ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
を観ました。
ジョーはマーチ家の個性豊かな四姉妹の次女。
情熱家で、自分を曲げられないため周りとぶつかりながら、小説家を目指して執筆に励む日々。
控えめで美しい姉メグを慕い、姉には女優の才能があると信じるが、メグが望むのは幸せな結婚だ。
また心優しい妹ベスを我が子のように溺愛するも、彼女が立ち向かうのは、病という大きな壁。
そしてジョーとケンカの絶えない妹エイミーは、彼女の信じる形で、家族の幸せを追い求めていた。
共に夢を追い、輝かしい少女時代を過ごした4人。
そして大人になるにつれ向き合う現実は、時に厳しく、それぞれの物語を生み出していく。
小説家になることが全てだったジョーが、幼馴染のローリーのプロポーズを断ることで、孤独の意味を知ったように─。
自分らしく生きることを願う4人の選択と決意が描く、4つの物語。
グレタ・ガーウィグ監督です。
レディ・バードを筆頭に高評価してきた監督です。
比較的若い女性監督では今実力No.1かも知れないですね。
そして今作ですが正直めちゃくちゃいい映画でした。
いい映画の中でも相当トップクラス、人によってはオールタイム・ベストに上げる人も多くなりそうな映画でした。
若草物語を知らないので今回始めてその世界を知ったのですが。
娯楽性の高さ、ストーリーの良さ、絵本のような愛しい世界観。
ギリギリミュージカルにならないくらいのハイテンポで舞台みたいな掛け合い。
日本でいうとコントや漫才みたいな間合いです。
次女を中心に四姉妹の半生を描いていますが2時間15分ほどの尺で描くにはちょっとボリュームが多いのですがそれを可能にしてるのはその演出だと思います。
各エピソードを素晴らしいバランス感とギリギリの尺で描いていてかなり上質でした。
非常にクオリティが高いのでどのシーンもめちゃくちゃ見ごたえあるので、もっと見たいって思うシーンばかりでした。
多分3倍位の尺でじっくり描いても僕は全然観れましたね。
とにかく自分がたまらなかったのは美人四姉妹の掛け合いですね。
4人がそれぞれとの強い絡みがありそのどれもが最高で。
いつも密着してイチャイチャに仲いい四姉妹がもう微笑ましすぎてずっと見ていられました。
次女と四女が衝突しがちですが基本はめちゃくちゃ仲がいいのでお互いのピンチは迷わず支えたり助けようとしたり。
長女はちょっと控えめだけど優しくみんなを見守る感じで。
長女が控えめなので次女がリーダーシップを取る場面が多く主役らしいキャラと生い立ちでした。
個人的には三女のシーンがどれも好きで涙涙でした。
一人だけ特におとなしく控えめでなのに一番優しくて献身的で、自分の願望を押さえて病気の他人に奉仕する姿が素敵過ぎました。
そんな彼女を他の姉妹たちもしっかりと評価していて天使と呼んでねぎらったりするのも素敵でした。
本当に全てのシーンが愛しかったですね。
大好きな海街diaryと同じですね、恐らくこちらが元祖なのでしょうけど。
自分の人生観でもしも子供を持つことがあるならば5人以上とずっと思っているのですが。
その思想がまさにこういうことですからね。
対等に近いコミュニティの中で価値観を気づく必要があると思っているので。
姉妹間で強く共有し合うことと価値観の違うこと。
皆プラトニックがゆえのちょっと複雑な恋心。
時代背景的に女性の幸せとはなにか?という苦悩。
描く時間軸は行ったり来たりで。
次女の現代を描きつつ数年前の記憶をたどる構成です。
夢に溢れとても輝いていた少女時代とちょっとパットしない現在のコントラスト。
映像の質感も明るいオレンジっぽい過去とブルーでクールな感じの現代という印象がありました。
世界観に夢中になってしまったし、元々若草物語を知らないので、お願い!と心底祈ってしまう場面もありました。
良いことも悪いこともしっかりした優しい世界観に包まれているうえに、一つ一つのエピソードが短いので、
悪いシーンも少ないダメージで進むことができました。
逆にいいシーンはちょっと食べたり無いくらいの印象で。
食べ物と一緒でちょっと食べたり無いくらいのもっと食べたいって感情は後引くので素晴らしいセンスだと思いました。
かなり豪華キャストですが、豪華キャストが売りにならない意味あるキャスティングが好感持てました。
自分が大好きな予感たっぷりな終盤の演出も非常にハイセンスで素晴らしかったです。
そういのには非常に弱いのでそれまでの映画の内容で抱いた感情をそこで見事に回収されて、エンドロールには号泣でした。
主演の次女ジョーはシアーシャ・ローナンです。
