メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

いなくなれ、群青

2019年09月10日 | 映画
いなくなれ、群青
を観ました。


ある日突然、僕は〈階段島〉にやって来た。
ここは捨てられた人たちの島で、どうして僕たちがこの島に来たのか知る人はいない。
この島を出るには、失くしたものを見つけなければいけない。
だが、疑問さえ抱かなければ、島の日常は安定していた。
幼馴染の彼女に再会するまでは──真辺由宇。
この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる。
「納得できない」と憤慨する真辺は、島から出るために、僕と周囲を巻き込みながら島にまつわる謎を解き明かそうとするのだが──。
やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。


柳明菜監督です。

なんかしっぽりした雰囲気で好みのテイストな気がしたのでちょっと期待値高めで観に行きました。
しかし残念ながら期待していたような映画ではなく薄めのミステリーに若者たちの心情を重ねたような作品でした。

序盤からミステリアスで謎たっぷりで。
確かにあらすじの通りでしたがこんなにそのままとは思いませんでした。
正直序盤は説明じみていて、物語を見てるというより説明を聞いている気持ちでした。
一応登場人物たちの心情を乗せようとはしていましたが、主人公がかなりのポーカーフェイスでクールな設定だったので。
物語は非常に淡々としていました。
ヒロインが突然現れて破天荒な要素を持って感情的なのでそこで少し盛り上がりはありました。
ただやはり全体的に淡々としていました。

そんな序盤に、これは小説で読むべき物語っぽいなと思いました。
少なくともこの映画ならば小説で読んだほうが面白そうだなと思いました。

ちょっとした特殊効果のようなシーンもちょっとチープで。
自主制作ちっくな安直な表現もちょっと気になりました。

作風の割に期待したような感動したり切なくなったりは無かったです。
大きなミステリーのネタバレの衝撃も弱かったです。
クライマックスの展開も個人的には印象を薄くする側にばかり寄っていた気がします。

その割に登場人物たちがあまり共感できない討論やら心情を語り合うシーンが多かったですかね。
当人たちがとても悲しく辛そうに話をしてもあまりに設定が飛んでいるので没入できずでした。

それでも展開や雰囲気は嫌いじゃないし、時々「おっ!」って思うとても美しいシーンや絵力あるシーンがありました。
作風としてはふと思い出せるのだとサクラダリセットに近かったですかね。

主人公は今年のブレイクNo.1の横浜流星です。
ポーカーフェイスでクールな役でしたが流石の存在感ですね。
ここまで売れるとこういう役でもその佇まいに説得力が出るものですね。
ルックスの良さやスタイルの良さももちろん武器ですね。

飯豊まりえがヒロインでした。
いつもながら作品やポジションを問わず色んな作品に参加していて素晴らしいですね。
コスパが良いこともあるかも知れませんが皆に求められる実力と人間性があるのだと思います。
メイン二人は良いキャスティングでしょう。

鈴木先生の頃から密かに応援している矢作穂香がいい味出していましたね。
元気な役をやることが多い気がしますが今作は非常にクールな役でした。
ルックスも演技力も良いので今後もいぶし銀な感じで活躍して欲しいです。

作風は嫌いじゃ無かったですが小説で読んでみたいって思った作品でした。

ちなみに映画館では必ずエンドロールまで見るのですが、映画館で見ていたエンドロールで初めて知人の名を見つけました。


そんなわけで4点。

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