマだと思います。
自分の父親や母親をふと思い出すような。
確かにこの世代の人々の定年後の難しさはあるのでしょう。
プライド、キャリア、スペック、それらを抱えてセカンドキャリアを過ごす難しさを、
そして夫婦間の関係性の変化や、新たな恋やら。
コメディタッチながらも実に生々しさがありました。
定年の虚しさ、社交辞令感、ある種の葬式のような始まり。
序盤は、終わった人1日目、終わった人2日目、、、などとわかりやすく。
急に時間が出来てコンビニ弁当食べたり公園を散歩したり図書館行ったりする表現が素晴らしかったです。
状況描写としては実にうまい描写でした。
将来的に山田洋次監督みたいになるのでは?
って思うくらい完成度の高い社会派ホームドラマでした。
それを演じさせるのが舘ひろしというのが見事すぎましたね。
ダンディエリートから歳を重ねて身につけたしょぼくれオヤジ感。
そのギャップを今作でフルに発揮していましたね。
このキャリアに来て代表作と言っても良いような完成度だったと思います。
なんか賞レースで評価されてもいいくらいだと思いました。
妻役の黒木瞳はいくつになっても美しい、美魔女代表女優ですが。
今作では久々にそのアンチエイジングな美しさを発揮していました。
舘ひろしとの共演はちょっと意外にも思いましたが全然マッチしていました。
この世代で最高峰の美男美女夫婦でした。
舘ひろしが恋をする女性を広末涼子が演じていました。
黒木瞳同様衰えない美しさが素晴らしいです。
年々好きになっている気すらします。
特別ではなくよくいるような女性像で、ちょっと男を惑わすような面もあって。
なかなか生々しい女性でした。
娘役の臼田あさ美がなかなかいい味出してました。
普段あまり意識してないですがなかなか実力派ですね。
もっと評価されても良い女優さんだと思います。
名バイプレーヤーの田口トモロヲが小洒落たデザイナーのような役で。
親戚だけど存在感抜群な感じでいいキャラでした。
今井翼はやり手IT社長役でした。
役者としてイマイチ活躍出来ていない印象ですが、まあまあ妥当な仕上がりでした。
期待値低めだったせいか、いい意味で期待を裏切られました。
今後の中田秀夫監督のキャリアが気になる作品でした。
そんなわけで6点。
を観ました。
仕事一筋だった壮介は、翌日から時間を持て余してしまう。
公園、図書館、スポーツジムなど時間を潰すために立ち寄った先は、至る所に老人ばかり・・・。
美容師として忙しく働く妻・千草(黒木瞳)につい愚痴をこぼし、次第に距離を置かれてしまう。
このままではマズイと職探しを始めるも、高学歴・高職歴が邪魔をして思うように仕事が見つからない。
しまいには、千草や娘・道子(臼田あさ美)から「恋でもしたら?」とからかわれる始末。ある日、大学院で文学を学ぼうと思い立った壮介は、勉強の為に訪れたカルチャースクールの受付嬢・浜田久里(広末涼子)に想いを寄せるようになる。
さらに、通い始めたスポーツジムで知り合った新興IT会社ゴールドツリー社長・鈴木直人(今井翼)から会社の顧問になって欲しいと頼まれ、壮介の人生が大きく変わろうとしていた。
定年を過ぎて仕事に恋に、第二の人生を歩み出した壮介。
順風満帆に思えたのも束の間、次々と壮介の身に災難が降りかかってしまう。
そして、ずっと支えてくれていた千草からも愛想を尽かされ、「卒婚」を提案されるのだった。
中田秀夫監督です。
ホラー専門監督の印象なので驚きでしたが中田秀夫監督です。
ホラー監督としては、最近は若干スベってる感もありますが名作ホラーたちの評価は高いです。
ホームコメディのような映画も撮れるのは意外でした。
期待値は低めだったのですが、思ってたよりは良かったです。
朝に見に行ったので場内は年配の方が多かったですがかなり盛り上がっていました。
大人向けな上質なコメディでした。
そしてエリートの定年後の、セカンドキャリアの難しさというテーマ。
相当今の日本社会を反映したテーマだと思います。
自分の父親や母親をふと思い出すような。
確かにこの世代の人々の定年後の難しさはあるのでしょう。
プライド、キャリア、スペック、それらを抱えてセカンドキャリアを過ごす難しさを、
そして夫婦間の関係性の変化や、新たな恋やら。
コメディタッチながらも実に生々しさがありました。
定年の虚しさ、社交辞令感、ある種の葬式のような始まり。
序盤は、終わった人1日目、終わった人2日目、、、などとわかりやすく。
急に時間が出来てコンビニ弁当食べたり公園を散歩したり図書館行ったりする表現が素晴らしかったです。
状況描写としては実にうまい描写でした。
将来的に山田洋次監督みたいになるのでは?
って思うくらい完成度の高い社会派ホームドラマでした。
それを演じさせるのが舘ひろしというのが見事すぎましたね。
ダンディエリートから歳を重ねて身につけたしょぼくれオヤジ感。
そのギャップを今作でフルに発揮していましたね。
このキャリアに来て代表作と言っても良いような完成度だったと思います。
なんか賞レースで評価されてもいいくらいだと思いました。
妻役の黒木瞳はいくつになっても美しい、美魔女代表女優ですが。
今作では久々にそのアンチエイジングな美しさを発揮していました。
舘ひろしとの共演はちょっと意外にも思いましたが全然マッチしていました。
この世代で最高峰の美男美女夫婦でした。
舘ひろしが恋をする女性を広末涼子が演じていました。
黒木瞳同様衰えない美しさが素晴らしいです。
年々好きになっている気すらします。
特別ではなくよくいるような女性像で、ちょっと男を惑わすような面もあって。
なかなか生々しい女性でした。
娘役の臼田あさ美がなかなかいい味出してました。
普段あまり意識してないですがなかなか実力派ですね。
もっと評価されても良い女優さんだと思います。
名バイプレーヤーの田口トモロヲが小洒落たデザイナーのような役で。
親戚だけど存在感抜群な感じでいいキャラでした。
今井翼はやり手IT社長役でした。
役者としてイマイチ活躍出来ていない印象ですが、まあまあ妥当な仕上がりでした。
期待値低めだったせいか、いい意味で期待を裏切られました。
今後の中田秀夫監督のキャリアが気になる作品でした。
そんなわけで6点。