武曲 MUKOKU
を観ました。
「殺す気で突いてみろ!」矢田部研吾は、まだ小学生だった自分に、日本刀を突き付けて剣を教えるような警察官の父・将造に育てられた。
おかげで剣の道で一目置かれる存在となったが、父とのある一件から、進むべき道を見失い、剣も棄ててしまった。
そんな中、研吾のもう一人の師匠である光邑みつむら師範が、研吾を立ち直らせようと、一人の少年を研吾のもとへと送り込む。
彼の名は羽田融はだとおる、ラップのリリック作りに夢中で、どこから見ても今どきの高校生だが、台風の洪水で死にかけたというトラウマを抱えていた。そんな彼こそ、本人も知らない恐るべき剣の才能の持ち主だった。
研吾と融、共通点はなかった。互いに死を覗きながら闘うこと以外は──そして、その唯一の断ち斬り難い絆が、二人を台風の夜の決闘へと導いていく──。
大好きな熊切和嘉監督作品です。
熊切和嘉監督作品には数々の思い出があります。
今作は剣道を通しての壮絶な人間模様を描いた物語でした。
上映規模も小さめで非常にインディペンデント映画っぽい映画でした。
なのでいわゆるわかり易い起承転結やら個々の状況説明などは無いです。
なんとなくみんなが闇を抱えてるんだな、って感じがプンプンしている感じです。
説明不足なのでそれらを察して観ていく感じです。
中でも主演の綾野剛のキャラはアル中で常にぐでんぐでんで、
かなり破滅的な生活をしてました。
冒頭にそうなるきっかけのようなシーンがありますが、彼の人生に関する説明は無いのできっとそうだろうという感じで観ていました。
村上虹郎演じるヒップホップをやってる若者が剣道部に絡まれたことをきっかけに無理やり剣道部に入れられます。
そこもよくわからないですが、一番素人なのに柄本明演じる指導者に特別扱いされるのも謎でした。
おそらく喧嘩の際に見せた下段の構えにある種の才能を見出したのでしょうが。
それにしても学校の部活ではなかなかありえないかなりの特別扱い、贔屓でした。
この子にも何か過去のトラウマのようなものがあるようですが、更に説明不足でわかりにくいです。
ストーリー性は薄いですが、感情がなんか強烈で。
格闘シーンが多めなのですが、剣道部の雑魚な生徒たちがどういう気持ちで彼らの暴挙をみているのだろう、
とそちらが気になってしまう感じでした。
クライマックスは主演二人の対決ですが嵐の中でグッチャグチャになって戦ってました。
なんか子供のどろんこ遊びみたいな。
ふたりとも中邑真輔みたいにくねくね感が強めでした。
アクションはさほど凄くは無いですが悪魔で感情論なやり取りです。
越えられない程の、人生を狂わせた過去の傷を断ち切ろうとするかの様な二人です。
人によっては意味不明でしょうが、僕は好きでした。
素人目に剣道というものをかなり真っ向から扱っていて、
昔少々やってた自分には防具の付け方等、懐かしく思いました。
「ああ、こんなだったなー」と。
主演の綾野剛は色んな役をやりますが、今作はアル中でで暴力的で。
過去の好青年から、暴力的な現在まで。
体がなかなかマッチョになっていて、この辺のストイックさが流石だなと思いました。
ぐでんぐでんのアル中演技はなかなか良かったです。
自分も酔っ払ってる時はこんななのかな?と何度も思ってしまいました。
すっかり売れっ子の村上虹郎はちょっと悪な高校生役でした.