レディ・バードでも素晴らしかったですが、今作も等身大の女性を見事に演じていました。
かなりのテンポでやるシーンも多く、感情の起伏も大きく、観てる人が共感しやすい素晴らしい演技でした。
そもそもこの豪華キャストでも主演というのがトップオブトップな感じで凄いです。
四女エイミーを演じたフローレンス・ピューが2番手ですね。
今旬の女優さんですね、キュートでかなり好みのタイプです。
わがままでお騒がせで自己主張が強く、キャラクターのフリ幅も強い役でした。
キュートな時からちょっと苦悩した感じでルックスのフリ幅も素晴らしかったです。
元々好きですが今作でもそのファン心は加速するばかりでした。
長女を演じたエマ・ワトソンは童顔で相変わらず綺麗で良いですね。
日本でいうと安達ゆみ的な感じでキャリアを重ねている印象ですね。
優しくて平和主義で、結婚生活が万全では無いですが健気に生きる姿が素敵な女性像でした。
個人的にめちゃくちゃ惹かれた三女はエリザ・スカンレンが演じていました。
初めて観たと思いますが今作のクオリティと役の良さでめちゃくちゃ心掴まれました。
トラウマ的に心に残りました。
今後も活躍して欲しいですね。
近所に住む恋のお相手の青年をティモシー・シャラメが演じていました。
この世代では今一番売れてると言ってもいいくらい良い作品に出まくりですね。
今作も素晴らしい演技でした。
短い尺で描かれるのでおや?って思うこともありますが実際の物語的には長い時間を演じているのでリアルだと思います。
四姉妹を見守る母親はローラ・ダーンでした。
優しさが溢れて長女や三女に近い女性像でした。
四姉妹と同じように娘たちと仲良くて素敵でした。
伯母役をメリル・ストリープが演じていました。
歯に衣着せぬ物言いでキツイことを平然と言います。
裕福な男と結婚することこそが女の幸せと説いて夢を追う次女と衝突したりします。
親族では唯一くらいの裕福なので憎まれ口を叩きながらも金銭面で主人公一家を支えるのが素敵でした。
本当にいい映画で絶対にもう一度見たいですね。
落ち込んだ時とかに見たい映画、こんな世の中に必要なとても素敵な映画だと思いました。
思い出しても泣きそうです。
ちなみにこれで今年度のアカデミー賞作品賞にノミネートされた作品で劇場公開された作品は全部劇場鑑賞しましたが。
自分はこれが一番好きですね。
自分のツボ的な好きな要素だらけでした。
そんなわけで10点。
を観ました。
ジョーはマーチ家の個性豊かな四姉妹の次女。
情熱家で、自分を曲げられないため周りとぶつかりながら、小説家を目指して執筆に励む日々。
控えめで美しい姉メグを慕い、姉には女優の才能があると信じるが、メグが望むのは幸せな結婚だ。
また心優しい妹ベスを我が子のように溺愛するも、彼女が立ち向かうのは、病という大きな壁。
そしてジョーとケンカの絶えない妹エイミーは、彼女の信じる形で、家族の幸せを追い求めていた。
共に夢を追い、輝かしい少女時代を過ごした4人。
そして大人になるにつれ向き合う現実は、時に厳しく、それぞれの物語を生み出していく。
小説家になることが全てだったジョーが、幼馴染のローリーのプロポーズを断ることで、孤独の意味を知ったように─。
自分らしく生きることを願う4人の選択と決意が描く、4つの物語。
グレタ・ガーウィグ監督です。
レディ・バードを筆頭に高評価してきた監督です。
比較的若い女性監督では今実力No.1かも知れないですね。
そして今作ですが正直めちゃくちゃいい映画でした。
いい映画の中でも相当トップクラス、人によってはオールタイム・ベストに上げる人も多くなりそうな映画でした。
若草物語を知らないので今回始めてその世界を知ったのですが。
娯楽性の高さ、ストーリーの良さ、絵本のような愛しい世界観。
ギリギリミュージカルにならないくらいのハイテンポで舞台みたいな掛け合い。
日本でいうとコントや漫才みたいな間合いです。
次女を中心に四姉妹の半生を描いていますが2時間15分ほどの尺で描くにはちょっとボリュームが多いのですがそれを可能にしてるのはその演出だと思います。
各エピソードを素晴らしいバランス感とギリギリの尺で描いていてかなり上質でした。
非常にクオリティが高いのでどのシーンもめちゃくちゃ見ごたえあるので、もっと見たいって思うシーンばかりでした。
多分3倍位の尺でじっくり描いても僕は全然観れましたね。
とにかく自分がたまらなかったのは美人四姉妹の掛け合いですね。
4人がそれぞれとの強い絡みがありそのどれもが最高で。
いつも密着してイチャイチャに仲いい四姉妹がもう微笑ましすぎてずっと見ていられました。
次女と四女が衝突しがちですが基本はめちゃくちゃ仲がいいのでお互いのピンチは迷わず支えたり助けようとしたり。
