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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

2019年06月02日 | 映画
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
を観ました。


地球上に次々と現れるモンスターたちと人間の存続をかけた争い。


マイケル・ドハティ監督です。

こういう超大きな生き物が出てくるパニック映画は好きで、ゴジラシリーズは結構好物です。
いつも言うように事前情報もあまり入れなければ、期待値も抱かないようにするのが個人的な準備ですが、この作品は劇場予告で否応なしに期待していました。
あまりこの監督作品を観ていないのでこの大作、この大きな企画をやるのに不安はありました。

2014年のハリウッド版ゴジラの続編です。
消えたゴジラがいきなり現れるシーンでした。

前作ではゴジラ登場まで引っ張りがすごくてそれが個人的に評価が高かったですが、続編がこうなるのは致し方ないでしょう。
ゴジラだけでなくたくさんの怪獣が登場する衝撃的なシーンのオンパレードです。
とかく日本人は誰もが知ってるモスラ、キングギドラ、ラドンが次々と出てくるシーンは強烈なインパクトでした。

なぜ次々と怪獣が目覚めていくか?という点にとある組織、人間たちの陰謀があります。
そして案の定、誰がどう観ても案の定な、劇中でも案の定になると警告されていましたが。
コントロール不能状態になります。
それのきっかけがキングギドラでした。
キングギドラだけは特別な怪獣で個人で他の怪獣たちを起こして従えてしまいます。

そして20弱居る怪獣たちのなかでゴジラとキングギドラが王の座を争う展開です。
キングギドラはシンプルに人類を破滅に導くタイプでゴジラは敵か味方かな存在です。

そして何より良いのはモスラですね。
劇中ではクイーン・オブ・モンスターズと呼ばれ種を超えてゴジラと共生する存在でした。

映像的にはちょっとバタバタと激しく状態が動きまくるシーンが多く、そういう安直な手法はもう少し減らしてほしかったですね。
それでも肝心なシーンのインパクト、迫力は圧巻でした。
忘れがたき印象的なシーンは多々ありました。

ストーリーは妥当なレベルではありますが、名作ってなるようなクオリティはありませんでした。
僕の嫌う、アホがアホをやってみんながそれに振り回されるというストーリーの転がし方だったので。
このスケール感のストーリーで怪獣を兵器にしようと言い出すようなストーリーはちょっと残念ですね。
怪獣の感情をコントロールする機械を発明したという設定がもうちょっと萎える要素でした。
完全に人智が及ばない次元への応対である方が個人的には好きです。
全般に描きたいシーンに持っていくための強引な展開が気になりました。

そして、お見事!ってなるようなクライマックスも無いです。
ゴジラがやられそうになっても気合等のメンタル的な要素が強いです。
日本人から言えばこの素材を使ったなら歴史的な名作にしてほしいと思いました。

ただゴジラの登場シーンやらモスラの登場シーンに日本でお馴染みの例の曲が使われててそれは良かったです。
やはりゴジラやモスラが出てきた時にあの音楽が流れると興奮します。
それがハリウッド版のゴジラやモスラであるにも関わらずあのテーマ曲なので興奮でした。
日本人以外はその感情は無いと思うのですがそれをやってくれたのは嬉しかったですね。

ゴジラやモスラが起こると赤く光って穏やかな時は青く光るのですが、それって、、、ナウシカのオームとしか日本人には見えないでしょう。

キャスティングはだいたい前作から引き継がれていますがメインキャストでもいくつか変わっていました。
同じキャラが別の人が演じるようなことはなかったですが、キャラごと居なくなったら新キャラでした。

主演級は何人か居ますが、その一人がカイル・チャンドラーでした。
なんかこの手の作品では常連でマッチしますね、安定のクオリティでした。

ヴェラ・ファミーガがその妻役でなかなか厄介なキャラでした。
この規模の作品で一人の人間のこじらせが要員というのはちょっと違和感でした。

娘役をミリー・ボビー・ブラウンが演じていました、この子も主役級です。
今作がデビューみたいですが存在感あり良かったです、大型新人ですね。

渡辺謙は前作から引き続きの登場でしたがさすがの存在感でいい味出していました。

サリー・ホーキンスも前作から引き続きの登場ですね。
今や結構な売れっ子だと思うのでちょっと雑な扱いな気がしました。

今作からチャン・ツィイーもメインキャストに名を連ねていました。
イマイチ目立っていませんでしたが変わらず美しいですね。

全体的にちょっと登場人物たちのキャラ設定が弱くて行動に対する説得力も薄かったです。

ゴジラ大好きなので迫力シーンは興奮でしたがストーリー展開がちょっと物足りなかったです。
それでももう一度観たいとは思えました。


そんなわけで7点。

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