不思議なリアルさを持っている子で魅力的だと思います。
剣道の姿がなかなか様になっていて良かったですね。
好きな小林薫が綾野剛の父親役で超スパルタな鬼のような父親でした。
そのあまりにスパルタでなかなかの理不尽さが主人公の人生を狂わせ、人間を屈折させてしまいます。
それにふさわしい憎き父親像でした。
柄本明がそんな登場人物たちの師匠的なポジションで。
何もかも悟って決して動じることのない役どころで、この役が物語の屋台骨の様な役割でした。
柄本明の演技が相変わらず素晴らしくて、宮﨑駿作品の実写版みたいな感じでした。
前田敦子が綾野剛の恋人役でなかなかビッチな感じの役でした。
出番は少ないですが、なかなかセクシーなシーンもありました。
ヌード直前みたいな感じでなかなか興奮しましたが、そろそろもう少し体張ったほうが良さそうな気がします。
そうすればもっと需要は上がりそうな気はします。
日本映画っぽさを極端に出しすぎな気はしましたが、ある種気取ってる感じもありましたが、
それでも自分の好みの作品ではありました。
なかなか熱量があって良かったですね。
そんなわけで7点。
を観ました。
「殺す気で突いてみろ!」矢田部研吾は、まだ小学生だった自分に、日本刀を突き付けて剣を教えるような警察官の父・将造に育てられた。
おかげで剣の道で一目置かれる存在となったが、父とのある一件から、進むべき道を見失い、剣も棄ててしまった。
そんな中、研吾のもう一人の師匠である光邑みつむら師範が、研吾を立ち直らせようと、一人の少年を研吾のもとへと送り込む。
彼の名は羽田融はだとおる、ラップのリリック作りに夢中で、どこから見ても今どきの高校生だが、台風の洪水で死にかけたというトラウマを抱えていた。そんな彼こそ、本人も知らない恐るべき剣の才能の持ち主だった。
研吾と融、共通点はなかった。互いに死を覗きながら闘うこと以外は──そして、その唯一の断ち斬り難い絆が、二人を台風の夜の決闘へと導いていく──。
大好きな熊切和嘉監督作品です。
熊切和嘉監督作品には数々の思い出があります。
今作は剣道を通しての壮絶な人間模様を描いた物語でした。
上映規模も小さめで非常にインディペンデント映画っぽい映画でした。
なのでいわゆるわかり易い起承転結やら個々の状況説明などは無いです。
なんとなくみんなが闇を抱えてるんだな、って感じがプンプンしている感じです。
説明不足なのでそれらを察して観ていく感じです。
中でも主演の綾野剛のキャラはアル中で常にぐでんぐでんで、
かなり破滅的な生活をしてました。
冒頭にそうなるきっかけのようなシーンがありますが、彼の人生に関する説明は無いのできっとそうだろうという感じで観ていました。
村上虹郎演じるヒップホップをやってる若者が剣道部に絡まれたことをきっかけに無理やり剣道部に入れられます。
そこもよくわからないですが、一番素人なのに柄本明演じる指導者に特別扱いされるのも謎でした。
おそらく喧嘩の際に見せた下段の構えにある種の才能を見出したのでしょうが。
それにしても学校の部活ではなかなかありえないかなりの特別扱い、贔屓でした。
この子にも何か過去のトラウマのようなものがあるようですが、更に説明不足でわかりにくいです。
ストーリー性は薄いですが、感情がなんか強烈で。
格闘シーンが多めなのですが、剣道部の雑魚な生徒たちがどういう気持ちで彼らの暴挙をみているのだろう、
とそちらが気になってしまう感じでした。
クライマックスは主演二人の対決ですが嵐の中でグッチャグチャになって戦ってました。
なんか子供のどろんこ遊びみたいな。
ふたりとも中邑真輔みたいにくねくね感が強めでした。
アクションはさほど凄くは無いですが悪魔で感情論なやり取りです。
越えられない程の、人生を狂わせた過去の傷を断ち切ろうとするかの様な二人です。
人によっては意味不明でしょうが、僕は好きでした。
素人目に剣道というものをかなり真っ向から扱っていて、
昔少々やってた自分には防具の付け方等、懐かしく思いました。
「ああ、こんなだったなー」と。
主演の綾野剛は色んな役をやりますが、今作はアル中でで暴力的で。
過去の好青年から、暴力的な現在まで。
体がなかなかマッチョになっていて、この辺のストイックさが流石だなと思いました。
ぐでんぐでんのアル中演技はなかなか良かったです。
自分も酔っ払ってる時はこんななのかな?と何度も思ってしまいました。
すっかり売れっ子の村上虹郎はちょっと悪な高校生役でした.
不思議なリアルさを持っている子で魅力的だと思います。
剣道の姿がなかなか様になっていて良かったですね。
好きな小林薫が綾野剛の父親役で超スパルタな鬼のような父親でした。
そのあまりにスパルタでなかなかの理不尽さが主人公の人生を狂わせ、人間を屈折させてしまいます。
それにふさわしい憎き父親像でした。
柄本明がそんな登場人物たちの師匠的なポジションで。
何もかも悟って決して動じることのない役どころで、この役が物語の屋台骨の様な役割でした。
柄本明の演技が相変わらず素晴らしくて、宮﨑駿作品の実写版みたいな感じでした。
前田敦子が綾野剛の恋人役でなかなかビッチな感じの役でした。
出番は少ないですが、なかなかセクシーなシーンもありました。
ヌード直前みたいな感じでなかなか興奮しましたが、そろそろもう少し体張ったほうが良さそうな気がします。
そうすればもっと需要は上がりそうな気はします。
日本映画っぽさを極端に出しすぎな気はしましたが、ある種気取ってる感じもありましたが、
それでも自分の好みの作品ではありました。
なかなか熱量があって良かったですね。
そんなわけで7点。