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ゴールド/金塊の行方

2017年06月04日 | 映画
ゴールド/金塊の行方
を観ました。


1981年。ネバダ州のリノ。
ケニー・ウェルス(マシュー・マコノヒー)は、祖父の代から続いていた採掘会社「ワショー社」の経営を任された。
それから7年後、会社の経営状態は悪化の一途をたどり、投資してくれる相手も激減。株価はゼロに等しくなる。自宅を失った彼は、恋人ケイ(ブライス・ダラス・ハワード)の家に身を寄せ、昼は家具店、夜はバーで働く彼女に支えられていた。
頼るのは酒だけになったケニーは、あるとき、酔いつぶれて夢を見た。それは、金を採取するインドネシアの光景だった。直感を信じたケニーは、かつて最高の銅鉱を掘り当てたことで知られる地質学者のマイケル・アコスタ(エドガー・ラミレス)に連絡。インドネシアで落ち合った二人は、5000年前から住民が金を採取する川を上り、ジャングルの奥深くへと向かう。
金鉱の可能性を信じたケニーは、あちこちに頼み込んで採掘のための資金を調達。現地のスタッフを雇い、マイクの指揮で採掘作業が始まった。しかし一向に金鉱は見つからない。やがてスタッフも現場を離れていき、焦燥が募るケニーは、こともあろうかマラリアに感染。数日間、死の淵をさまよい続けるのだった。
ようやく回復したケニーに朗報がもたされた。マイクが、ついに巨大な金鉱を発見したというのだ。算定された黄金の産出量は1万オンスを超え、過去10年で最大の金鉱であることが発覚する。
そのニュースはたちまち全米中に広がり、ワショー社の株価は急上昇。ニューヨーク株式市場でも上場を果たし、投資銀行も掌を返したようにワショー社にすり寄り始める。
富と名声を手にし、絶頂の中にいたケニーの耳に飛び込んできたのは、衝撃のニュースだった。ワショー社が保有していた170億ドルもの金塊が一夜にして消えたという―。株式市場や全米中のメディアは大混乱。何も知らないという主張を繰り返すケニーに対し、FBIの捜査は激しさを増していく。
一体なぜ金塊は消えてしまったのか――。


あまり知らないスティーヴン・ギャガン監督作品です。

前情報はあまり入れていませんでしたが、ビジネス的な実話だと言うので興味はありました。

まあ主演のマシュー・マコノヒーが凄いです。
冒頭、彼が出てきてその風貌に驚かされます。

ハゲて太っていて。
まさに王道的なデ・ニーロ・アプローチ。
最近だとクリスチャン・ベールあたりに見受けられますが、このマシュー・マコノヒーも相当です。

どん底人間が語りベースで何かに導かれるように最後のビジネスに挑んでいく冒頭。
この不思議と幻想的でぼんやりしたかんじの作風は好きです。
イマイチ才能なさそうにみえる主人公が一発逆転を狙って全財産を使って勝負する。
基本的に嫌な予感しかしないですよね。

インドネシアのジャングルで金脈を探す様はなかなか鬼気迫る感じで見応えありました。
かなり絶望的状況なのに、相当な覚悟で仕事をしていて。
どうなるのか?となかなかの熱量で観てしまいました。

そこからは成功の歓喜、案の定な転落の絶望。
金脈を掘り当ててもアメリカでその運用のビジネスを成功させないと勿論駄目で。
ライバル社等の妨害にあったり、投資運用に失敗したりで。

ただそこからもう一度逆転して、更に転落したりと。
山谷が普通は一回ずつか一回半なことが大抵なので、複数ある物語としては斬新でした。
基本的に破滅的な雰囲気しか無い物語なので常に嫌な予感には満ちていますが。

クライマックスは警察沙汰でなかなか壮絶で悲しい展開でした。
ただ予告で言っている通り、一応ラスト10秒にもう一山って感じですかね。

マシュー・マコノヒーの役作りは凄かったです。
一見、クズなダメ男って雰囲気ですが、そこまでダメ人間ではなかったです。
それどころ、厚い信念と正義をちゃんと持った男で、主人公に相応しい魅力的な人間でした。
綱にタバコ吸ってて酒ばかり飲んでいる破滅的な雰囲気が実にいいです、太り方も凄かったです。
時代的に健康意識が低い感じがよく表現されていました。

恋人役のブライス・ダラス・ハワードも役作りなのかナチュラルなのか、なかなかぽっちゃりしてました。
ただ美人だし、演技も非常に素晴らしかったですね。
器が大きいってわけじゃないかもしれないですが、男を包み込むような良い女性像でした。

エドガー・ラミレスは最近だとX-ミッションがかなり印象的でしたが。
今作はスマートで無口な相棒役で、ジャングルもレセプションの正装姿も似合う素晴らしいルックスでした。
このキャラになかなか驚かされました。

こういうビジネス系の成功話、失敗話は映画にすべき教訓ですね。
見応えありました。


そんなわけで7点。

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