長女はちょっと控えめだけど優しくみんなを見守る感じで。
長女が控えめなので次女がリーダーシップを取る場面が多く主役らしいキャラと生い立ちでした。
個人的には三女のシーンがどれも好きで涙涙でした。
一人だけ特におとなしく控えめでなのに一番優しくて献身的で、自分の願望を押さえて病気の他人に奉仕する姿が素敵過ぎました。
そんな彼女を他の姉妹たちもしっかりと評価していて天使と呼んでねぎらったりするのも素敵でした。
本当に全てのシーンが愛しかったですね。
大好きな海街diaryと同じですね、恐らくこちらが元祖なのでしょうけど。
自分の人生観でもしも子供を持つことがあるならば5人以上とずっと思っているのですが。
その思想がまさにこういうことですからね。
対等に近いコミュニティの中で価値観を気づく必要があると思っているので。
姉妹間で強く共有し合うことと価値観の違うこと。
皆プラトニックがゆえのちょっと複雑な恋心。
時代背景的に女性の幸せとはなにか?という苦悩。
描く時間軸は行ったり来たりで。
次女の現代を描きつつ数年前の記憶をたどる構成です。
夢に溢れとても輝いていた少女時代とちょっとパットしない現在のコントラスト。
映像の質感も明るいオレンジっぽい過去とブルーでクールな感じの現代という印象がありました。
世界観に夢中になってしまったし、元々若草物語を知らないので、お願い!と心底祈ってしまう場面もありました。
良いことも悪いこともしっかりした優しい世界観に包まれているうえに、一つ一つのエピソードが短いので、
悪いシーンも少ないダメージで進むことができました。
逆にいいシーンはちょっと食べたり無いくらいの印象で。
食べ物と一緒でちょっと食べたり無いくらいのもっと食べたいって感情は後引くので素晴らしいセンスだと思いました。
かなり豪華キャストですが、豪華キャストが売りにならない意味あるキャスティングが好感持てました。
自分が大好きな予感たっぷりな終盤の演出も非常にハイセンスで素晴らしかったです。
そういのには非常に弱いのでそれまでの映画の内容で抱いた感情をそこで見事に回収されて、エンドロールには号泣でした。
主演の次女ジョーはシアーシャ・ローナンです。
レディ・バードでも素晴らしかったですが、今作も等身大の女性を見事に演じていました。
かなりのテンポでやるシーンも多く、感情の起伏も大きく、観てる人が共感しやすい素晴らしい演技でした。
そもそもこの豪華キャストでも主演というのがトップオブトップな感じで凄いです。
四女エイミーを演じたフローレンス・ピューが2番手ですね。
今旬の女優さんですね、キュートでかなり好みのタイプです。
わがままでお騒がせで自己主張が強く、キャラクターのフリ幅も強い役でした。
キュートな時からちょっと苦悩した感じでルックスのフリ幅も素晴らしかったです。
元々好きですが今作でもそのファン心は加速するばかりでした。
長女を演じたエマ・ワトソンは童顔で相変わらず綺麗で良いですね。
日本でいうと安達ゆみ的な感じでキャリアを重ねている印象ですね。
優しくて平和主義で、結婚生活が万全では無いですが健気に生きる姿が素敵な女性像でした。
個人的にめちゃくちゃ惹かれた三女はエリザ・スカンレンが演じていました。
初めて観たと思いますが今作のクオリティと役の良さでめちゃくちゃ心掴まれました。
トラウマ的に心に残りました。
今後も活躍して欲しいですね。
近所に住む恋のお相手の青年をティモシー・シャラメが演じていました。
この世代では今一番売れてると言ってもいいくらい良い作品に出まくりですね。
今作も素晴らしい演技でした。
短い尺で描かれるのでおや?って思うこともありますが実際の物語的には長い時間を演じているのでリアルだと思います。
四姉妹を見守る母親はローラ・ダーンでした。
優しさが溢れて長女や三女に近い女性像でした。
四姉妹と同じように娘たちと仲良くて素敵でした。
伯母役をメリル・ストリープが演じていました。
歯に衣着せぬ物言いでキツイことを平然と言います。
裕福な男と結婚することこそが女の幸せと説いて夢を追う次女と衝突したりします。
親族では唯一くらいの裕福なので憎まれ口を叩きながらも金銭面で主人公一家を支えるのが素敵でした。
本当にいい映画で絶対にもう一度見たいですね。
落ち込んだ時とかに見たい映画、こんな世の中に必要なとても素敵な映画だと思いました。
思い出しても泣きそうです。
ちなみにこれで今年度のアカデミー賞作品賞にノミネートされた作品で劇場公開された作品は全部劇場鑑賞しましたが。
自分はこれが一番好きですね。
自分のツボ的な好きな要素だらけでした。
そんなわけで10点。